DELISH KITCHEN

青いトマトは食べられるのか?追熟方法も解説します

作成日: 2021/10/27

更新日: 2024/10/15

うまみがたっぷり詰まったジューシーなトマトは、そのまま食べても調理してもおいしいですよね。家庭菜園でも人気があるので、手作りのトマトを楽しんでいる方が多いかもしれません。

ところで、トマトといえば赤いイメージがありますが、まだ完熟していない青いトマトは食べられるのでしょうか。この記事では、青いトマトが食べられるかどうか、そしてその追熟方法などを紹介します。

目次

  1. 青いトマトとは
  2. 青いトマトは食べられるのか?
  3. 青いトマトの追熟方法
    1. 【追熟方法の手順】
  4. 青いトマトは量に気を付ければ食べられる!

青いトマトとは

トマトは熟すと鮮やかな赤色になりますが、熟す前のトマトは青くて果実が硬いのが特徴です。スーパーなどで青いトマトを見かけることはほとんどないものの、家庭菜園を楽しんでいると天候の影響で発育不足になり、なかなか色付かないこともありますよね。

記事内で解説する青いトマトとは、この熟す前のトマトのことです。実は、青いトマトには「トマチン」という毒性の成分が含まれています。トマチンは、ジャガイモの芽の中や緑色に変色した部分に含まれるソラニンと似た成分です。

なお、トマチンの含有量は部位や育成時期によって異なります。茎や葉、花に多く含まれており、それより少ないのは根や青いトマトで、完熟したトマトの果実にはほとんど含まれていません。また、トマトの果実が熟すとともにトマチンの量も減少します。

青いトマトは食べられるのか?

青いトマトには毒性成分のトマチンが含まれますが、微量であるため通常の料理に使う量であれば食べることができます。毒性の目安としては、体重50kgである場合には33kgの青いトマトを摂取すると致死量に達するといわれています。

なお、青いトマトは赤いトマトよりも食感が硬い上にえぐみがあります。気になる方は生で食べるのではなくピクルスや炒め物、コンポートなど火を通して食べることがおすすめです。

青いトマトの追熟方法

「家庭菜園でトマトを育てていたら天候不良により落下してしまった」「いただきもののトマトの中にヘタの周りが緑色のものがあった」など何らかの形で青いトマトを手にすることがあるかもしれません。

そんなときはそのまま調理するほかに、追熟させる方法があります。ここでは、青いトマトの追熟方法をご紹介するので、ぜひ実践してみてください。

【追熟方法の手順】

①ポリ袋に入れて20度前後の常温に2〜3日おく。リンゴと一緒に袋に入れれば、エチレンガスによりトマトの熟成を早められます。
②赤くなったら、ヘタを下向きにして冷蔵庫の野菜室に入れて保存する。

ヘタを下向きにして冷蔵庫で保存するのは、トマトが傷みにくくなるからです。水分をたっぷり含んでいるトマトは重みがありますが、お尻より硬いヘタを下向きにすることで、傷みを抑えられます。

青いトマトは量に気を付ければ食べられる!

この記事では青いトマトは食べられるかということについて解説しました。青いトマトにはトマチンと呼ばれる毒性成分が含まれますが、通常の料理に使う量であれば食べることができます。硬さが気になる場合は火を通したり、追熟させたりしてから食べてみてください。

【参照】
一般社団法人日本植物生理学会「植物Q&A」トマチン

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