
アッサムティーとは?ダージリンとの違いやおすすめの飲み方をご紹介
作成日: 2022/04/28
更新日: 2022/04/29
紅茶には種類がたくさんありますが、その中でもアッサムティーとはどのような紅茶かご存知でしょうか。今回はアッサムティーの特徴や製法について解説すると共に、ダージリンとの違いをご紹介します。
アッサムティーとは
アッサムティーについて、産地や特徴を詳しく解説します。
産地
世界有数の紅茶の産地として知られるインドで収穫される紅茶のうち、インド北東部のアッサム地方で採れる紅茶を総称してアッサムティーと呼びます。インド北東部はヒマラヤ山脈の南東に位置し、熱帯モンスーン気候の土地であり年間を通して雨量が多いのが特徴です。
特徴
日本でも馴染みのあるダージリンやアールグレイと同様に、アッサムティーも広く一般的に飲まれている種類の紅茶です。アッサムティーは特にコクが強く濃厚な味わいと芳醇な香りが特徴の茶葉で、ミルクティーやチャイに向いています。
アッサムティーの製法
アッサムティーはそのほとんどがCTC製法で加工されています。ここでは、CTC製法やその他の製法についてご紹介します。
CTC
CTC製法とは、収穫した茶葉を押しつぶして(C/クラッシュ)、引き裂いて(T/ティアー)、丸めた(C/カール)ものという意味です。CTC製法の茶葉は短い時間でも風味や味わいが抽出できるのでティーバッグに用いられることもあります。粒の細かさは様々で粒が細かい程、濃い味になります。
フルリーフ
収穫した茶葉の形をそのまま残して紅茶に加工する製法をフルリーフやホールリーフと言います。ポットで抽出すると、湯を注いだときにふわっと開いて茶葉の形に戻ります。フルリーフは、コクより香りを楽しむストレートティーに向いています。
ブロークン
茶葉を細かくカットし加工する製法をブロークンと呼びます。茶葉が細かくカットされているので、風味や味わいが抽出されやすいのが特徴です。コクと香りのバランスが良いのでストレート、ミルクティーどちらでも楽しむことができます。
アッサムティーのクオリティシーズンの違い
アッサムティーをはじめとする紅茶にはクオリティーシーズンと呼ばれる良質な茶葉が収穫できる時期が存在します。そしてクオリティーシーズンは更に3つの時期に分類されます。
ファーストフラッシュ
収穫期の最初に摘まれる茶葉をファーストフラッシュといいます。アッサムティーは3月から11月にかけて収穫期を迎え、その中でも春摘みの3月から4月に収穫される茶葉をファーストフラッシュと呼びます。さわやかな香りと程よいコクが楽しめるので、ファーストフラッシュのアッサムティーはストレートで楽しまれます。
セカンドフラッシュ
6月前後に夏摘みされる茶葉をセカンドフラッシュと呼びます。味、香り共にアッサムティーの一番の旬の時期と言われています。アッサムティーの持つ、独特の強いコクと芳醇な香りが楽しめます。
オータムナル
収穫期の最後に当たる秋摘みの茶葉で10月から11月にかけて収穫される茶葉をオータムナルやオータムフラッシュと呼びます。コクと甘味がまろやかで、渋みが少ないのが特徴です。
アッサムとダージリンの違い
アッサムとダージリンにはどのような違いがあるのでしょうか。
産地・種の違い
どちらもインド北東部で栽培されている茶葉ですが、アッサム地方が広大な平原地であるのに対し、ダージリン地方は標高2000m近い高原地帯です。気温や気候の違いから、
アッサムでは今から約200年前にアッサム地方で発見された野生の茶樹、アッサム種が主に栽培されています。そしてダージリン地方では、中国由来の茶樹で中国種が栽培されています。
味、風味の違い
アッサムは甘味と独特のコクが強いため、ミルクと混ぜても風味が損なわれないのでミルクティーとして楽しむのが一般的です。それに対して、ダージリンはマスカットフレーバーが特徴で、落ち着いた渋みが楽しめるのでストレートティーとして愛飲されることが多いです。
紅茶の茶葉は他にも種類が豊富にあります。他の紅茶についても知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
おすすめの飲み方
アッサムティーは収穫の時期により、ストレートやミルクティー、チャイなど様々な楽しみ方ができます。チャイにして香辛料を加えて楽しむのもおすすめです。
ロイヤルミルクティー
芳醇な紅茶の香りとミルクの甘みが楽しめるロイヤルミルクティーはティータイムにぴったり。蓋をしてじっくりと蒸らすと紅茶の香りがしっかりと広がり美味しいです。
アッサムティーはインド紅茶の一種だった
アッサムティーは数ある紅茶の一種で、インド北東部で栽培される紅茶でした。その中でも収穫時期によって味や香りの特徴が違うので複数のメーカーの茶葉を飲み比べて見ると違いが発見できるかもしれません。ぜひお好みの茶葉を見つけてみてください。