清酒とは何?特徴と日本酒との違いについて解説します
作成日: 2023/08/29
更新日: 2024/09/04
みなさんは「清酒」と聞いてどんなイメージをお持ちですか?お酒であることは間違いなさそうですね。
ですが、どんなお酒なのでしょうか?
この記事では清酒についての解説、日本酒との違いをご説明します。
※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
清酒とはどんなお酒?
「清酒」の定義は、酒税法において以下のように定められています。
第三条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(略)
七 清酒 次に掲げる酒類でアルコール分が二十二度未満のものをいう。
イ 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
ロ 米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む。)の重量の百分の五十を超えないものに限る。)
ハ 清酒に清酒かすを加えて、こしたもの
このように、「清酒」と呼ばれるお酒の定義は法律で決まっています。
理解しやすいようにまとめると
・お米・米麹・水を入れて発酵させて造られたもの、もしくは、お米・米麹・水・その他原料(アルコールなど)を入れて発酵させて造られたもの
・アルコール度数が22度未満のもの
以上2つに該当するものが清酒と呼ばれます。
日本酒とは何が違う?
清酒の定義をみる限り、日本酒と同じ意味なのでは?
と思う人もいるかもしれません。
実は日本酒は清酒の中の1つなのです。
日本酒とは、清酒のうち、原料の米に国内産米のみを使い、かつ、日本国内で製造されたものを指します。
外国産の材料を使用した清酒、日本国外で醸造された清酒は「日本酒」という表記を用いることができません。
つまり、日本で作られたお米を使って、日本で製造されている清酒のことを日本酒と呼ぶわけです。
そうすると、海外のお米を使った清酒や海外で製造された清酒はあるの?と疑問に思うかもしれませんね。
実は海外のお米で作られる清酒や日本のお米を提供して海外で製造する清酒もたくさんあり、それらは海外で「SAKE」と称されています。
海外でも「SAKE」づくりは一定の地域で行われており、日本の蔵元や作り手の方がSAKEづくりに協力したりしています。
話を戻すと、海外でつくられるSAKEは清酒であっても日本酒にはならないということになります。
「私たちが普段飲んでいるものは、実は日本酒ではないの?」と心配をする必要はありません!
普段スーパーやコンビニ、お酒の専門店や居酒屋などで提供されているお酒はほぼ全て「日本酒」といってよいでしょう。
海外で製造されたSAKEはそもそも流通されているものが少なく、ラベルなどに英語が使われていたり、デザインもワインのようなラベルをしているものが多いので、すぐに日本酒とは違うとわかります。
そのため、日本人が一般的に判断をする分には清酒=日本酒と考えてよいでしょう
清酒の特徴や種類を知って楽しもう
一言に清酒といっても、様々な特徴や種類があります。ぜひお好みやシーンに合わせて、お好きな清酒を楽しんでください。
【参照】
国税庁「清酒の製法品質表示基準」
酒税法(昭和二十八年法律第六号)(2023/08/29)