韓国の牛骨スープ「ソルロンタン」とは?本場の食べ方やレシピもご紹介
作成日: 2023/06/29
韓国料理の「ソルロンタン」をご存じですか?韓国料理は辛いという印象を持っている方も多いかもしれませんが、ソルロンタンは辛くない料理です。また、ソルロンタンに似たコムタンという料理もありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、ソルロンタンの特徴や本場韓国での食べ方、見た目が似ているソルロンタンとコムタンの違いやレシピをご紹介します。
ソルロンタンとはどんなスープ?
まずはソルロンタンがどんなスープなのかみていきましょう。
ソルロンタンとは?
ソルロンタン(설렁탕)とは、韓国の牛骨スープで牛の足や頭の骨・内臓などを10時間程度じっくり煮詰めて作られます。
牛の旨みが溶け出したスープで、白濁色をしているのが特徴です。優しく素朴な味わいで、後味はあっさりしています。
多くの場合は牛肉やそうめんなどの具材がスープの中に入っており、上に青ねぎがのっています。韓国料理は辛い味付けが多いですが、ソルロンタンは辛くありません。
韓国ではいつ食べる?
ソルロンタンはソウルの郷土料理です。ソウルでは24時間営業の専門店も多く、庶民的なスープとして親しまれています。
朝ご飯や、飲み会終わりに食べることが多いです。
名前の由来・歴史について
ソルロンタンは朝鮮王朝時代から食べられている歴史の深い料理です。
ソルロンタンの名前の由来は諸説あります。
その昔、農業の豊作を祈るお祭りがありました。先農壇(ソンノンダン)という祭壇で祈りを捧げ、その後牛骨のスープを飲む習慣があったことから、ソルロンタンという名前になったという説が有名です。
その他、雪のように白いことが由来という説や、元々はソルロンというモンゴル語が由来という説などがあります。
ソルロンタンの食べ方
ソルロンタンの食べ方についてご紹介します。
自分好みに味をととのえる
素朴で優しい味わいのソルロンタンは、自分好みに味を調整しながら食べるのが基本です。一般的には塩と胡椒で味を整えて、お好みで白菜キムチや大根キムチ(カクトゥギ)を添えて食べます。
キムチをスープの中に入れ、辛めに味を調整しても美味しく食べられます。
白米と食べる際のマナー
韓国では、ソルロンタンと白米がセットで提供されることが多いです。
また、ご飯の上にスープをかけるのはマナー違反とされているのでご飯をスプーンですくい、スープに少しつけて食べましょう。
スープの中にご飯を入れて食べる方法もありますが、これは庶民的な食べ方なので少し格式の高い飲食店では避けた方が無難です。
韓国では器を手に持って食べるのもマナー違反です。お皿は持ち上げずに食べましょう。
長時間煮込んで作るソルロンタンですが、材料をひと工夫することでご家庭でも作ることができます。
DELISH KITCHENのソルロンタンのレシピ
ここからは、ソルロンタン風スープのレシピをご紹介します。
ソルロンタン風スープ
牛すじ肉を使ったソルロンタン風スープです。牛すじ肉を煮込んで旨みを引き出し、牛スープの素と牛乳を加えることで長時間煮込んだような旨みとコクのある乳白色のスープに仕上がります。
ソルロンタンとコムタンの違い
韓国には、名前や見た目、材料もよく似た「コムタン」というスープ料理もあります。
ソルロンタンは「牛骨や内臓」を煮詰めて「塩」で味付けするので、スープは白濁色です。
一方、本来のコムタンスープは「牛肉」を煮詰めて「醤油」で味付けするので、スープは透明な色をしています。
コムタンスープはソルロンタンスープに比べ醤油で味付けする分、コクと塩みがしっかり感じられます。
韓国の牛骨スープ「ソルロンタン」をご家庭でも作ってみよう
ソルロンタンとは、牛の骨や内臓などを長時間煮込んで作られる韓国の牛骨スープです。白濁色のスープで、牛の旨みが溶け出し優しく素朴な味わいです。ソルロンタンは塩や胡椒で味を調整して食べます。辛くないスープなので、キムチを入れて辛くして食べると違った味わいを楽しめます。
ソルロンタンは本格的に作るのは難しいかもしれませんが、手軽に作れるレシピもあります。ぜひご家庭でもソルロンタンを作ってみてくださいね。