金華サバとは?特徴やおすすめレシピをご紹介
作成日: 2021/12/12
サバは塩焼きや味噌煮など、食卓に上がることの多い身近な魚です。サバには真サバやごまサバなどの種類がありますが、金華サバをご存じでしょうか。金華サバは「幻のサバ」と呼ばれるほど希少価値の高いサバです。
この記事では、金華サバの特徴や旬、真サバとの違い、おすすめレシピなどをご紹介します。
金華サバについて
まずは、金華サバとはどのような魚なのかをご紹介します。
金華サバとは
金華サバは、宮城県石巻市にある金華山沖で漁獲され、石巻港に水揚げされた旬の大型の真サバのことです。読み方は「きんかさば」となります。
真サバのなかから釣り方、大きさ、脂、鮮度などの厳格なブランド基準をクリアしたサバが金華サバです。そのため、金華山沖で漁獲されたものでも、すべてが金華サバと呼ばれるわけではありません。
希少価値の高いブランドのサバであり、認証シールやシリアルナンバーが付いています。基準が厳しいことから、流通量が少なく高価であるため「幻のサバ」とも呼ばれています。
金華サバの由来・発祥
金華山沖は、黒潮と親潮が混ざり合う良質な漁場として知られています。
サバはエサを求めて移動する回遊魚ですが、金華山沖はエサが豊富なため回遊する必要がありません。金華サバはこの場所で育ち栄養を蓄え続けるので、脂がたっぷりのったサバになるのです。
金華サバの旬
金華サバの旬は、9月から1月頃までです。サバの産卵期は3月から8月頃といわれ、この時期は脂がのっていませんが、産卵期が終わった9月以降はエサをたっぷり食べるので脂がしっかりとのってきます。
金華サバの味
金華サバはとても脂がのっていますが、さっぱりとした脂なので食べやすいのが特徴です。特に大型のものは肉厚で身が引き締まっており、濃厚な旨味があります。
金華サバのおすすめの食べ方は、しめサバです。酢でしめることで旨味が凝縮され、金華サバ本来の旨味を味わうことができます。また塩焼きや味噌煮など、どんな調理法でも楽しめます。
金華サバと真サバの違い
金華サバは一般的な真サバよりもサイズが大きく、脂のりもよくなっています。真サバは50cmほどのサイズで小型の魚のため、金華サバと比べると脂も少なくなってしまいます。また高鮮度で臭みもなく、濃厚な旨味を楽しめます。
旬の金華サバはたっぷりと脂がのっているので、しょうゆなどをかけても弾いてしまうものもあるようです。
金華サバの食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
金華サバは脂のりがよく濃厚なコクがあるため、しめサバや煮魚でおいしく食べることができます。
ご紹介するレシピでは通常のサバを使っていますが、金華サバでも作れます。手に入ったら、ぜひ試してみましょう。
【しめサバ】
しめサバを使ったサバ寿司をご紹介します。
鯖寿司
市販のしめサバを使って手軽に作れるサバ寿司です。しめサバの酸味と大葉のさわやかな香りが酢飯によく合います。切るときは包丁を水で濡らしてから、ラップごと切ると崩れにくくなりますよ。見た目が華やかなので、おもてなしにもおすすめです。
【味噌煮】
和食の定番、サバの味噌煮のご紹介です。
基本のサバの味噌煮
みそとしょうがの風味が香るサバの味噌煮です。みその種類はお好みのものを使うことができますよ。サバに切れ目を入れると火が通りやすくなります。濃厚な煮汁がサバにしっかりと染み込んで、ご飯との相性抜群です。
【缶詰】
サバの缶詰は煮物や炒め物、和え物など、さまざまな料理に使うことができます。下処理をする必要もなく、手軽に作れるのも嬉しいですね。
金華サバを使ったサバ缶も出回っているので、食べ比べてみるのもよいでしょう。
こちらでは、サバ缶を使ったバリエーション豊かなレシピをまとめています。
https://delishkitchen.tv/categories/20077
金華サバは厳しい基準をクリアしたブランドサバ
金華サバは、金華山沖で漁獲され石巻港で水揚げされた、厳しい基準をクリアした大型の真サバのことです。そのため、金華山沖で漁獲されたものがすべて金華サバと呼ばれるわけではありません。味も一般的なサバとは異なり、脂のりがよく濃厚な旨味が魅力です。
希少価値が高いブランドのサバで流通量も少ないため、なかなか出回ることがありませんが、手に入ったらご紹介したレシピを参考に楽しみましょう。
【参考】
・石巻魚市場
(http://www.isiuo.co.jp/Top/kinka/)(2021/12/12)