長崎名物「ハトシ」とは?名前の由来や食べ方などもご紹介
作成日: 2023/08/30
更新日: 2023/10/02
「ハトシ」という食べ物を知っていますか?「ハトシ」は長崎県の名物料理で、エビのすり身を食パンで包んで揚げたものです。
この記事では、「ハトシ」とはどんな料理なのか、名前の由来や食べ方、歴史を解説するだけでなく、おすすめのレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ハトシとはどんな料理?
ハトシとは長崎県の名物料理で、エビのすり身を粘り気が出るまでこねて、食パンで挟み油で揚げた料理です。
サクッとした食パンとプリッとしたエビの食感が特徴。すり身にしたエビは旨み・風味が一段と強くなり、美味しいですよ。
エビのすり身以外にも野菜やチーズ、ひじきなどを混ぜてアレンジできるのも魅力です。
名前の由来
ハトシは、明治時代に現在の中国である「清国」から長崎に伝わった料理です。
中国語で「蝦(ハー)」はエビを、「多士(トーシー)」は食パンやトーストを言います。名のとおり「エビのパン」なので「ハトシ」と言う名前になりました。
中国では、ハトシに挟むのはエビのすり身だけではなく、魚のすり身を使う場合もあるそうです。
DELISH KITCHENのハトシのレシピ
デリッシュキッチンでは、長崎名物であるハトシのレシピも掲載しています。
すり身に粗みじん切りにしたエビを混ぜることで、プリッとした食感を楽しめます。揚げたてアツアツは思わずクセになるおいしさです。
この機会に、ご自宅で手作りハトシを味わってみてはいかがでしょうか。
材料【2人分】
・無頭えび :10尾(150g)
・サンドイッチ用パン: 4枚
・サラダ油 :適量
☆エビだね
・調味料酒 :大さじ1
・片栗粉 :大さじ1
・卵白 :1個分
・塩 :小さじ1/2
・こしょう :少々
手順
①無頭えびは殻を全て取る。背わたを取り、水で洗い、水気をふきとる。半量(5尾)は粗みじん切りにし、残り(5尾)は包丁で粘りが出るまで叩く。
②ボウルに1のえび、☆を入れて粘りが出るまで混ぜる(エビだね)。
③サンドイッチ用パンにエビだね半量をのせて全体に広げ、サンドイッチ用パンを重ねる。
耐熱皿にのせてふんわりとラップをし、600Wのレンジ30秒加熱する。サンドイッチ用パンの4辺をフォークなどでおさえる。同様に計2個作る。
④フライパンにサラダ油を底から1cm程度入れて170℃に熱し、3を入れてきつね色になるまで上下を返しながら3〜4分揚げる。
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歴史と今
中国から伝わったハトシは、以前は料亭の卓袱(しっぽく)料理で出されていました。そのおいしさはあっという間に人気となり、一般家庭でも広く作られるようになります。
しかし、エビをすりつぶしてすり身にしたり油で揚げたりと手間がかかるため、最近では一般家庭で作られることは少なくなりました。今では、家庭では作られることはほとんどなく、飲食店や店頭で販売されています。
揚げたてアツアツが楽しめる!長崎名物「ハトシ」を作ってみよう
ハトシとは、エビのすり身を食パンではさんで揚げた長崎名物の料理で、明治時代に中国から伝わったとされています。
以前は料亭で卓袱(しっぽく)料理として食べられていましたが、その味わいが人気となり一般家庭でも作られるようになりました。
旨味のあるエビとサクッとした食パンの相性がぴったりで、献立の一品やおやつとしても広く親しまれています。ご自宅で手作りするハトシは、揚げたてアツアツを楽しめるのが最大の魅力です。この機会に、ぜひチャレンジしてみてください。