ホルモンのウルテとはどこの部位?味わいや食感について徹底解説
作成日: 2023/07/27
更新日: 2023/08/28
皆さんは焼肉屋や精肉店で「ウルテ」を見たことはありますか?ウルテは、知る人ぞ知る希少な食材です。ところが「何の肉のどの部位かわからない」「どんな味がするの?」と思っている人も多いはず。
この記事では、ウルテについて詳しく解説し、味わいや食感、特徴、さらにおすすめの食べ方までご紹介します。
ウルテとはどこの部位?
「ウルテ」とは、牛の喉に位置する気管の軟骨です。
「ウルテ」という言葉自体は韓国語で牛の喉ぼとけあたりを指す言葉ですが、日本では「フエガラミ」という別名でも知られています。
この部位は非常に希少で、通常は1頭の牛からわずか500g前後しか取れません。ウルテはホルモンの中でも最も硬く、コリコリとした食感が特徴です
ウルテの特徴
見た目
ウルテは、白く細長い見た目をしています。
焼肉屋などで提供される際は、ひとくちサイズの小ぶりにカットされ、細かい格子状の切り込みが入れられます。この切り込みに甘辛いタレがよく絡み、おいしいですよ。
食感
ウルテは、歯応えがよくコリコリとした食感が特徴です。ホルモンの中でも硬さがある部位ですが、一度食べるとその食感がクセになるといわれています。
味わい
ウルテは淡白な味わいで、ホルモンの独特な匂いや味に苦手意識のある方にもおすすめです。クセも少なく、噛めば噛むほどほんのりとした肉の甘味と旨みが感じられます。
そのため、濃い味わいのホルモンを食べた後の口直しとしても楽しむことができます。
他の部位との違い
ミノ
ホルモンの中でもコリコリとした食感で人気のあるミノは、牛の4つある胃の一番目の胃の部位です。
噛みごたえの強いミノですが、ウルテはミノよりもさらに硬い食感だと言われています。また、ミノは噛み進めるとサクサクとした食感に変わっていきます。
シマチョウ(テッチャン)との違い
焼肉屋のホルモンでポピュラーな部位のひとつであるシマチョウは牛の大腸のことです。別名テッチャンとも呼ばれます。
ウルテは脂身が少なくコリコリした食感に対し、シマチョウは適度な脂身にコシのある噛みごたえをしています。ウルテに比べ、脂の甘みを感じたい方はシマチョウもおすすめです。
マルチョウ
マルチョウとは牛の小腸に当たる部位で、ウルテと時は全く異なる特徴を持っています。
歯応えはプリプリとしていて、脂身が多く、シマチョウよりもジューシーな味わいです。同じホルモンでも大きな違いがあるため、ぜひ食べ比べてみてください。
おすすめのウルテの食べ方
焼肉で食べる時
ウルテは、しっかりと焼き上げて食べるのがおすすめです!
火を入れると徐々に小さく丸まっていき、両面に焼き目がつくくらいしっかりと焼くことで、コリコリ感が増し、より食感を楽しめます。
焼肉以外で食べる時
ウルテの独特な食感は炒め料理におすすめです。みりんとしょうゆを使った甘辛い味付けや、柚子胡椒やガーリックなどのスパイスを使った大人向けの味付け、エスニック風の味付けなど、幅広い味わいを楽しむことができます。
さらに淡白な味わいのウルテは、他の食材との相性も良いため、和え物にもぴったりです。ネギや生姜、ニンニクにポン酢を加えたポン酢和えも美味しく召し上がれますよ。さっぱりとしていて、ウルテの食感を存分に楽しむことができます。ウルテはお酒の肴としても人気があり、ビールやハイボールなどとの相性バツグンです。
ウルテは牛の喉にある希少な軟骨
ウルテは喉の軟骨に位置する部位であり、淡白な味わいとコリコリした食感が特徴です。細かく切れ目を入れて火を通しやすくし、しっかりとカリカリに焼き上げることで最大限に楽しむことができます。
ウルテは牛1頭から約500gしか取れない希少部位です。焼肉屋に足を運ぶ機会があれば、メニューにウルテがあるかをチェックしてみましょう。