かにみそとはどんなもの?おいしい食べ方もご紹介
作成日: 2021/12/23
かにの甲羅の中につまっているかにみそは、珍味として親しまれています。とろっとした濃厚な味わいが特徴で、好んで食べる方も多いかもしれません。ところでかにみそとは、かにのどの部分にあたるのかご存じでしょうか。
この記事では、かにみそについて解説するとともに、おいしい食べ方をご紹介します。
かにみそとは
かにみそは「中腸線(ちゅうちょうせん)」や「肝膵臓(かんすいぞう)」と呼ばれる、人間でいう肝臓や膵臓のような働きをしている器官にあたります。つまり、かにみそとはかにの内臓になります。
かにみそという名前から脳みそであると勘違いされることもありますが、そもそもかにには脳みそと呼ばれるものは存在しません。
とろっとしたペースト状で、濃厚なコクのある味わいが特徴です。独特の風味や苦味があるため、一般的に珍味とされています。
かにみその食べ方
かにみその旨味を味える、おいしい食べ方をご紹介します。
そのまま
かにみそはそのまま食べるのが定番です。ボイルして火が通ったかにの甲羅を開けて、スプーンですくって食べます。調理方法がシンプルなので、かにみそ特有の濃厚な味わいや風味を存分に堪能できる食べ方です。
お酒のおつまみとしてはもちろん、ごはんの上にかけてかにみそ丼として食べるのもおすすめです。
甲羅焼き
甲羅焼きも定番の食べ方のひとつで、かにみそがつまったままのかにの甲羅を、焼き網に乗せて焼いて食べます。強火にすると焦げたり吹きこぼれてしまうこともあるので、様子を見ながら弱火でじっくりと焼くのがポイントです。
甲羅焼きにしたかにみそは、かにの身につけてみそだれとして楽しむのも格別なおいしさを味わえます。
鍋
かにを鍋で楽しむ場合に、かにみそも一緒に入れて食べる食べ方もあります。かにみその濃厚なコクがプラスされて、鍋がより深い味わいになります。
かに鍋のしめとして人気の雑炊も、かにみそが加わることでより濃厚なコクと風味が加わり、おいしく食べることができます。
濃厚な味わいのかにみそを楽しもう
かにみそは、かにの内蔵にあたります。栄養の分解や吸収を行う器官でもあるため、エネルギーの消費が大きい脱皮後や産卵後には、味が悪くなってしまうこともあるようです。
かにみその濃厚なコクと独特な風味を存分に堪能するためにも、まずはそのままいただきましょう。ほかにも甲羅焼きにしたり鍋に加えるのもおすすめですよ。