ジェラートって何でできてる?特徴やアイスクリームとの違いをご紹介
作成日: 2023/07/27
更新日: 2023/09/29
ジェラートと聞くとどんなイメージがありますか?
カップに入った丸型に盛られたものをイメージしたり、コーンに高く盛り付けてあったり、ソフトクリームのようなイメージをする人もいるかのしれません。
ところで、ジェラートとは何でできているのでしょうか??
アイスクリームだから生クリーム?
見た目的に氷菓子だから氷がメイン?
みなさんははっきりと分かりますか?食材や料理に詳しくないとわからないかもしれませんね。
この記事では、ジェラートがどのような食べ物なのか、アイスクリームとの違いについて解説するだけでなく、ご自宅で手作りできるおすすめレシピも紹介します。ジェラートについて知りたいという方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ジェラートとは一体何?
ジェラート(gelato)は、イタリア語で「凍ったお菓子」という意味です。ジェラートとアイスクリームは、名前は違いますが同じものを指しています。
イタリアのフィレンツェ発祥といわれるジェラートは、イタリアでは馴染みのあるスイーツで、街中には「ジェラテリア」と呼ばれるジェラート専門店が多く並んでいます。
ジェラートとアイスクリームの違いとは?
ジェラートとアイスクリームは、広い意味で同じものを指しますが、日本では乳脂肪分や空気含有量の違いで分類されています。
乳脂肪分の違い
「アイスクリーム」とは、アイスクリーム類として分類されるうちの1種類です。他には「アイスミルク」や「ラクトアイス」があります。
アイスクリーム類とは「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」いわゆる乳等省令によって「乳又はこれらを原料として製造した食品を加工し、又は主要原料としたものを凍結させたものであって、乳固形分3.0%以上を含むもの(発酵乳を除く)をいう」と定義されています。
それぞれの分類は以下のとおりです。
・アイスクリーム:
乳固形分 15%以上(乳脂肪分が8%以上のもの)
・アイスミルク:
乳固形分 10%以上(乳脂肪分が3%以上のもの)
・ラクトアイス:
乳固形分 3%以上
・氷菓:
乳固形分 3%未満
ジェラートの乳脂肪分は一般的に5%前後とされてるため、「アイスミルク」に該当します。
なので、アイスクリームでも氷菓でもないということですね!
ちなみに、アイスクリームやジェラートと同じ、よく耳にする機会があるシャーベットは乳固形分が3%未満であるため「氷菓」の扱いです。
空気含有量の違い
アイスクリームとジェラートは、空気含有量も異なります。
空気含有量が多いとフワッと軽い食感に、低いとコクのある風味になることが特徴です。
アイスクリームには空気が60~100%含まれているため、凍らせても氷のように固い食感にはなりません。
一方、空気含有量が30%前後であるジェラートは、密度が濃くなめらかな食感が楽しめます。
素材の味をしっかり味わえるジェラートは、砂糖を加えずに果汁や果肉を使う場合も多く、フルーツの新鮮なおいしさを味わうのにおすすめです。
温度管理の違い
アイスクリーム専門店の店頭に設置されているショーケース内は、マイナス18℃以下で管理されています。
そのため、ディッシャーでアイスクリームをすくう際は力を込めなければならないほど、しっかり凍っています。
一方でジェラートのショーケース内は、マイナス12~15℃に管理されているため、盛り付けてすぐ食べられるほどクリーミーな状態で提供されるのが特徴です。
通販で届けられるジェラートは、それよりも低い温度で冷凍配送されることも多いため、しっかりと固まっていることがあります。
その場合は、少し溶かしてから全体を混ぜて、口当たりをよくしてから食べるのがおすすめです。
植物油脂の使用・不使用の違い
アイスクリームとジェラートには、植物油脂を使っているかどうかの違いもあります。
アイスクリームは「アイスクリーム類および氷菓の表示に関する公正競争規約」によって、牛乳や生クリームなどの乳脂肪分以外の油分を混ぜることが許可されていません。
対して、ジェラートを含むアイスミルクやラクトアイスなどは、口当たりを良くするため、ヤシ油や菜種油などの植物油脂が使われることがあります。また氷菓には、植物油脂が使われていないものも多くあります。
専門用語がいっぱいで少し難しかったかもしれませんが、まとめると・・・
・ジェラートは正式には「アイスミルク」に該当する
・アイスクリームとは正式には違う
この2つだけ覚えていただけると嬉しいです!
DELISH KITCHENのレシピ
ここからは、ご自宅で手作りできるジェラートレシピをご紹介します。新鮮なフルーツを使って風味よく仕上げたジェラートレシピがそろっているので、ぜひチャレンジしてみてください。
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濃厚な味わいが楽しめる「ブルーベリーとバナナのジェラート」や「ぶどうジェラート」、さわやかな風味が魅力の「キウイミントジェラート」など、さまざまな人気レシピを集めました。ぜひ作ってみてください。
ジェラートは「アイスミルク」に分類される
アイスクリームとジェラートは、見た目は同じですが乳固形分の含有量によって「アイスクリーム」と「アイスミルク」に分類されます。
アイスクリームとアイスミルクは、食品衛生法で定められた「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によって定義されているだけでなく、空気含有量や温度管理にも違いがあります。
アイスクリームよりも空気含有量が低いジェラートは、なめらかな口当たりと素材の味がしっかり味わえることが特徴です。
そのためフルーツの果汁や果肉を味わうには、おすすめの食べ方といえるでしょう。ここでご紹介したレシピを参考に、ご自宅で手作りジェラートを味わってみてはいかがでしょうか。