日本古来のぶどう「山ぶどう」とは?産地や旬についてもご紹介
作成日: 2022/06/23
「山ぶどう」とはどんなぶどうかご存知でしょうか。スーパーやお店に売られているぶどうとは違う種類なのでしょうか。
この記事では、山ぶどうとは何かを解説するだけでなく、産地や旬についてもご紹介します。また、ぶどうを使ったおすすめスイーツレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
山ぶどうとは
山ぶどうとは、スーパーやお店に売られている一般的なぶどうとは別の種類の果物です。
山ぶどうは日本の山に古くから自生しているぶどうで、甲州と並んで日本に二つしかない在来種として知られています。その歴史は古く、1300年以上前に作られたと言われる「古事記」にも、その名前が登場するほどです。
山ぶどうの実は、一粒が8ミリ程度ととても小さいことが特徴で、実をつけるまでに6年もかかると言われています。一般的なぶどうが実をつけるまでにかかるのが2年なので、およそ3倍の期間です。
山ぶどうの木の皮から作られる籠バッグは、貴重なことと丈夫で長持ちすることから、高値で取引されます。
山ぶどうの産地と旬
ここからは、山ぶどうの主な産地と旬についてご紹介します。
山ぶどうの産地
山ぶどうは、主に東北北部の自然に恵まれた地域に自生しており、その中でも全国一の山ぶどうの生産量を誇るのが岩手県です。岩手県の中でも久慈地区は、県内の生産量の約40%を占めるほどの山ぶどうの産地として知られています。
山ぶどうの旬
山ぶどうの旬は、9月下旬から10月頃です。熟した山ぶどうの実は濃い紫色に色づきます。冬眠する前にツキノワグマやヒグマが栄養をつけるために山ぶどうを食べると言われており、それくらい滋養のある果物として古くから知られていることが特徴です。
山ぶどうの食べ方
そんな栄養たっぷりの山ぶどうですが、一般的なぶどうと同じようにそのまま食べられるのでしょうか。実は、山ぶどうの味は酸味と渋みが強いので、そのまま食べることはおすすめできません。
山ぶどうの実はジュースにして飲んだり、砂糖を入れて煮詰めてシロップにして食べると美味しく食べられます。その他にも、ワインやジャムなどに加工して食べるのもおすすめです。
ぶどうを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここからは、ぶどうを使った絶品スイーツレシピをご紹介します。手に入りにくい山ぶどうではなく、スーパーやお店で手軽に手に入るぶどうで作るレシピなので、ぜひチャレンジしてみてください。
しゅわしゅわぶどうゼリー
炭酸水で口当たりさわやかに仕上げるぶどうゼリーです。ひと口食べると、シュワシュワっとした食感とジューシーなぶどうが相性ぴったりで、ついつい手が止まらなくなります。暑い日のデザートにぴったりです。
ぶどう飴
皮ごと食べられるぶどうを使って、屋台でおなじみのぶどう飴を作ってみませんか。外側はパリッと中はジューシーなぶどうの食感がたまらない美味しさです。しっかり水分を拭き取ったぶどうを使うと上手に作れます。
ぶどうゼリー
ナタデココ入りぶどうゼリーのご紹介です。プルッとしたゼリーとコリコリっとしたナタデココの食感の違いが楽しめます。鍋ひとつで簡単に作れるので思い立った時にすぐにお作りいただけます。ぜひお試しください。
山ぶどうは日本古来の在来種
山ぶどうは、主に東北北部に自生している日本古来の在来種のぶどうで、9月から10月頃に旬を迎えます。スーパーなどで売られている一般的なぶどうとは異なり、そのまま食べることはおすすめできません。ジュースやシロップ、ワインなどに加工して食べられます。
なかなか手に入りにくい山ぶどうですが、ジュースやジャムなどで売られていたらぜひ味わってみてはいかがでしょうか。