小倉あんの由来が知りたい!あんことの違いは?
作成日: 2021/10/15
上品な甘さでホッとひと息つける「あんこ」。
あんこといえば和菓子の定番ですが、つぶあんやこしあん、小倉あんなど、いくつかの種類があります。
つぶあんやこしあんは、形状からも何となく名前の由来がわかりそうですが、「小倉あん」はなぜこの名前がついたのか不思議ではありませんか。
この記事では、小倉あんの由来や、ほかのあんことの違いについてご紹介します。
小倉あんについて
まずは、小倉あんの特徴をチェックしてみましょう。
小倉あんとは
小倉あんは、こしあんに大納言小豆を少し加えたあんのことです。
なめらかなこしあんと一緒に、大納言小豆のツブツブ食感も楽しめます。
小倉あんの由来
小倉あんの読み方は「おぐらあん」です。
名前の由来は諸説あり、なかでも有力な説は2つあります。
ひとつ目は、京都の小倉山の近くで栽培した大納言を使ったから、という説。
ふたつ目は、大納言小豆のツブツブが鹿の模様に似ており、鹿肉はもみじと呼ばれていたことから、もみじが有名な小倉山から名付けた、という説です。
どちらにしても、小倉山が関係しているようです。
小倉あんの食べ方
小倉あんは、バターと一緒にトーストやホットケーキにつけて食べるほか、バニラアイスや抹茶アイス、かき氷に添えて食べるのがおすすめです。
ほかにも、ミルクに入れてかき混ぜながら飲むと、和テイストのドリンクを楽しめます。
あんことの違いについて
小倉あんは、ほかのあんことは何が違うのでしょうか。
あんこの種類
そもそもあんこは、豆類をはじめ栗やさつまいもなどを甘く煮て練ったもの全般のことを指します。
確かに、小豆で作る「つぶあん」や「こしあん」のほか「栗あん」や「さつまいもあん」など、名前に「あん」がつくものがいくつもありますよね。
つぶあんは小豆がつぶれないように煮たあんで、小豆の形を残すため裏ごしなどはしていません。
小倉あんやつぶあんと混同しがちなのが「つぶしあん」です。
つぶしあんは小豆を煮た後につぶし、皮を取り除かないあんのことを指します。
こしあんは小倉を煮て裏ごしをしたあんです。
皮が取り除かれているため、なめらかな食感に仕上がります。
一般的なあんことの違い
小倉あんに使われている大納言小豆は煮ても破れにくく、煮崩れしにくいのが特徴です。
そのため、小倉あんは一般的なあんこよりも、見栄えや食感のよい仕上がりになります。
小倉あんは見栄えや食感がよいあんこ!
小倉あんは、こしあんに大納言小豆を少し加えたもの、ということが分かりました。
煮崩れしにくい大納言小豆を使うことで、見栄えや食感がよいあんに仕上がっているのが特徴です。トーストやホットケーキのほか、アイスやドリンクにプラスしてもおいしいので、お好みで挑戦してみてください。
また、あんこにはいくつかの種類があり、特徴が異なります。それぞれの食感や風味の違いを食べ比べするのも楽しそうですね。