DELISH KITCHEN

料理酒の代用品には何がある?代用品おすすめ5選!

作成日: 2020/02/10

和食の煮物などに欠かせない基本の調味料、料理酒。いざ、使おうと思ったときに切らしていたということはありませんか。料理酒がなければ調理できない!と慌てる前に、台所で他に代用できるものを探してみましょう。意外といろいろなものが代用可能なんです。こちらの記事では、料理酒の代用となるものをいくつか紹介しますので、ぜひ試してみてください。

目次

  1. そもそも料理酒とは?
  2. 料理酒の役割とは?
  3. 日本酒(清酒)
  4. みりん
  5. ワイン
  6. 焼酎
  7. ビール
  8. 料理酒を切らしても心配無用!家庭にあるもので代用しよう

そもそも料理酒とは?

調味料の「酒」といえば、料理酒もしくは日本酒(清酒)のことを指します。両者の大きな違いは、塩分などの添加物が含まれているかいないかでしょう。料理酒は一般的に清酒に比べ値段が安いのが特徴ですが、これは飲用のアルコールには税金がかかることによります。飲用のアルコールと区別して手頃な価格で購入できるように調味料として作られたのが料理酒なのです。料理酒には糖分や塩分が添加されているものがほとんどなので、使用する際には考慮して味付けをする必要があります。

料理酒の役割とは?

煮物や炒め物を作る際に加えることが多い料理酒にはさまざまな役割があります。まず注目したいのが、料理酒には肉や魚のくさみをとる働きがある点です。素材を生の状態で料理酒に漬けておくことはもちろん、加熱する際に料理酒を加えてくさみを消すことができます。アルコールの役割として知られていますが、料理酒を加えることで料理の保存性を高めることも期待できます。料理をそのまま置いておくと次第に腐敗が進みますが、これは料理の中に潜んでいる菌が繁殖するためです。アルコールには菌の繁殖を抑える働きがあるので、料理を長持ちさせることができます。

他にも、料理酒には旨味成分が含まれていることも見逃せません。料理に旨味が加わる、風味が良くなる、食材をやわらかくするなどの働きにも注目してうまく使っていきたいものです。また、意外と知られていないのが、料理酒には料理の仕上がりを早くする役割もあることです。アルコールを加えることで食材に味が染み込みやすくなるため、調理時間を短縮することができます。

日本酒(清酒)

料理酒の代用品としてまず利用できるのが日本酒(清酒)でしょう。そのまま飲んでもおいしい日本酒を使えば、料理がよりおいしくなることはまちがいありません。ただし、日本酒を使用するデメリットは値段が高い点にあります。

日本酒には食材のくさみとりや旨味アップなどが期待でき、料理酒と同量で使うことができます。アルコールのにおいが気になる、加熱しないで料理に使用するなどの場合は、一度沸騰させて煮切り酒を作ることをおすすめします。また、料理酒の代わりに使う場合は、レシピよりも若干塩を多めに入れてみてください。

みりん

料理に照りを出したり、コクや甘味を加えたりする調味料みりんも、料理酒の代用品として使うことができます。みりんの原料となるのはもち米や米麹、焼酎(もしくは醸造アルコール)などで、これらを熟成することで旨味成分が作られるといいます。料理酒の代用として使用する場合は、みりん風調味料ではなく本みりんを使用しましょう。

本みりんには14度程度のアルコール度がある一方、みりん風調味料はアルコール度1度未満と、ほとんどアルコール分が含まれていないのが特徴です。そのため、みりん風調味料では料理酒の代わりにはなりません。代用する際には料理酒と同量が目安ですが、みりんには甘味があるため砂糖を使う際には使用する量に気をつけましょう。

ワイン

洋風料理では使われることが多いワイン。ワインにも肉や魚のくさみを取り除いたり、肉をやわらかくしたりする働きがあります。また、料理酒と同様に、料理に旨味やコクを加えて味をまろやかにしてくれるため、赤・白ともに料理酒の代わりに使っても問題ありません。ワインを使う場合は高価なものを選ぶ必要はなく、むしろあまりクセのない安価なものがいいでしょう。ただし、栓を開けて長期間たったものは風味もなくなるので避けてください。また、酸味が強いものは和食には合いづらいとされています。一方、甘味が強い白ワインであれば、和食の甘めの味付けにぴったりです。

赤ワインを使う場合には、赤ワインに含まれているタンニンの渋みによって料理の風味が損なわれてしまう可能性もあるので注意しましょう。赤ワインの色が料理に移ることも考え、食材を漬け込む下ごしらえに、また煮物の隠し味程度にほんの少量使うことをおすすめします。しょうゆと赤ワインは意外と相性がいいので、コク増しに使ってみてはいかがでしょうか。

焼酎

焼酎はどちらかというと、風味付けというよりは食材のくさみをとるために使うほうがよさそうです。中にはクセのあるものも多いため、焼酎に少量のだしや他の調味料を混ぜて使うことをおすすめします。また、焼酎は蒸留酒のため料理酒よりもアルコール度が高く、本格焼酎は20〜25度程度、泡盛は30度程度、古酒ともなると40度以上のものもあります。そのため、料理酒の分量よりは少し少なめに料理に加えてみましょう。

唐揚げを作る際にまぶした片栗粉の上から焼酎を霧吹きでふきかける、天ぷらの衣生地に焼酎を水の代わりに加えるなどすると、衣をサクサク、カラッと揚げることができます。

ビール

料理酒の代わりにビールを使用するメリットとして、ビール酵母の働きにより食材のコクを引き出し旨味がアップすることが挙げられます。また、ビールの炭酸には、肉をやわらかくする働きもあります。ビールで代用する場合には、炭酸が抜けていないものを使うようにしましょう。

ただし、料理酒の代用として使う場合には使用する量に気をつける必要があります。ビールには独特の苦味があり、一度にたくさんの量を使うと料理の風味が変わってしまう可能性があります。食材を漬け込むなどの下ごしらえに少量使用する他、スペアリブの煮込みや豚の角煮など肉料理を作る際には、ビールをたっぷりと使用しても問題ありません。

料理酒を切らしても心配無用!家庭にあるもので代用しよう

料理にコクを出し旨味をアップさせてくれる優秀調味料の料理酒。日本酒に比べ手頃な価格で購入できるので、台所には常備しておきたい調味料です。料理酒を切らしている場合でも、意外と代用できるものはたくさんあります。日本酒やみりん、ワイン、焼酎など、家庭にあるアルコール類を自由に使ってみてはいかがでしょうか。

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