南インドのドーサとは?作り方や食べ方もご紹介
作成日: 2021/11/05
インドの主食といえばチャパティやナンが真っ先に思い浮かびますが、そのほかにも豆と米を発酵させて作った生地を極薄に焼いたドーサやその生地を蒸して作ったイドゥリなど実にさまざまな主食が存在しています。
なかでも南インドでよく食べられているドーサは人気が高く、日本の南インド料理店でもよく見かけるようになりました。この記事ではドーサの食べ方や作り方などをご紹介します。
ドーサについて
パリッとした食感のドーサはインドでは朝食の定番としてよく食べられています。
ドーサとは
ドーサとは豆と米を発酵させて作った生地をクレープ状に焼いたものです。もともと稲作が盛んな南インドの伝統料理でしたが、サクサクした軽い歯ざわりと少し酸っぱい風味が人気を呼び、インド全域で食べられるようになりました。
ドーサの食べ方
ドーサの形や食べ方はさまざまですが、一番シンプルなのがくるりと棒状に巻いたドーサにココナッツチャツネをつける食べ方です。ココナッツチャツネとはミキサーでペースト状にしたココナッツに炒め合わせたスパイスを混ぜた、いわばソースのようなものです。
また、ドーサにはサンバルという豆と野菜を煮込んで作るカレースープも欠かせません。ざらっとした豆の食感と刺激的な辛味、そしてわずかな酸味がドーサによく合います。ドーサとココナッツチャツネ、そしてサンバルという組み合わせは南インド風の軽食として人気があります。
ドーサの作り方
ドーサは材料さえそろえば日本でも作れます。ドーサの作り方をご紹介します。
プレーンドーサの作り方
基本のドーサともいうべきプレーンドーサは、ウラド豆という丸くて平べったい豆と米をすってペースト状にしたものを一晩発酵させ、クレープのように鉄板で丸く焼いて作ります。
かつては豆や米を石臼で挽いていたので作るのに大変な手間がかかりましたが、今ではドーサの種を作る専用の機械が普及して大変便利になりました。
また、インスタントのドーサミックスも販売しています。ドーサミックスを使えば米や豆を粉にしたり、発酵させたりといった手間なく簡単にドーサが作れるので、試してみたいという人にはこちらがおすすめです。ドーサミックスはインド食材の通販サイトなどで手に入ります。
バリエーション色々
南インドで古くから食べられてきたドーサはバリエーションも豊富です。1番人気の「マサラドーサ」は、ジャガイモやタマネギ、トマトのみじん切りと各種スパイスを炒めて作ったフィリングをドーサにのせて二つに折りたたんだもので、フィリングの味がしっかりしている分、ずっしりとした食べ応えがあります。
また、温めた牛乳にライムを搾って凝固させたインド風のカッテージチーズ「パニール」をドーサで挟んだ「パニールドーサ」も、あっさりしていて人気があります。
巨大な長方形に焼き上げたドーサをくるっと丸めた「ペーパードーサ」は、まず、その絨毯のような見た目に圧倒されます。ペーパードーサの上に細かくすりおろしたチーズをふりかけることもあります。
南インドの主食であるドーサを味わってみよう
南インド料理は日本ではまだまだ馴染みがありませんが、北インド料理よりもあっさりしたカレーやドーサなど、魅力的な料理がたくさんあります。
特にドーサは見た目も面白いうえ、あっさりしていくらでも食べられるのでナンとはまた違った美味しさに目覚めることでしょう。もし南インド料理を食べる機会があれば朝食の定番・ドーサをぜひ試してみてください。