DELISH KITCHEN

青いトマトは食べられるのか?追熟や保存方法も解説

作成日: 2021/10/27

うまみがたっぷり詰まったジューシーなトマトは、そのまま食べても調理してもおいしいですよね。家庭菜園でも人気があるので、手作りトマトを楽しんでいる方が多いかもしれません。

ところで、トマトといえば赤いイメージがありますが、まだ完熟していない青いトマトは食べられるのでしょうか。この記事では、完熟前の青いトマトは食べられるのか、食べられないのかについて解説します。

目次

  1. 青いトマトとは
  2. 青いトマトは食べられるのか?
  3. 青いトマトの追熟方法
  4. 完熟トマトの保存方法
    1. 【冷蔵】
    2. トマトの保存方法
    3. ミニトマトの保存方法
    4. 【冷凍】
    5. トマトの冷凍保存方法
  5. 青いトマトを食べるなら追熟させてから!

青いトマトとは

トマトは熟すと鮮やかな赤色になりますが、熟す前のトマトは青くて果実が硬いのが特徴です。スーパーなどで青いトマトを見かけることはほとんどないものの、家庭菜園を楽しんでいると天候の影響で発育不足になり、なかなか色付かないこともありますよね。

今回注目する青いトマトとは、この熟す前の青いトマトのことです。実は、青いトマトには「トマチン」という毒性の成分が含まれています。トマチンは、じゃがいもの保存中に生えてきた芽の中や緑色に変色した部分に含まれているソラニンと似た成分です。

なお、トマチンの含有量は部位や育成時期によって異なります。茎や葉、花に多く含まれており、それより少ないのは根や青いトマトで、完熟したトマトの果実にはほとんど含まれていません。トマトの果実が熟すとともにトマチンの量も減少します。

【参考】
・一般社団法人日本植物生理学会
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=803

青いトマトは食べられるのか?

トマトに含まれるトマチンはじゃがいもの芽などに含まれるソラニンと同じで、加熱しても毒素がなくなりません。未熟な青いトマトを食べるのは避けたほうが安心です。青いトマトを入手した場合は、追熟させてから食べるようにしましょう。

青いトマトの追熟方法

家庭菜園でトマトを育てていたら天候不良により落下してしまった、いただきもののトマトにヘタの周りが緑色のものがあったなど、何らかの形で青いトマトを手にすることがあるかもしれません。

しかし、青いトマトだからと、そのまま捨ててしまうのはもったいないことです。青いトマトは以下の手順で追熟できます。

【追熟方法の手順】
①ポリ袋に入れて20度前後の常温に2〜3日おく。(様子を見ながら熟しすぎないように気をつける)
②赤くなったら、ヘタを下向きにして冷蔵庫に入れて保存する。

ヘタを下向きにして冷蔵庫で保存するのは、トマトが傷みにくくなるからです。水分をたっぷり含んでいるトマトは重みがあり、柔らかいおしりのほうを下にして保存していると、重みで傷みやすくなります。ヘタ側のほうが硬いため、ヘタを下向きにして保存したほうがよいのです。

完熟トマトの保存方法

最後に、完熟トマトの保存方法をご紹介します。正しく保存して、最後までおいしく食べ切りましょう。

【冷蔵】

トマトとミニトマト、それぞれの冷蔵保存の方法をご紹介します。

トマトの保存方法

通常の大きさのトマトを保存する際は、丸ごとでも使いかけでもヘタを取り除くのがポイントです。丸ごと保存する場合は、ヘタを取り除いたらラップで包み保存袋に入れ、ヘタ側を下にして野菜室で保存します。

使いかけのトマトを保存する場合も、まずはヘタを取り除いたらラップで包み、保存袋に入れて野菜室で保存しましょう。詳しくはこちらの動画をご覧ください。

ミニトマトの保存方法

ミニトマトはヘタつきのままよく洗い、水気を取り除いておきます。次に保存容器に湿らせたキッチンペーパーを敷き、ミニトマトを乗せて包み込んだら容器の口をしっかり閉じて冷蔵庫で保存してください。

キッチンペーパーは毎日取り替えます。ミニトマトの保存方法は、こちらのページでご紹介しています。

【冷凍】

トマトは冷凍保存も可能です。

トマトの冷凍保存方法

丸ごと冷凍する場合は、ヘタを取り除きラップでひとつずつ包み、冷凍用保存袋に入れて空気を抜くように口を閉じてから冷凍庫に入れます。

切ってから冷凍する場合は、ヘタを取ったトマトをひと口大のサイズに切り、冷凍用保存袋に重ならないように入れ、空気を抜くように口を閉じてから冷凍庫に入れましょう。

冷凍したトマトは、どちらの場合も冷凍庫から出して、そのまま調理が可能です。また、丸ごと冷凍したトマトを水につけると簡単に皮がむけるので、ジュースやピューレにしたいときにも便利ですよ。

青いトマトを食べるなら追熟させてから!

完熟していない青いトマトには、トマチンという毒性の成分が含まれていることが分かりました。家庭菜園で青いまま落ちてしまった場合や、いただきものにヘタの周辺が青いものが混ざっていた場合は、追熟させてから食べましょう。

追熟は常温で行い、熟し過ぎないように様子を確認することが大切です。また、完熟したトマトは正しい方法で保存をすることで、最後までおいしく食べられます。"

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