ウィンナーコーヒーとは?名前の由来や作り方をご紹介
作成日: 2021/06/04
カフェや喫茶店などで「ウィンナーコーヒー」というメニューを見かけたことがあるでしょうか。
注文したことがないと、どんなコーヒーなのかよく分からないかもしれません。
この記事では、ウィンナーコーヒーの名前の由来や楽しみ方を解説します。
ウィンナーコーヒーのレシピもご紹介するので、ご家庭で作って楽しんでみてはいいかかでしょうか。
ウィンナーコーヒーとは
ウィンナーコーヒーとは、たっぷりの生クリームをのせたコーヒーのことを指します。
ウィンナーというと「ウィンナーソーセージ」をイメージされることが多いかもしれませんが、ウィンナーコーヒーにウィンナーソーセージは入っていません。
ウィンナーコーヒーの由来
ウィンナーソーセージは入っていないのに、なぜウィンナーコーヒーと呼ばれるのでしょうか。
ここではウィンナーコーヒーという名前の由来や、コーヒーの表面にたっぷりとのせる生クリームの役割についてご紹介します。
なぜ「ウィンナー」コーヒーと呼ぶのか
ウィンナーコーヒーの「ウィンナー」とはオーストリアの首都ウィーンに由来し、「ウィーン風の」という意味を表しています。
しかし、ウィーンに「ウィンナーコーヒー」というメニューはなく、生クリームをのせたコーヒーが数種類存在します。
ウィーンで、私たちが日本で目にするウィンナーコーヒーに近いのは「アインシュペンナー(einspänner)」と呼ばれるメニューです。
生クリームの役割
ウィンナーコーヒーにのせる生クリームの役割には、日本のウィンナーコーヒーに近いメニューである「アインシュペンナー」という言葉の意味が大きく関係します。
「アインシュペンナー」とはウィーンの言葉で「一頭の馬で引く馬車」という意味を表します。
昔、まだ移動手段が馬車だった頃、馬車を操縦する御者が休憩時間によくコーヒーを飲んでしましたが、お客さんを待つ時間が長いと、飲んでいるうちにコーヒーが冷めてしまっていました。
そこから、コーヒーの表面にたっぷりの生クリームをのせ、生クリームの油分で蓋をすることで、コーヒーを冷めにくくするアイディアが生まれました。
また、生クリームをのせることで、揺れのある馬車の上でもコーヒーがこぼれにくくなったことから、御者の間で人気になり、生クリームをのせたコーヒーが「アインシュペンナー」と呼ばれるようになったそうです。
ウィンナーコーヒーの飲み方
ウィンナーコーヒーの飲み方に決まりはありませんが、たっぷりとのった生クリームはそのまま飲むのか、混ぜたほうがよいのかと迷ってしまいます。
ここでは、ウィンナーコーヒーの飲み方についてみてみましょう。
ホットウィンナーコーヒー
ホットウィンナーコーヒーは、たっぷりとのった生クリームとコーヒーをいきなり混ぜようとするとコーヒーが溢れてこぼれる恐れがあるため、最初は混ぜないで飲むとよいでしょう。
生クリームだけをすくって食べてもよいですが、生クリームの隙間からコーヒーを飲むのもおすすめです。
生クリームとコーヒーを混ぜずに飲み進めると、徐々にコーヒーと生クリームが溶け合い、口の中に広がる甘味や苦味のバランスが段階的に変わるので、味の変化を楽しむことができます。
また、喫茶店でウィンナーコーヒーを頼むとシナモンスティックが付いてくる場合があります。
シナモンスティックは静かに入れて、コーヒーに浸して香りを移して楽しみましょう。
アイスウィンナーコーヒー
冷たいアイスウィンナーコーヒーは、生クリームがコーヒーに溶けづらいので、上にのった生クリームをすくって食べながらコーヒーを飲むとよいでしょう。
DELISH KITCHENのウィンナーコーヒーのレシピ
ここからは、ウィンナーコーヒーの作り方をご紹介します。
ウィンナーコーヒー
インスタントコーヒーにブランデーを加えることで、香り豊かなウィンナーコーヒーに仕上がります。
生クリームの表面にはココアをトッピングしましたが、お好みでシナモンパウダーやシナモンスティックを添えるとより香りを楽しめます。ブランデーは入れなくてもおいしく作れます。
(このレシピはアルコールを含んでいます)
ウィンナーコーヒーは生クリームがのったウィーン風のコーヒー
ウィンナーコーヒーとは、馬車の御者のために冷めにくいよう工夫された、コーヒーの上に生クリームをたっぷりのせたウイーン風のコーヒーのことです。
ホットウィンナーコーヒーは生クリームを混ぜずに飲むのと、だんだんと生クリームとコーヒーが混ざり合い、味の変化を楽しめますよ。お好みでブランデーやシナモンを加えてアレンジするのもおすすめです。
ぜひ、ご家庭でもウィンナーコーヒーを味わってみましょう。