DELISH KITCHEN

シーアスパラガス(厚岸草)とは?特徴や食べ方をご紹介

作成日: 2022/03/28

日本では厚岸草とも呼ばれている、シーアスパラガスという食材をご存じでしょうか。スーパーなどではあまり見かけないですが珍しい生態の植物で、その味わいにも特徴があります。

この記事では、シーアスパラガスについて解説するとともに、下処理やおすすめの食べ方などもご紹介します。

目次

  1. シーアスパラガスについて
    1. シーアスパラガスとは
    2. シーアスパラガスの旬・産地
    3. シーアスパラガスの味
  2. シーアスパラガスの保存方法
  3. シーアスパラガスの食べ方
    1. 下処理
    2. おすすめの調理方法
  4. 塩気が特徴のシーアスパラガスを味わってみよう

シーアスパラガスについて

まずは、シーアスパラガスについてご紹介します。

シーアスパラガスとは

シーアスパラガスは、北海道や香川県などの沿岸の塩田地に分布している1年草で、「厚岸草(アッケシソウ)」という名前で呼ばれています。また、緑色の珊瑚のような形をしていることから「珊瑚草」ともいわれています。海水で育ち、秋になると葉が緑から赤へ色づき、紅葉するという特殊な生態であるのが特徴です。

茎のような見た目をしている、若い芽の部分を食べることができます。太すぎる部分はかたいため、避けた方がよいでしょう。

なお、日本では絶滅危惧種に指定されているため、天然のシーアスパラガスは収穫はできません。

シーアスパラガスの旬・産地

シーアスパラガスは日本で栽培されていないため、販売されているものは海外からの輸入品のみになります。おもな産地は、イギリス、オランダなどのヨーロッパやイスラエルで、冷凍のものも出回っています。

旬の時期は春から夏の間であるため、日本に出回るのは4月頃から9月頃までとされています。

シーアスパラガスの味

シーアスパラガスは、塩気があるのが特徴です。沿岸の塩分を含んだ土壌で育つため、シーアスパラガス自体にも塩分が含まれています。食感はやわらかく、シャキシャキとしています。

塩気が強いので沸騰したお湯で軽くゆでてから、水にさらして塩抜きをすると食べやすくなります。

シーアスパラガスの保存方法

シーアスパラガスを保存する場合は、乾燥しないように袋に入れるかラップで包んでから、冷蔵庫に入れましょう。比較的に長持ちするのが特徴ですが、輸入の過程ですでに収穫から日数が経過しています。そのため、手に入った段階から数日のうちに食べるのがおすすめです。

シーアスパラガスの食べ方

シーアスパラガスの下処理や、おすすめの調理方法についてご紹介します。

下処理

シーアスパラガスは、生のまま食べることもできます。しかし、そのままだと塩気が強いため、さっとゆでて塩抜きしてから食べるのがおすすめです。ゆでた後、冷水にさらす時間を長めに取ると塩が抜けるので、調理に使いやすくなります。

ただ、シーアスパラガス自体の塩気を完全に抜くことは難しいので、味付けは薄めにして調整しましょう。

おすすめの調理方法

シーアスパラガスは、その塩気を活かして調理するのがおすすすめです。天ぷらや炒め物、サラダなどに使うほか、ペペロンチーノの具材に加えるのもよいでしょう。また、鮮やかな緑色をしているので、料理のトッピングに活用すると彩りがきれいに仕上がります。

塩気が特徴のシーアスパラガスを味わってみよう

シーアスパラガスは沿岸部で生育する1年草で、強い塩気があります。日本では絶滅危惧種に指定されており栽培もされていないため、手に入るのは輸入品のみです。

鮮やかな緑色とシャキシャキとした食感で、料理のアクセントとしてもおすすめです。調理に使うときは、ゆでてから水にさらして塩抜きしましょう。シーアスパラガスが手に入ったら、さまざまなアレンジで味わってください。

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