アカニシ貝(赤西貝)とは?特徴や食べ方をご紹介
作成日: 2022/02/28
アカニシ貝という食べ物をご存じでしょうか。寿司や刺身で食べられることの多い貝で、その味はサザエに匹敵する美味しさといわれています。
この記事では、アカニシ貝について解説します。アカニシ貝の食べ方についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
アカニシ貝について
まずはアカニシ貝についてご紹介します。
アカニシ貝とは
アカニシ貝はこぶし型の巻貝で、大きさは最大で15cmにもなります。渦巻きに沿ってやや尖ったイボが並んでおり、殻口は広く三角形に近い形をしているのが特徴です。殻の表面は黒色や灰色、赤色に近い色をしたものから縞模様がしっかりとあるものまで様々ですが、殻口の内側は全てオレンジ色(赤色)をしています。
アカニシ貝という名前の由来は、貝殻の内部が赤いことから名づけられました。産地によっては「ニシ」または「ニシガイ」とも呼ばれています。またアカニシ貝は肉食で、アサリやカキなどを食べるのが特徴です。
アカニシ貝の旬・産地
おもな産地は愛知県や熊本県、福岡県の有明海や瀬戸内海などで、旬の時期は3月から5月初旬です。近年ではトルコやブルガリアなどから輸入されることも多く、輸入されたアカニシ貝は調理され、加工品として出回っています。
アカニシ貝の味と食べ方
アカニシ貝の味や食べ方についてみていきましょう。
味の特徴
アカニシ貝は食感がサザエに似ており、身はサザエよりも少し柔らかいですが、代用品としても使用することも可能です。
おすすめの食べ方
アカニシ貝は、新鮮なものであれば刺身や寿司がおすすめです。他にも醤油で煮付けにしたり、サザエのようにつぼ焼きでいただいたり、身を取り出したものをゆでて炒めものにしても美味しくいただけます。
アカニシ貝の選び方
貝に入っているものを選ぶときは、必ず生きているものを選ぶようにしましょう。新鮮なアカニシ貝は触れると素早く反応し、フタを閉じます。
アカニシ貝のさばき方
アカニシ貝のさばき方についてみていきましょう。
生のまま取り出す
刺身などの生食でいただくときは必ず生きているものをさばくようにしましょう。触れたときに素早く反応し、フタが閉じるものが新鮮な証拠です。
アカニシ貝の殻は厚くてとても固いです。つぶ貝のように殻に穴を開けて抜き出すのは難しいため、金槌などで殻を割って取り出します。取り出した身は塩をまぶしてぬめりをこすり落とし、水洗いしてから使用しましょう。
下ゆでして取り出す
アカニシ貝を加熱調理に使用する場合は、さっと半ゆでにすることで身を取り出しやすくなります。事前にたわしなどで殻の汚れを落としておき、水を張った鍋に入れて火にかけます。
沸騰したらすぐに取り出して冷水にとり、粗熱がとれたら身を取り出しましょう。半ゆでにしてから取り出すことで、手で簡単にフタや身を取り出すことができます。ただし、ゆですぎてしまうと殻から取り出しにくくなるため注意しましょう。
アカニシ貝はサザエに味や食感がよく似た肉食の貝
アカニシ貝は別名「ニシ」や「ニシガイ」とも呼ばれる巻貝で、味や食感がサザエによく似ているのが特徴の貝だということが分かりました。
トルコやブルガリアなどから輸入されることもあり、生食以外にも調理され加工品としても出回っている食材です。スーパーなどで見かけたら、ぜひ手にとってサザエと比較して食べてみてもいいでしょう。