ココアのカフェイン含有量と摂取量の目安を解説!
作成日: 2020/09/21
ほっとする優しい甘さがたまらないココア。子供から大人まで幅広く人気がありますが、どれくらいのカフェインが含まれているかご存知でしょうか。
そこで、今回はココアのカフェイン含有量をみていくと共に、1日のカフェイン摂取量の目安を、妊娠中の女性や子供の場合も含めて解説します。
記事後半では、DELISH KITCHENのココアを使ったレシピもご紹介!
ココアのカフェイン含有量
ココアには「ピュアココア」と「ミルクココア」があります。それぞれの違いとカフェイン含有量をみていきましょう。
ピュアココアとは、原料であるカカオマスからカカオバターを取り除いて粉末状にしたもので、別名純ココアとも呼びます。
一方、ミルクココアとは、別名調整ココアやインスタントココアなどと呼ばれる通り、ピュアココアに砂糖や脱脂粉乳などを混ぜたものです。
100g当たりのカフェイン含有量はピュアココア粉末の場合0.2g(200mg)となっており、ミルクココアの場合は微量、つまり数値として表せないくらい少ないことが分かっています。
ただし、これはあくまでも粉末状の場合の数値です。
例えば、ココアドリンク1杯当たりピュアココア5gを使用したとすると、カフェインは0.01g(10mg)ということになります。
ミルクココアはもともと100g当たりのカフェイン含有量が微量なので、1杯当たりの使用量が20gだとすると、カフェインはさらに微量になるといえるでしょう。
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
ココアの摂取量目安
カフェインはコーヒーをはじめ、紅茶や緑茶、そしてココアの原料であるカカオ豆などに含まれる成分です。
適度な摂取で覚醒作用をもたらす効果がある反面、過剰な摂取においてはめまいや震え、吐き気などといった急性症状を引き起こすことがあります。
また、妊娠中の女性がカフェインを長期的に摂ることによって、胎児の発育を阻害する可能性があることも指摘されています。
カフェイン摂取による体への影響については個人差が大きいため、1日の許容量についてははっきりした数字が示されていません。
しかしながら、海外の各機関では、健康な成人および子供、妊娠中の女性に対して、それぞれカフェインが悪影響を及ぼさない摂取量の目安を公表しています。
カナダ保健省で発表する1日当たりのカフェイン摂取量目安は、健康な成人で400mg。これは欧州食品安全機関(EFSA)でも同様の数値です。
妊娠中および授乳中の女性の場合、欧州食品安全機関(EFSA)でのカフェイン摂取量の上限は200mgとされています。
また、カナダ保健省で提唱する子供のカフェイン最大摂取量は、4~6歳で45mg、7~9歳で62.5mg、10~12歳では85mgが上限です。
カフェイン含有量の少ないミルクココアはもとより、ピュアココアドリンク1杯当たりのカフェイン含有量も約10mg程度。
健康な成人はもちろん、妊娠中の女性でも、妊婦のカフェイン摂取量上限である200mgを超えることは通常考えにくいといえるでしょう。
カフェインの数値だけで考えれば、4~6歳の小さな子供だとピュアココアでカップ4杯までという計算になります。
とはいえ、ココアには糖分や脂肪分も含まれているため、くれぐれも飲みすぎには注意が必要です。
また、寝る前にカフェインを摂取すると興奮作用によって眠れなくなってしまう体質の人もいます。そういった人は、なるべく睡眠に影響しない昼間の時間帯に飲むようにしましょう。
出典:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~【厚生労働省】
カフェインの過剰摂取について【農林水産省】
ファクトシート【食品安全委員会】
DELISH KITCHENのココアレシピ
ここからは、DELISH KITCHENおすすめのココアレシピをご紹介!
マシュマロホットココア
レンジを使って簡単に♪ピュアココアと砂糖は、最初に少量の牛乳で良く混ぜておくことで、滑らかな舌触りになります。
あつあつのココアにマシュマロがとろけて、クリーミーな口どけ!ほっと一息つきたいときにいかがでしょうか。
ミルクココアフレンチトースト
食パンをミルクココア入りの卵液に浸し、耐熱皿ごとオーブンで焼き上げる簡単レシピ。ココアの優しい甘さがクセになる一品です。
チョコレートシロップとバナナをトッピングすれば、まるでカフェのような一皿に仕上がります♪
材料4つのココアクッキー
ピュアココア使用のレシピです。材料を袋に入れて揉み込むだけで生地ができるので、誰でも簡単に作れるのがうれしいポイント♪
サクサクの食感とほんのりビターなココアの風味がたまらないおいしさです。
カフェイン摂取量の目安を知り、ココアを楽しもう
ココア1杯当たりのカフェイン含有量は、ピュアココアで約10mg、ミルクココアでは微量となります。
カフェインによる体への影響は個人差があるとして、許容量の数値は示されていません。しかしながら、カフェインの摂り過ぎはさまざまな健康への影響が懸念されています。
各機関から公表されているカフェイン摂取量の目安を参考にしながら、自分に合ったココアの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。