カクテルは種類が豊富!覚えて楽しもう
作成日: 2020/11/09
更新日: 2024/09/04
カクテルは見た目が美しく味のバリエーションも多いのが特徴です。しかし、それぞれのカクテルの特徴が分からないと、自分の好みに合う1杯を選ぶのは難しいといえます。
多くの種類の中から自分好みの1杯を選べるようになると、より楽しく飲めるようになるでしょう。
この記事では、カクテルの種類や家でも作れるおいしいカクテルの種類を紹介します。
※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
カクテルとは
カクテルとは、お酒や果汁、香料など複数のものを混ぜ合わせて作る飲料全般を指す言葉です。一般的に、洋酒と果汁を合わせたものをカクテルと呼んでいますが、焼酎や日本酒をベースにしたカクテルや、お酒を使わないノンアルコールカクテルもあります。
お酒をベースにしたものは、さらに2つにわけられるので、それぞれ特徴を説明しておきましょう。
ショートカクテルとは?
氷が入っていないカクテルをショートカクテルといいます。バーなどでは足が細い逆三角形のグラスに入って出てくるのが特徴です。長時間置いておくとぬるくなってしまうため、短時間で飲み切る必要があることから、ショートタイムカクテル=ショートカクテルと呼ばれます。氷が入っていないため、最後まで薄まることなく飲めるカクテルです。
ちなみに、ショートカクテルを入れる足が細い逆三角形のグラスをカクテルグラスといいます。ショートカクテルは、作る段階で飲み頃の温度まで冷やすので、グラスに注ぐときに氷を入れる必要がありません。直接グラスに手が触れると温まって飲み頃の温度ではなくなってしまうため、持ち手として細長い足がついています。
代表的なショートカクテルは、マンハッタンやマティーニです。ショートカクテルはアルコール濃度が高いと思われがちですが、途中で薄まらないだけで、ロングカクテルと大きく違いません。ただし、短時間で飲み切るタイプなので、お酒が強くない人はアルコール濃度を低めに作ってもらうとよいでしょう。
ロングカクテルとは?
ロングカクテルとは、氷を入れて飲むカクテルのことです。バーではタンブラーなどに入って出てくるタイプだというとわかりやすいかもしれません。氷で冷やされているため、時間をかけてゆっくり飲むことができます。とはいえ、目安は30~40分程度です。
ロングカクテルは、背の高いグラスに注ぐため、量は比較的多めになります。ソーダで割ったものなど口当たりのよいものが多いことから、アルコール濃度が低いと思われがちです。しかし、実際はショートカクテルとほぼ変わりません。飲みすぎないように注意が必要です。
代表的なロングカクテルには、カシスオレンジやジントニックなどがあります。居酒屋などで提供される定番カクテルの多くは、ロングカクテルです。シェーカーなどで材料を混ぜて作る場合と、グラスで直接仕上げる場合があります。温かい状態で飲むホットカクテルも実はロングカクテルの一種です。
カクテルにはどんな種類があるの?
カクテルの種類は、ベースになるお酒によって分類するのが一般的です。日本酒や焼酎などをベースにしたカクテルもありますが、ここでは洋酒をベースにしたカクテルを20種類紹介します。
ウォッカベース
ウォッカは、ロシアのお酒で、アルコール度数が40~50度とても高いのが特徴です。炭酸水との相性がよいことから、カクテルのベースによく使われます。
オレンジジュースで割った「スクリュードライバー」、グレープフルーツジュースで割った、「ソルティードッグ」、ジンジャーエールとライムジュースで割った「モスコミュール」など、定番カクテルの多くがウォッカベースです。
ジンベース
ジンはウォッカやテキーラ、ラムとともに、4大スピリッツの1つに数えられる蒸留酒です。アルコール度数が高く、独特の味や香りがあります。ジンベースのカクテルには、お酒の味や香りを活かしたシンプルなものが多いというのが特徴です。
トニックウォーターで割りライムを軽く絞って作る「ジントニック」、ドライジンをドライベルモットで割った「マティーニ」がその代表格といえます。ピンクの色が美しいトロピカルカクテル「シンガポールスリング」や、ドライジンをライムジュースで割った「ギムレット」も有名です。
ウイスキーベース
ウイスキーは、水割りやロック、ハイボールなど、そのものの味や香りを味わうことが多い蒸留酒です。アルコール度数が高く、産地や主原料によりスコッチやアイリッシュ、モルト、グレーンなど細かく分類されています。
ウイスキーベースといえば、カクテルの女王の異名を持つ「マンハッタン」が有名です。ライ・ウイスキーをスイートベルモットで割って作ります。
テキーラベース
テキーラは、リュウゼツランのしぼり汁を発酵、蒸留させて作るメキシコのお酒です。琥珀色のテキーラもありますが、カクテルベースとしては、無色透明のものが使われます。
テキーラベースの定番カクテルは、カクテルの王様と呼ばれる「マルガリータ」です。ホワイトキュラソーとライムジュースで割って作ります。
ラムベース
ラムはサトウキビを原料とする蒸留酒です。映画などの影響で「海賊の飲む酒」というイメージを持たれがちですが、適度な甘みと香りがあるため、お菓子作りにもよく使われます。
ラムベースの王道カクテルといえば、ホワイト・ラムをレモンジュースで割って作る「ダイキリ」です。トロピカルカクテルの定番「ブルーハワイ」や、ビルド(グラスで直接作るカクテル)の定番「モヒート」などもラムをベースにしています。
ワインベース
ワインはそのまま飲む印象の強いお酒ですが、カクテルベースとしてもよく用いられます。
白ワインをベースにしたものなら、「キール」が有名でしょう。
辛口の白ワインを甘味の強いクレーム・ド・カシスで割って作ります。同じ作り方で赤ワインをベースにしたものが「カーディナル」です。
ビールベース
そのまま飲むのが主流のビールも、カクテルベースになります。
トマトジュースで割った「レッド・アイ」、コーラで割った「ディーゼル」などは、ビールの苦みが苦手な人でも飲みやすいカクテルです。
リキュールベース
リキュールとは、蒸留酒に果実や砂糖、ハーブなどを混ぜて作った混成酒のことです。
リキュールベースの王道カクテルには、カルーアコーヒーリキュールを牛乳で割って作る「カルーア・ミルク」、カンパリをソーダで割って作る「カンパリソーダ」などがあります。
居酒屋でも馴染みのある「カシスオレンジ」や「カシスソーダ」も、リキュールベースのカクテルです。
自宅で簡単に試せるカクテルレシピ
DELISH KITCHENから自宅でも簡単に作れるカクテルのレシピを紹介します。カクテルというと、バーや居酒屋など外でしか飲めないものと思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、意外なほど手軽に作れるものもあります。材料を集めて、一度作ってみてはいかがでしょうか。自分でおいしいカクテルが作れれば、家飲みが楽しくなります。
以下のレシピはアルコールを含んでいます。お子様、妊娠中の方、アルコールに弱い方などはご注意ください。
ミントジュレップの作り方
ウイスキーベースのカクテルです。ジッパー付きの保存袋に氷を入れ、綿棒などでたたいて砕いておきます。グラスにミントの葉をちぎり入れたら、ウイスキーとガムシロップを加えて混ぜましょう。
混ぜるとき、ミントを軽くつぶすようにするのがコツです。強炭酸水と氷を入れ軽く混ぜたら、ミントの葉をトッピングして出来上がりです。
シャンディガフ
ビールベースのカクテルです。用意する材料がビールとジンジャーエールだけなので簡単に作れます。ビールとジンジャーエールの割合は1対1を標準として、自分好みの味に微調整するとよいでしょう。
グラスにジンジャーエールを注いでおき、そこに静かにビールを加えていき混ぜ合わせます。ビールの苦みが苦手な人でも飲みやすいカクテルです。
モスコミュールの作り方
ウォッカベースのカクテルです。ウォッカの他に、ライムとジンジャーエール、氷を用意します。ライムは切る前に塩でこすり洗いしておきましょう。ライムを半分に切って、グラスに果汁を絞り入れたら、氷、ウォッカ、ジンジャーエールを加えて軽く混ぜるだけです。
くし形切りにしたライムをグラスに飾れば、おしゃれになります。ジンジャーエールの量は好みに合わせて加減しましょう。
ラムコーク
ラムベースのカクテルです。グラスにたっぷり氷を入れ、ラム酒を加えたところに、コーラを注いでいきます。コーラの量は好みによって加減しましょう。
ラム酒は甘い香りのお酒ですが、とてもアルコール度数が高いので、入れすぎには注意が必要です。コーラを注いだ後、下の方から救い上げるように混ぜ合わせます。雑にかき混ぜるとあふれ出してしまうので、静かにゆっくりとかき混ぜましょう。
コークハイ
ウイスキーベースのカクテルです。用意するものは、ウイスキーとコーラ、氷、レモンだけなので、家でも手軽に楽しめます。氷を入れたグラスにウイスキーを加えたら、そこにコーラを注いでいきましょう。ウイスキーとコーラの分量は1:5が基準です。
レモンを軽く絞ったら、マドラーで軽くかき混ぜます。強くかき混ぜるとあふれてしまうので、気を付けましょう。レモンをオレンジに代えてもおいしく飲めます。
簡単なカクテルから試してみよう
カクテルには、定番以外にもたくさんの種類があります。どれを飲んだらいいかわからないという人は、好きなお酒をベースに選んで、炭酸水やコーラ、ジュースなどで割るところから始めてみましょう。
自宅で作るなら、用意する材料が少ないものから試してみるのがおすすめです。自分で作れば、味も濃さも自分の好みに合わせられます。