DELISH KITCHEN

チョコレートに含まれるカフェインの量はどのくらい?

作成日: 2021/11/22

カフェインというと、コーヒーやお茶に含まれているイメージを持っている方が多いでしょう。普段あまり意識していないかもしれませんが、実はチョコレートにもカフェインが含まれていることをご存じでしょうか。

この記事では、カフェインの作用を解説するとともに、チョコレートに含まれているカフェインの量、コーヒやお茶などのカフェイン量についてご紹介します。

目次

  1. カフェインとは
  2. チョコレートに含まれるカフェインの量
  3. コーヒーやお茶に含まれるカフェインの量
  4. カフェインの1日の上限量
  5. チョコレートにもカフェインが含まれている!

カフェインとは

カフェインはコーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれている食品成分です。中枢神経を興奮させて体を活性化し、眠気を覚ますなどの覚醒作用があるため、エナジードリンクや眠気覚ましの飲料、サプリメントなどに使用されています。

そのため、コーヒーや紅茶、チョコレート、エナジードリンクといった飲料や食品を組み合わせて摂取していると、気づかないうちにカフェインをとりすぎてしまう恐れがあります。

カフェインは摂取しすぎると、頭痛、心拍数の増加、不安、不眠、嘔吐、下痢などを引き起こすといわれているため注意が必要です。

チョコレートに含まれるカフェインの量

チョコレート、1枚(50gあたり)に含まれるカフェインの量をみてみましょう。50gとは、スーパーなどで販売されている一般的な板チョコレートの1枚分の重さです。

・カカオマスの多いミルクチョコレート…14mg
・ハイカカオチョコレート(カカオマス 70%)…42mg

カカオマスとは発酵させたカカオ豆を乾燥、焙煎し、種皮を取り除いた胚乳をすりつぶして固形にしたもので、チョコレートの原料のひとつです。

チョコレートに含まれるカフェインはこのカカオマスに由来するものなので、カカオマスの分量が多いほど含まれるカフェインの量が多くなります。そのため、ミルクチョコレートよりも、ハイカカオチョコレートのほうがカフェインを多く含みます。

また、同じカカオを原料とした食品には、ココアとして飲んだりお菓子作りに使ったりするココアパウダーもあります。ココアパウダー、5gあたりのカフェインの量は以下の通りです。

・ココアパウダー(脂肪23%)…7mg

ココアパウダーとは、カカオマスから脂肪分を絞った残りを粉末状にしたものです。そのため、ココアパウダーにもカカオマスに由来するカフェインが含まれています。

コーヒーやお茶に含まれるカフェインの量

カフェインが多い飲み物といえば、コーヒーやお茶を思い浮かべる方も多いでしょう。ここでは、コーヒー、紅茶、お茶のカフェインの量を、コップ1杯(150ml)あたりでご紹介します。

・コーヒー(コーヒー粉末 10g / 熱湯 150ml)…90mg
・インスタントコーヒー(インスタントコーヒー 2g / 熱湯 140ml)…85.5mg
・紅茶(茶 5g / 熱湯 360ml / 1.5~4分)…45mg
・せん茶(茶 10g / 湯90度 430ml / 1分)…30mg

最も多くカフェインが含まれているのはコーヒーですが、食事のときなど日常的に飲むことの多いせん茶にもカフェインが含まれています。せん茶3杯分で、コーヒー1杯分のカフェインと同量になります。

カフェインの1日の上限量

カフェインが健康に及ぼす影響には個人差が大きいため、日本では1日あたりの摂取許容量が設定されていません。ただし、欧州食品安全機関(EFSA)やカナダ保健省では、健康な成人の1日あたりでは最大400mgを上限としています。

カフェインが多く含まれているコーヒーを日常的に飲む場合、さらにカフェインの添加されたエナジードリンクやサプリメントなどを摂取すると、カフェインを過剰に摂取してしまう恐れがあります。
これらの製品をとる際には、表示されているカフェイン含有量を確認するようにしましょう。

また、カフェインが気になる方は、カフェインが取り除かれた「デカフェ」や、カフェインの量が少ない「カフェインレス」のコーヒーや紅茶などを取り入れるのもよいでしょう。
ハイカカオチョコレートもカフェインのとり過ぎを防ぐために、食べすぎには注意が必要です。

【参考】
・内閣府 食品安全委員会 食品安全51 2017
(https://www.fsc.go.jp/visual/kikanshi/k_index.data/vol51_all.pdf)
・内閣府 食品安全委員会 食品中のカフェイン
(https://www.fsc.go.jp/factsheets/index.data/factsheets_caffeine.pdf)
・農林水産省 カフェインの過剰摂取について
(https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html)
・厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html)
・日本チョコレート・ココア協会(所管官庁:農林水産省)
(http://www.chocolate-cocoa.com/lecture/q12/index.html)(2021/11/22)

チョコレートにもカフェインが含まれている!

チョコレートにはコーヒーほどではありませんが、原料のカカオマスに由来するカフェインが含まれています。そのため、カカオマスの分量が多いほどカフェインの数値も高くなります。

カフェインは適量の摂取であれば覚醒作用などの働きが期待できますが、摂取しすぎると場合によっては、頭痛などを引き起こす恐れがあります。カカオマスが多く含まれているハイカカオチョコレートも食べすぎには注意し、適量をおいしく楽しみましょう。

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