「ぶぶ漬けいかがどす」は早く帰ってほしい合図?
作成日: 2021/11/05
日本各地にはさまざまな言葉や言い回しがあり、その地域ならではの独特な意味で使われている言葉も少なくありません。今回ご紹介する「ぶぶ漬けいかがどす」も、そのひとつです。
京都でぶぶ漬けいかがどすと言われたらすぐに帰らなければならないという伝説がありますが、本当にそのような意味で使われている言葉なのでしょうか。
ぶぶ漬けとは
ぶぶ漬けは京都でお茶漬けのことを指す言葉です。
本題の「ぶぶ漬けいかがどす」という言葉には、「早く帰ってほしい」という意味が込められていると言われています。しかし、この話はあくまでも伝説であり、本当に早く帰ってほしいと思って言っているわけではありません。
「一緒にいて楽しかったので、お茶漬けでも食べながらもう少しお話ししたいです」の意味が込められており、楽しい時間を過ごしましたという気持ちを表現した京都人の優しさの表れです。
お茶漬けは手軽に作れるメニューなので、「手間をかけない=おもてなしする気はない」というイメージにつながり、早く帰ってほしいという意味でとらえられるようになったと言われています。
「ぶぶ漬けいかがどす」は京都人の優しさだった!
巷で伝えられている「ぶぶ漬けいかがどす」は、早く帰ってほしいという意味ではないようです。「楽しい時間を過ごしました」という意味が込められており、お客様が良い気持ちで帰れるような心遣いといえます。
意地悪な意味で使われているという伝説が広がっていましたが、実際は正反対の意味でした。「ぶぶ漬けいかがどす」は、京都人の優しさそのものです。