DELISH KITCHEN

スイカは野菜と果物のどちら?それぞれの分類についても解説

作成日: 2022/01/21

夏になると甘くてみずみずしいスイカが店頭に並びます。スイカはおもにデザートとして食べるため、果物として認識している方も多いでしょう。しかし、スイカは野菜であるというのを聞いたことはありませんか。

この記事では、スイカは野菜と果物のどちらになるのかを解説します。あわせて、野菜と果物の分類の違いについてもみていきましょう。

目次

  1. スイカは野菜と果物のどちらなのか
  2. 野菜と果物の違い
    1. 野菜とは
    2. 果物とは
  3. スイカの切り方
  4. スイカの保存方法
    1. 常温・冷蔵保存
    2. 冷凍保存
  5. スイカは野菜のなかで果物のように扱われる果実的野菜

スイカは野菜と果物のどちらなのか

実はスイカが野菜なのか果物なのか、統一された定義はありません。生産者側と消費者側の視点によって扱いが変わり、野菜とも果物ともいえます。生産者の視点では栽培方法や特性から野菜に分類されていますが、消費されるときには果物として扱われています。

生産者側の視点である農林水産省では、野菜の生産や出荷の統計においては「果実的野菜」、食料需給表においては「野菜(その他の野菜)」に分類されます。
果実的野菜とは野菜に分類されるもののうち、一般的には果物と認識されているものです。スイカのほかにも、メロンやイチゴも果実的野菜です。

一方、消費者側から見た視点では果物に分類されます。総務省の家計調査では「果物(生鮮果物)」、厚生労働省の国民栄養・健康調査では「果実類」に分類されます。

野菜と果物の違い

ここからは野菜と果物の違いについてみていきましょう。

野菜とは

野菜は草本性食用植物の総称のことです。おもに葉や根、果実などを副食として食べるものです。一年生の草本植物は、発芽してから一年以内に花が咲いて実ができ、枯れてしまいます。

スイカは一年生の草本植物であり、栽培方法が野菜と同じであるため野菜に分類されます。メロンやイチゴも同様です。

果物とは

果物は草や木になる食用の果実のことです。一般的には甘味のあるものが多く、調理しなくても食べることができます。

農林水産省では、二年以上栽培する草本植物、及び木本植物で果実を食用とするものを「果樹」と定義しています。このことから、スイカは果物ではなく野菜ということになります。

スイカの切り方

スイカの切り方にはポイントがあります。スイカは実の中心部分が甘くなっているため、甘い部分を均等に切り分ける切り方をしましょう。種も取りやすいので食べやすくなります。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

スイカの保存方法

スイカの保存方法をそれぞれご紹介します。

常温・冷蔵保存

スイカを丸ごと保存する場合は、室内の風通しの良い冷暗所で保存します。カットスイカは野菜室、皮を切り落としたスイカは冷蔵庫で保存してください。なるべく早めに食べ切るようにしましょう。

詳しくはこちらの動画で解説しています。

冷凍保存

スイカは冷凍保存も可能です。皮をむいて一口大に切り種を取ったスイカを、金属製のバットにのせて冷凍室で凍らせてから、冷凍用保存袋に入れて保存します。

詳しくはこちらの動画を参考にしてください。

スイカは野菜のなかで果物のように扱われる果実的野菜

スイカは、栽培方法や特性から野菜に分類されるもののなかで、果物のように扱われる果実的野菜です。生産者側と消費者側の視点によって分類が異なり、野菜でもあり果物でもあるともいえます。

夏にはスーパーなどの売り場でスイカを目にする機会が増え、ご家庭で食べることも多いでしょう。甘い部分を均等に切り分ける切り方や、適切な保存方法を知っておくと参考になりますよ。

【参考】
・農林水産省 野菜類の区分
(https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1205/05a.html)
・農林水産省 果樹とは
(https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/teigi.html)(2022/01/21)

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