清見タンゴールとは?おいしい食べ方もご紹介!
作成日: 2022/07/06
清見タンゴールという果物をご存じでしょうか。じっくり時間をかけておいしさを育む果物、清見タンゴールについてご紹介します。
清見タンゴールとは
清見タンゴールは、アメリカの「Trobita」というオレンジと、日本の「宮川早生」という温州ミカンを交配して作られた、国産初のタンゴール品種です。
1979年に、農林水産省の認定品種となりました。
タンゴールとは、「みかん=Tangerine」の「Tang」と「オレンジ=Orange」の「or」を組み合わせて作られた合成語で、ミカンとオレンジを掛け合わせたかんきつ類の雑種の総称です。
清見は、開発が行われた静岡県静岡市清見区の果樹試験場興津支場の近くにある、「清見潟」からとられてその名前がつけられました。
清見タンゴールは、通称「清見オレンジ」とも呼ばれ、温州みかんよりも一回り大きく、種はほとんどないため食べやすいのが特徴です。
アメリカのオレンジのボリュームと、温州みかんの甘さやみずみずしさが掛け合わさって、糖度や酸味、香りのバランスの良いかんきつ類です。
かんきつ類の果物については、以下の記事でも詳しく紹介されています。
清見タンゴールの産地と旬
清見タンゴールの主な産地は、1位が愛媛県、2位が和歌山県で、二県で全体量の80%を占めています。
旬は春で、3月から6月下旬頃まで収穫されます。越冬収穫と言い、1個ずつ丁寧に袋掛けして3月まで樹に生った状態で越冬し、十分に色づいたところで収穫する方法がとられています。
これにより、果汁がみずみずしくまろやかな甘みの果実になります。
清見タンゴールのカロリーと栄養素
清見タンゴールは可食部100g当たりカロリーが45kcal、糖質は9.7gです。
ビタミンCは42㎎と温州みかんよりも多く、かんきつ類やパプリカなどに多く含まれる栄養色素であるβクリプトキサンチンも690㎎含まれています。
また、食物繊維も含まれており、様々な栄養素を多く含んだ果物です。
清見タンゴールの選び方
おいしい清見タンゴールの選び方は、2つのポイントがあります。
1つ目は、全体の色です。果実部の色が濃い橙色で、ヘタの部分に青みが残っているものがおいしいサインです。収穫から時間がたち、新鮮さが失われると、ヘタが変色し青みが減って、黄色や茶色へ変化します。
2つ目は重さです。持った際に、ずっしりとした密度を感じる重みのあるものが、果汁が豊富でおいしいサインです。大きくても軽いものは、果汁が少なくスカスカの可能性があります。
清見タンゴールの保存方法
清見タンゴールのおいしさを保つ保存方法については、以下のDELISH KITCHENレシピでご紹介します。
オレンジの保存方法
オレンジのおいしさを長く保つための保存方法のレシピです。常温保存の場合、冷蔵庫保存の場合、冷凍保存の場合、切った後の場合など、 シーンによって違う保存方法をご紹介しています。
清見タンゴールを使ったDELISH KITCHENのレシピ
清見タンゴールは、ジューシーでみずみずしいおいしさのため、生で楽しむのもおすすめです。
手で皮をむくこともできますが、やや皮が厚く果肉が柔らかいため、ナイフで八つ切り(通称スマイルカット)にすることで、果肉をつぶして果汁を損なうことなくおいしく食べることができます。
また、豊富な果汁を絞ってストレートジュースにしても、おいしさを余すことなく楽しめます。
清見タンゴールの果汁や香りを楽しめるレシピを1つご紹介します。
ラムチョップのオレンジグリル
食材を漬け込んで焼くだけで、簡単に食べ応えのあるパーティーメニューが完成します。清見オレンジの爽やかで食欲をそそる香りがアクセントになり、大きいお肉もぺろりと食べられるレシピです。
清見タンゴールのおいしさを楽しもう!
オレンジと温州みかんのいいとこどりの清見タンゴールは、そのまま食べてもお料理に使用してもおいしく食べられます。ぜひみずみずしい甘さを味わってみてくださいね。