ラグーソースとは?おすすめのパスタレシピもご紹介
作成日: 2021/11/24
パスタなどのメニューで、ラグーソースという名前を見たことがあるでしょうか。食べたことがない場合は、どのようなソースか思い浮かばないかもしれません。
この記事では、ラグーソースについてみていきましょう。特徴やミートソースとの違い、ラグーソースを使ったレシピなどをご紹介します。
ラグーソースとは
ラグーソースは、切った肉や魚介類、野菜などを煮込んで作るソース全般のことを指す言葉です。「ラグー(ragout)」とはフランス語で「煮込む」という意味を持つ単語で、フランス料理では煮込み料理のことをラグーといいます。英語でいうところの「シチュー」がラグーと近いものになります。
パスタのソース名として目にすることも多いラグーソースですが、もともとはフランス料理が起源となっています。一般的にラグーソースを使った料理としてよく知られているものには「ボロネーゼ」があげられます。
ボロネーゼとは、イタリアのボローニャ地方が発祥のパスタ料理です。正式名称は「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ(ragu alla bolognese)」といい「ボローニャ風のラグー」という意味があります。
フランスの煮込み料理であるラグーをもとに、イタリアでトマトやひき肉、ワインなどを使って作られたといわれています。
ラグーソースとミートソースの違い
ラグーソースと同じように、パスタによく使われるミートソース。ラグーソースは肉や魚介類、野菜などを煮込んだソースのことをいいますが、ミートソースはラグーソースの一種です。
もともとミートソースは日本独自のもので、明治時代から大正時代ごろに作られたといわれています。1900年代に、缶に入ったミートソースが発売されたことがきっかけとなり、一般家庭にも広く知られるようになりました。
ミートソースはイタリア料理のボロネーゼをもとに、玉ねぎやセロリなどの香味野菜をみじん切りにして牛ひき肉と炒め、トマトソースなどを加えて煮込んで作られた甘味のあるソースです。一般的にはスパゲッティにかけたり、ラザニアなどに使われています。
みじん切りにした野菜やひき肉など、ミートソースには細かい具材を使うことが多いですが、具材を大きめにカットする場合は、ラグーソースと呼ばれることもあります。
ラグーソースが使われる料理
ラグーソースが使われることの多い料理をご紹介します。
パスタ
ラグーソースを使った代表的な料理としてパスタがあり、その中でも有名なのはボロネーゼです。
ボロネーゼは、牛ひき肉や刻んだ玉ねぎ、セロリといった香味野菜を炒めて、トマトペースト、赤ワインなどを加えて煮込んだソースを、スパゲティやタリアテッレにからませた料理です。
スパゲティは太さが1.6mm~1.9mm、断面が円形のロングパスタで、一般的に知られているパスタです。
タリアテッレは平打ちのパスタのことで、厚み1mmほど、幅8mmほどのリボン状をしています。幅が広めの麺であるため、もちもちとした食感が楽しめ、ボロネーゼなどの濃厚なソースと合わせることが多いパスタです。
また、ラグーソースはパスタソースとしてだけでなく、ラザニアやグラタンのソースとしても使われています。
リゾット・ドリア
ラグーソースはリゾットやドリアなどにも使われています。
米を炒めたあとラグーソースやスープで煮込んでリゾットにしたり、具材の上にラグーソースをかけて焼き、ドリアに仕上げたりします。
肉料理・魚料理のソース
肉や魚介類を使った料理に合わせるソースとして使われることもあります。
ソテーやフリットなどの上に、野菜などを煮込んで作られたラグーソースをかけたり、煮込み料理などでも活用されています。
ラグーソースを使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後にラグーソースを使ったパスタのレシピをご紹介します。
牛肉のラグーソースパスタ
牛肉を使ったラグーソースをペンネにからめたパスタです。みじん切りにした玉ねぎ、にんじん、セロリを炒め、牛ひき肉を加えてさらに炒めたものに、カットトマト缶や赤ワインなどを加え、煮込んでソースを作ります。具だくさんで食べごたえも抜群です。
ラグーソースは食材を煮込んで作るソースのこと
ラグーソースとは肉や魚介類、野菜などを煮込んで作るソースの総称です。ラグーとはフランス語で煮込むという意味を持ち、ラグーソースを使った代表的な料理にはボロネーゼがあります。また、似たような見た目のミートソースはラグーソースのひとつです。
さまざまな具材をじっくり煮込んで作られるラグーソースは、濃厚な味わいで旨味がたっぷりです。ぜひご家庭でも味わってみましょう。