和からしとは?洋からしとの違いもご紹介!
作成日: 2022/07/07
更新日: 2022/07/08
からしといっても色々な種類がありますよね。大きく分けると和からしと洋からしに分けられるからしですが、その違いについてご存知でしょうか?この記事では和からしについて詳しくご紹介します。洋からしとの違いについても解説するので、是非参考にしてください。
和からし(からし)について
さっそく和からしについてみていきましょう。
和からし(からし)の特徴
一般的に「からし」というと「和からし」のことを指します。
からしはアブラナ科の「からし菜」という植物の種子が原料で作られています。なかでも和からしは「オリエンタルマスタード」をいう種類を使用して作り、洋からしに比べて辛みが強いのが特徴です。
市販されている和からしは、チューブなどに入った練りがらしと粉末状にした粉からしが一般的です。
粉からし
粉からしはからし菜の種子の油分を取り除き、粉末状に加工したものです。
和からしの種子はそのままだと辛みをあまり感じません。しかしすり潰し水を加えて練ることで、種子に含まれる「ミロシナーゼ」という酵素が働き、辛みを感じられるようになります。ミロシナーゼという酵素の働きによってアリルカラシ油という辛味物質が生成されることで、からし独特のツーンと鼻に抜ける辛さが感じられ涙が出ることもあります。
練りからし
練りからしは粉からしを練ることで作ることができます。しかし、市販のチューブタイプの練りからしは粉からしだけではなく、洋からしなどを混ぜて作っているものもあります。
粉末のからしから練りがらしを作るコツはこちらを参考にしてください。
和からし(からし)に合う料理
和からしは少量でピリッとした辛みのアクセントをつけることができます。日本食だとおでんや豚の角煮、とんかつや皿うどんなどのメインのおかずや、ぬたなどに使う酢みそやからし和えなどの副菜にも使え、幅広く使うことができます。
また中国料理のシューマイや冷やし中華にも、アクセントとして使うことができます。
洋からし・マスタードについて
洋からしについてみていきましょう。
洋からし・マスタードの特徴
からしは英語で「マスタード」と呼びますが、実際には種類は「和からし」とは違うものになります。
洋からしはからし菜の種子の「ホワイト(イエロー)マスタード」「ブラウンマスタード」「ブラックマスタード」などを使って作られています。和からしの練りがらしに混ぜて使われることもありますが、基本はマスタードとして売られていることが多いです。
マスタード
一般的にマスタードは洋からしの種の皮と油分を取り除いて、すり潰すかそのままビネガーやワイン、スパイスや砂糖などを配合して作ります。そのため、和からしに比べると香りや味はマイルドなのが特徴です。
クリーム状にしたものをマスタードと呼び、粒の残った状態のものを粒マスタードと呼びます。
マスタードシード
マスタードシードと呼ばれる、ホールのまま売られているものもあります。使用方法は液体に入れて風味つけしたり、油で熱して香りを引き出したりして使います。
マスタードに合う料理
マスタードはマイルドな香りと辛さなので、料理にたっぷりとつけていただくことができます。肉料理との相性もよく、ウィンナーやホットドック、ハンバーガーにつけていただくことも多いです。他にもポテトフライやサンドイッチ、ソースやドレッシングに入れたりなど、幅広く使うことができます。
マスタードシードはピクルスやマリネの他、ドレッシングなどの風味づけに使用することも可能です。インド料理では油で加熱して香りを引き出し、カレーや炒め物に使ったりもされます。
和からしと洋からしはからし菜の種子が違う!
和からしは「オリエンタルマスタード」をいう種類のからし菜の種子を使われており、洋からしに比べて辛みが強いということが分かりました。少量で辛みを感じられ、ツーンと鼻を抜ける辛さが特徴です。洋からしはマスタードとも呼ばれ、ビネガーやワイン、スパイスや砂糖などを配合して作ります。そのため和からしに比べ風味や辛みがマイルドです。
それぞれ合う料理なども異なるため、上手に使い分けて楽しんでみてはいかがでしょうか。