DELISH KITCHEN

ドリップコーヒーとは?おいしい淹れ方を学んでみよう

作成日: 2020/07/03

朝の目覚めの一杯から午後のブレイクタイムまで、さまざまなシーンで飲まれているコーヒー。自宅で本格的にコーヒーを淹れるという人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなコーヒーの淹れ方の1つ、「ドリップコーヒー」について、意味や淹れ方を学んでみましょう。

目次

  1. ドリップコーヒーとは
  2. ドリップコーヒーの淹れ方
    1. 一般的なコーヒーメーカーの淹れ方
    2. ハンドドリップでの淹れ方
  3. ドリップコーヒー・インスタントコーヒー・エスプレッソの違い
    1. インスタントコーヒーとの違い
    2. エスプレッソとの違い
  4. ドリップコーヒーをおいしく淹れてみよう

ドリップコーヒーとは

コーヒーの淹れ方は、大きく分けると「透過法」と「浸漬(しんし)法」に分けられます。
透過法とは粉にお湯を注ぐことでフィルターを通して成分を抽出していく方法のこと。ドリップコーヒーはこの透過法に該当します。
一方、浸漬法とはお湯の中に粉を直接浸し、成分を抽出させる方法のこと。サイフォンやフレンチプレスは、この浸漬法です。ドリップ(drip)という英語には「落ちる」、「滴る」といった意味があります。つまり、ドリップコーヒーとはコーヒーの粉にお湯を少しづつ注ぎ、お湯の重さで滴り落ちるエキスを抽出する方法のことなのです。

ドリップコーヒーは専用のコーヒーメーカーで抽出する方法と、人の手でお湯を注ぐ「ハンドドリップ」と呼ばれる方法の2通りあります。そのうち、お湯の温度や注ぎ具合など、微妙な加減で味わいが大きく変わるといわれているのがハンドドリップ。おいしく淹れるコツを掴めば、家庭でも本格的なコーヒーを味わうことができます。

ドリップコーヒーの淹れ方

ドリップコーヒーで使用するフィルターは一般的なペーパーのほか、ネル(布)や金属製のものがあります。ここでは使いやすいペーパーフィルターを使った淹れ方を、コーヒーメーカーの場合とハンドドリップの場合とに分けて見ていきましょう。

一般的なコーヒーメーカーの淹れ方

ペーパーフィルターをぴったりと密着させるようにセットし、挽いたコーヒー豆を専用のスプーンで計って入れます。コーヒーメーカーによって変わることもありますが、だいたい10~15gが1杯分の目安です。濃い目のコーヒーを飲みたい場合は、コーヒーの量を増やすのではなく、深煎りの豆を選ぶのがポイントです。
規定量の水をセットしたら、あとはスイッチを押し、抽出が終わるのを待ちます。なお、コーヒーは保温する時間が長いほど酸化しやすいので、早めに飲み切るようにしましょう。

ハンドドリップでの淹れ方

ハンドドリップでコーヒーを淹れる際、必要な器具はコーヒーミル、ドリッパー、コーヒーサーバー、コーヒーフィルター、そして細口のケトルです。コーヒーミルとは、コーヒー豆を挽く道具のこと。挽いたコーヒーの粉がある場合は必要ありません。ドリッパーとは、コーヒーの粉を入れてお湯を注ぐための器。三角錐のような形をしていて、大きく分けると底の穴が1つのタイプと、3つのタイプがあります。比較的雑味が出にくく、バランスのとれた味わいになるとされているのは3つ穴のタイプで、濃厚な味わいを出しやすいのが1つ穴のタイプです。ただしメーカーによっても仕上がりが変わるので、あくまでも目安として覚えておきましょう。

コーヒーサーバーにドリッパーをのせ、ペーパーフィルターを密着させるように設置します。コーヒーの粉をメジャースプーンで計り、1人分10~15gを目安に杯数分入れましょう。このとき、ドリッパーを軽く揺すり、粉を平らにしておくのがお湯を均一に注ぐコツです。
次に細口のケトルでお湯を沸かし、そのまま少し落ち着かせます。お湯の温度が95度くらいになったら、最初のドリップを開始しましょう。円を描くようにぐるっとコーヒー粉全体にお湯をかけ、いったん蒸らします。ぶわっと粉が膨らみ、全体にお湯が浸透していくまで20~30秒待ちましょう。

その後は、数回に分けてお湯を注ぎます。円を描くように細くゆっくりと、粉が常に盛り上がるようなイメージで注ぐのがコツです。お湯があふれそうになったら注ぐのをやめて、落ち着いたらまた注ぐことを繰り返しましょう。このとき、なるべくフィルターではなく、コーヒー粉にお湯が当たるようにすると、味が薄まってしまうのを防ぐことができます。規定量まで抽出できたら手を止め、ドリッパーを外したら抽出完了です。あらかじめ温めておいたカップに注いでいただきましょう。

ドリップコーヒー・インスタントコーヒー・エスプレッソの違い

インスタントコーヒーとの違い

インスタントコーヒーとは、抽出したコーヒーを乾燥させて粉末状にしたものです。フリーズドライやスプレードライなど、インスタントコーヒーを作る際の製法によって、粉末の粒子の大きさが異なるのが特徴。いずれも元は既に抽出した液なので、水やお湯で溶かせばそのまま飲むことができます。
対して、ドリップコーヒーはお湯を透過させることにより、コーヒーの成分を抽出させる方法。粉はそのままだとお湯に溶けることはありません。
つまり、どちらも同じコーヒーではありますが、違いは「加工しているかどうか」だといえるでしょう。

エスプレッソとの違い

エスプレッソとは、専用のマシンで強い圧力をかけて、短時間でコーヒー成分を抽出したコーヒーです。エスプレッソといえば、デミカップという小さなカップに少量入れたスタイルが定番ですが、なぜそんなに少量なのかご存知でしょうか。マシンの力で強制的に抽出した液には濃厚なコーヒーの成分が含まれているため、長時間抽出すると苦みやえぐみが出てしまいます。そこで、一気に旨味だけを抽出するために、少量を短時間で淹れる方法が定着したとうわけです。
お湯の重みだけでゆっくりと透過し、抽出していくドリップコーヒーとは違い、マシンの強い力で急速に成分を抽出したエスプレッソは、とろりと濃厚でコクのある旨味を有しています。

ドリップコーヒーをおいしく淹れてみよう

お湯を少しずつ注ぐことにより、ゆっくりと成分が抽出されていくドリップコーヒー。コツさえ押さえれば、誰でも香り高いコーヒーを淹れることができます。手軽なインスタントも良いですが、ときには心を無にして、コーヒーの奥深い世界に身をゆだねてみてはいかがでしょうか。

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