ヒイラギとはどんな魚?特徴や食べ方についてご紹介
作成日: 2022/04/06
ヒイラギという魚をご存じでしょうか。ヒイラギと聞くと、クリスマスに飾る植物をイメージする方も多いかもしれません。ヒイラギはあっさりとした味わいでクセがなく、さまざまな料理に使いやすい魚です。
この記事では、ヒイラギの特徴や食べ方のほか、下処理方法をご紹介します。
ヒイラギについて
まずは、ヒイラギの特徴についてみていきましょう。
ヒイラギとは
ヒイラギはスズキ目・スズキ亜目・ヒイラギ科に属する10〜15cm程度の小型の魚です。口が小さく平べったい形をしていて、トゲがついています。また、食道付近に発光細菌の共生による発光器があり腹部が光る、多量の粘液で覆われているため触るとヌルヌルしているといった特徴もあります。
ヒイラギの旬・産地
主な産地は、高知県、福岡県、島根県、京都府、石川県などです。地域で消費されることがほとんどで、関西〜九州で食べられています。関東、東京に出回ることはほとんどありません。
高知県や鳥取県では珍重されており、高値がつくこともあります。
産卵期を控えた3〜5月にかけてが、旬の時期とされています。
ヒイラギの由来・呼び方
ヒイラギは漢字で「柊」と表記します。英語名は「Spotnape ponyfish」。柊の葉の形に似ていることから、この名前が付いたといわれています。また、ヒイラギはトゲが鋭く手に刺さると痛いため、「ひりひり痛む」という意味の「ひひらく」という古語からきているという説もあります。
ヒイラギは地域によってさまざまな別名があり、東京都では「ギチ」、愛知県は「ゼンメ」、大阪府では「ネラギ」、岡山県は「ギギ」と呼ばれています。
ヒイラギの味と食べ方
ヒイラギは白身魚らしいあっさりとした上品な味わいで、アジ科に近いうま味があります。煮付けや塩焼き、唐揚げ、刺身、潮汁など、さまざまな調理方法で美味しく食べられます。
ヒイラギの下処理
1.まずは、体の表面についている粘液を洗い流します。ヒイラギをボウルに入れて上から塩をたっぷりまぶし、菜箸でかき混ぜて水で洗い流します。この工程を数回繰り返し、ぬめりを取ります。トゲがあるので怪我をしないように注意しましょう。
2.トゲがある背と腹、尾びれの先をキッチンバサミで切り落とします。
3.頭から胸びれ、腹にかけて斜めに包丁を入れて、内臓も一緒に取り除きましょう。
ヒイラギは上品な味わいの白身魚
ヒイラギは、柊の葉に形が似ていることからその名前がつけられました。関西や九州で消費されており、関東にはあまり出回りません。あっさりとした上品な旨味が特徴で、刺身や煮付け、唐揚げなどさまざまな調理方法で食べられます。ヒイラギが手に入ったときはトゲに注意して下処理をし、いろいろな料理で楽しみましょう。