
ソジュ(韓国焼酎)とは?日本の焼酎との違いや飲み方をご紹介
作成日: 2022/02/21
更新日: 2024/09/04
ソジュは韓国を代表するお酒のひとつです。韓国ドラマにもよく登場するため、名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
今回はソジュについて、どのようなお酒なのかや日本の焼酎との違い、飲み方などを解説します。
※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

ソジュとは
ソジュは朝鮮半島で古くから作られている伝統的な蒸留酒のことです。歴史は古く、1300年ごろにはじめて製造されました。日本の焼酎にあたるため、日本では「韓国焼酎」とも呼ばれています。
大量生産ができるため、日本の焼酎に比べて安い値段で手に入れることができます。韓国の国内で人気が高く、韓国ドラマの中でもソジュを飲んでいるシーンが数多くあります。
ソジュと日本の焼酎の違い
ここからは、ソジュと日本の焼酎の違いについてご紹介します。
原料
日本の焼酎は、米焼酎や芋焼酎、麦焼酎のように穀物を原料としています。米焼酎は米、麦焼酎は麦といったように特定のものを使っていることが特徴です。
一方、ソジュは麦や米、さつまいも、タピオカ、とうもろこしなどの原料を混ぜて製造しています。もともとは米から製造されていましたが、第二次世界大戦や朝鮮戦争の影響で米が不足したため、韓国政府は1965年から1991年の間、米のみを原料とした伝統的な製法を禁じました。
そういった背景から、じゃがいもやさつまいも、麦など複数のでんぷんを加えたものが作られるようになり、現在のソジュが誕生したといわれています。
製法
日本の焼酎の製造方法は「乙類焼酎」「甲類焼酎」の2種類があります。原材料が発酵してできたもろみを蒸留窯で熱し、水とアルコールの沸点の違いを利用してアルコールを抽出します。
乙類焼酎は「単式蒸留方法」で作られた焼酎のことです。蒸留を一度だけ行うため、原料の風味が残りやすく、素材によって味や風味が異なります。
一方、甲類焼酎は「連続式蒸留方法」で作られる焼酎です。一度蒸留した液体を何度も蒸留させて不純物を取り除くことで、純度の高いアルコールができあがります。蒸留を繰り返すことで風味が失われるため、乙類焼酎と比べるとスッキリした味わいです。
ソジュは「希釈式」と「蒸留式」の2種類に分類されます。おもな製造方法である希釈式は、日本の甲類焼酎と同様の製造方法です。蒸留を繰り返す過程でアルコール度数が高くなるため、水を加えて度数を調整しています。
ブランドによってオレンジやグレープフルーツ、マスカットなどのフレーバー入りのものや、竹の活性炭でろ過したものなど、さまざまな種類があります。
アルコール度数
日本の焼酎とソジュはアルコール度数に大きな差があります。日本の焼酎は20~25度のものが多く、なかには50度近いものもあります。
一方で、ソジュのアルコール度数は平均15~20度ほどです。フレーバーのついたものはさらに低く、13度ほどになっています。
ソジュの飲み方
ここからはソジュの代表的な飲み方を紹介します。お好みの楽しみ方を見つけてみましょう。
ストレート
韓国では、よく冷やしたソジュを「チャン」という専用のショットグラスに入れ、ストレートで飲むのが一般的です。ソジュは日本の焼酎よりも度数が低いためストレートでも飲みやすく、きりっとしたフレッシュな味わいが楽しめます。
ソーダ・ジュース割り
ソジュは、日本の焼酎のようにソーダで割って飲むこともあります。また、スッキリとした味わいでくせがないため、さまざまなアレンジで楽しむことができます。
ソジュをコーヒーで割った「ソメリカーノ」や、メロン味のアイスバーを入れた「メロナ酒」、フルーツの酢で割った「ホンチョ酒」などバリエーションが豊かです。ジュースやアイスで割ったものは、甘いお酒が好きな方におすすめです。
爆弾酒
ソジュをビールで割った「爆弾酒」も人気です。ソジュ(焼酎)とメクチュ(ビール)を合わせて「ソメク」と呼ばれており、飲み会などで盛り上がりたいときのパフォーマンスとして楽しまれています。
あらかじめコップにソジュを入れておき、そこにビールを注ぎ入れる方法や、ビアジョッキに箸を渡してショットグラスを置き、テーブルを叩いて落とし入れるなど、さまざまな作り方があります。
華やかな爆弾酒ですが、くれぐれも飲み過ぎたり一気に飲んだりしないよう注意しましょう。
ソジュとは朝鮮半島で製造される蒸留酒のこと
ソジュは朝鮮半島で古くから製造されている蒸留酒で、韓国では世代を問わず親しまれています。日本の焼酎と比べるとスッキリした味わいで、アルコール度数が低いことが特徴です。
最近では、アルコール度数を落としたフルーツフレーバーのソジュが人気を集めています。ストレートやソーダ割り、爆弾酒などさまざまな飲み方ができるので、お好みの味わいを楽しんでください。