DELISH KITCHEN

チレとはどんな部位?特徴・味わいについて解説します!

作成日: 2023/07/27

更新日: 2023/08/29

「チレ」は牛でも豚でも「脾臓(ひぞう)」のことを指します。希少部位で出回りが少ないため、あまり聞きなじみがない方も多いのではないでしょうか。今回はそんなチレの特徴や味わい・食感など詳しくご紹介します。

目次

  1. チレとは?
    1. 概要
    2. 名前の由来
    3. 希少性
  2. 味わい・食感
  3. おすすめのチレの食べ方
    1. 炒め物
    2. ペースト・パテ
    3. 焼き(豚のチレの場合)
  4. 「チレ」の特徴を知っておいしく味わおう!

チレとは?

概要

チレとは、副生物(ホルモン)の一部である脾臓(ひぞう)のことを言います。
脾臓とは、古くなった赤血球を破壊し、新しい赤血球の材料を取り出すなど、血液をきれいにする役割を担う臓器です。チレの形が太刀に似ているため、「タチ」や「タチギモ」と呼ばれることもあります。

名前の由来

「チレ」は韓国語が由来となっています。チレはもともと韓国で内臓を指す「チラ」と呼ばれていました。しかし韓国でも南部にある釜山(プサン)などの慶尚道(キョンサンド)の方言では「チレ」と呼ばれており、食べ方とともに日本へ伝来し名前が広がったとされています。

希少性

チレには牛のチレ、豚のチレの両方あり、大変希少な部位です。牛一頭から取れる量は1.5kg~2kgで、豚の場合はもっと少なくなります。

味わい・食感

同じ内臓の部位であるレバーに似たねっとりとした食感で、臭みや苦みのある独特の味わいがあります。レバーよりも歯ごたえはやわらかく、ふわっとした軽い食感も楽しめます。新鮮なものは臭み、苦みをあまり強く感じないため、レバーが苦手な方でもチャレンジする価値のある部位です。

逆に、鮮度が落ちると臭みや苦みが増えるため、新鮮なものを選ぶことが重要です。そのため、スーパーではあまり見かけないかもしれませんが、焼き肉店や精肉店、ネット販売などでは手に入りますので、ぜひ探してみてください。

おすすめのチレの食べ方

炒め物

チレはレバーに似た部位のため、「レバニラ炒め」ならぬ「チレニラ炒め」がおすすめです。香味野菜であるニラが独特の臭みを抑えてくれ、食べやすい仕上がりになります。にんにくを加えることでよりパンチが効き、おいしいスタミナ料理になりますよ。

レバーよりもふわっとした食感を活かして、揚げ物にするのもおすすめです。醤油やみりんで下味をつけて、片栗粉または小麦粉で軽く衣をつけてからっと揚げると、手が止まらないおいしさの唐揚げになります。


チレは生でも食べることのお肉です。ですが鮮度・味ともに落ちやすく、生で食べられる機会は希少と言えるでしょう。鮮度が非常に重要になってくるので、専門の肉屋や刺身用として販売されているものを利用するのがおすすめです。

ペースト・パテ

レバーペーストのようにペースト状にしてパンやクラッカーにのせるのもおすすめです。臭みを緩和する効果のある玉ねぎやセロリなどの野菜や、タイムやローズマリーなどのハーブ類とともにブレンダーでペースト状にすることで、独特の苦みや臭みが抑えられてくせになるお酒のおつまみにもなります。

焼き(豚のチレの場合)

豚のチレの場合は、「網油」という内臓周りの網状の油を巻き付けて焼き、串焼きなどで楽しむこともあります。焼くとふわふわとした食感になりますよ。網脂で巻くことでぱさっとした食感が抑えられ、ジューシーな肉汁も一緒に味わうことができます。

「チレ」の特徴を知っておいしく味わおう!

牛や豚の希少部位であるチレは、内臓の苦みなどが好きな人はハマるくせになるおいしさです。お店や精肉店などで見かけたら、ぜひ食べてみてください。

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