青豆とは?普通の大豆や枝豆との違いについても解説
作成日: 2022/06/07
大豆といえば、豆腐や納豆など多くの加工食品に利用されている黄大豆が一般的です。大豆にはさまざまな種類がありますが、青い色が特徴の青豆はご存じですか。流通量が少ないので、知らない方も多いかもしれません。
この記事では、青豆はどのような豆なのか、普通の大豆や枝豆との違い、青豆を使ったレシピをご紹介します。
青豆とは
青豆とは大豆の種類のひとつで、青大豆ともいわれています。大豆は熟すと黄色になる黄大豆や黒色になる黒大豆がありますが、青豆は熟しても青色のままです。低脂肪で甘みが強く、普通の大豆とは違った風味を楽しめます。
青豆は栽培や収穫に手間がかかるために、流通が少なく希少価値が高くなっています。
普通の大豆や枝豆との違い
普通の大豆と青豆は別の品種です。枝豆は色が青くて青豆に似ていますが、大豆が熟す前に収穫したものです。枝豆という品種はありません。大豆と枝豆の品種は同じであり、違うのは収穫の時期だけです。「だだちゃ豆」と呼ばれる枝豆がありますが、これは青大豆を使っています。
青豆は、普通の大豆より大粒な見た目で脂肪分が少なく糖分が多いのが特徴です。蒸すことで甘さがよりわかるようになります。
青豆と大豆の栄養価の違い
青豆と大豆の栄養価の違いについてみていきましょう。
青大豆
可食部100gあたりの乾燥青大豆とゆで青大豆の栄養価は以下の通りです。
全粒 青大豆 国産(乾)
(可食部100gあたり)
エネルギー:354kcal
タンパク質:33.5g
脂質:19.3g
食物繊維:20.1g
炭水化物:30.1g
糖質:10.0g
全粒 青大豆 国産(ゆで)
(可食部100gあたり)
エネルギー:145kcal
タンパク質:15.0g
脂質:8.2g
食物繊維:8.0g
炭水化物:9.9g
糖質:1.9g
大豆
可食部100gあたりの乾燥黄大豆とゆで黄大豆の栄養価は以下の通りです。
全粒 黄大豆 国産(乾)
(可食部100gあたり)
エネルギー:372kcal
タンパク質:33.8g
脂質:19.7g
食物繊維:21.5g
炭水化物:29.5g
糖質:8.0g
全粒 黄大豆 国産(ゆで)
(可食部100gあたり)
エネルギー:163kcal
タンパク質:14.8g
脂質:9.8g
食物繊維:8.5g
炭水化物:8.4g
糖質:ほとんど含まれていない
糖質は青大豆のほうが多く、脂質は黄大豆のほうが多く含まれています。
青豆を使ったDELISH KITCHENのレシピ
青豆の甘みを活かしたレシピをご紹介します。
青大豆と塩昆布のつくね
青豆をたっぷり使ったつくねに甘辛いたれを煮からめます。青豆の食感がアクセントになり、ひと味違うつくねを味わえますよ。青豆の甘さと塩昆布の塩気が絶妙で、ご飯が進む一品です。
ひたし豆
青豆の定番料理であるひたし豆のご紹介です。やさしい味に仕上げることで青豆の甘さと風味が引き立ちます。そのまま食べても美味しいですが、さまざまな料理に使ってアレンジするのもおすすめです。
青豆は成熟しても青色のままの大豆
青豆とは大豆の種類のひとつで、成熟しても青色のままです。普通の大豆より大粒で脂肪分が少なく甘みが強いのが特徴です。枝豆は色が青くて青豆と似ていますが、大豆が熟す前に収穫したものなので青豆とは異なります。
青豆は流通量が少ないので見かける機会は少ないですが、青豆が手に入ったときには青豆ならではの甘みを味わってみてはいかがでしょうか。
【出典】
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)