DELISH KITCHEN

カルメ焼きとは?特徴や失敗せずに作るポイントもご紹介!

作成日: 2023/09/21

更新日: 2023/10/20

古くから日本で親しまれているカルメ焼き。最近では見かける機会が少なくなり、「名前を聞いたことはあるけど、どのような食べ物なのか良く知らない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はカルメ焼きとはどんな食べ物なのか、発祥や味わいについて解説します。またカルメ焼きのレシピや自宅で美味しく作るコツ、注意点などをご紹介します。

目次

  1. カルメ焼きとはどんな食べ物?
  2. カルメ焼きの起源
  3. カルメ焼きの作り方
    1. 材料
    2. 道具
    3. 手順
  4. カルメ焼き作りのポイント
    1. ①銅製のお玉を使う
    2. ②必ず中火で加熱する
    3. ③火から離すタイミングをしっかり測る
  5. カルメ焼き作りの注意点
    1. ①重曹の代用としてベーキングパウダーは使用できない
    2. ②重曹を加えた後はなるだけ早くかき混ぜる
    3. ③コンロに直接お玉を置かない
  6. DELISH KITCHENのカルメ焼きのレシピ
    1. カルメ焼き
    2. 型抜きカルメ焼き
  7. 自宅でカルメ焼きを作ってみよう

カルメ焼きとはどんな食べ物?

カルメ焼きは、主成分が砂糖で作られる砂糖菓子の一種で、形状には円形や棒状などさまざまなバリエーションがあります。駄菓子屋でよく見られ、別名で「カルメラ」や「カルメラ焼き」とも呼ばれます。

サクサクした食感で、砂糖特有の濃厚な甘さと香ばしい風味があり、子どものおやつとして昔から愛されてきました。現代の日本では駄菓子屋の数は少なくなりましたが、お祭りやイベントの屋台で見かけたり、中学生の理科実験の題材としても使われており、今も多くの人に楽しまれています。

カルメ焼きの起源

カルメ焼きの起源は諸説ありますが、日本においては16世紀から17世紀ごろ、南蛮諸国との貿易が盛んだった時期にポルトガルから輸入され、日本各地に広まったとされています。

日本に持ち込まれた当時は手に入りにくかった氷砂糖や卵白を使用していたため、高価なお菓子として扱われていました。「カルメ焼き」という名前は、ポルトガル語の「caramelo」(甘いものを意味する言葉)に由来しています。

カルメ焼きの作り方

現在でも一部の駄菓子屋で入手できる場合もありますが、確実にカルメ焼きを楽しみたいのであれば、手作りがおすすめです。自家製のカルメ焼きは独特の美味しさがあり、サクサクの食感が楽しめます。ぜひ、自分で作ってみましょう。

材料

・ザラメ
・水
・重曹

道具

・お玉(耐熱性のもの、または銅製のお玉をご使用ください)
・コンロ(自宅のガスコンロでも可)
・すりこぎ
・焼網
・温度計
・鍋敷きまたは布巾(お玉をコンロから降ろす際に必要になります)

手順

1.コンロに網焼きをおき、お玉にザラメと水を入れて中火で加熱します。
※IHの場合はコンロを用意しましょう。

2.すりこぎで混ぜ、温度計で測りながら125℃になるまで加熱します。
火からおろし、重曹を加えてすりこぎでお玉の底が見えるようになるまで混ぜます。

3.完全に膨らみ終わるのを待ち、再び中火でお玉を熱し、カルメ焼きを取り出します。
※10秒くらい熱しましょう。

カルメ焼き作りのポイント

「カルメ焼き」は昔懐かしいお菓子で、見た目は簡単そうに見えますが、実際には意外に難しく、サクサクおいしい仕上がりにするにはいくつかのコツが必要で、初心者が挑戦すると失敗することもあります。

ここではカルメ焼きを美味しく作るコツについてご紹介します。

①銅製のお玉を使う

カルメ焼きを作る際は、熱を均一に伝えるために銅製のお玉を使用することがおすすめです。市販のカルメ焼き用お玉は通常、すりこぎとセットで販売されているため、これを利用するといいでしょう。

②必ず中火で加熱する

砂糖水が重曹との化学反応でうまく膨らませるためには、適切な温度で加熱する必要があります。火力が強すぎると反応が不十分になり、逆に弱すぎると膨らみが十分に起きません。カルメ焼きを成功させるためには、中火で加熱することを心に留めておきましょう。

③火から離すタイミングをしっかり測る

カルメ焼きを作る際には、焦げないように注意が必要です。温度を125℃に保つことが大切で、温度計を使用して確認しながら調理することがおすすめです。温度が125℃に近づくと、大きな泡から少し小さな泡に変化することにも注目しましょう。

カルメ焼き作りの注意点

カルメ焼きが膨らむのは、重曹(炭酸水素ナトリウム)が砂糖水に反応して二酸化炭素が発生するためです。この膨らんだ状態で急冷すると、中に気泡が残り、軽石状に固まってサクサクのカルメ焼きとなります。

成功するには特定の条件が必要です。ここでは失敗しないための注意点を3つご紹介します。

①重曹の代用としてベーキングパウダーは使用できない

重曹とベーキングパウダーはどちらもお菓子やパンの生地を膨らませる膨張剤です。用途は一緒ですが、性質や特徴は異なるので間違えないようにしましょう。重

曹は加熱して炭酸ガスを発生させ、膨らませるのに対し、ベーキングパウダーは水分で膨張し加熱により再び反応し膨らみます。

②重曹を加えた後はなるだけ早くかき混ぜる

カルメ焼きを成功させるためには、重曹を加えた後、よく混ぜることが重要です。火からおろし、砂糖液から泡が出なくなったら、すりこぎを使って徹底的にかき混ぜましょう。お玉の底が見えるまでしっかりと混ぜることが大切で、早くかき混ぜないとうまく反応せず、膨らみが不足してしまいます。

③コンロに直接お玉を置かない

コンロに直接お玉を置くと不安定で火傷する危険があるので、焼網の上において調理を行いましょう。

DELISH KITCHENのカルメ焼きのレシピ

ここではカルメ焼きのレシピをご紹介します。

カルメ焼き

昔懐かしいカルメ焼きのレシピです。サクサクの食感と砂糖の甘み、香ばしい風味がホッとするおいしさです。徐々に膨らんでいく様子を見ているのも楽しいので、ぜひ作ってみてください。

型抜きカルメ焼き

材料はグラニュー糖とベーキングパウダーだけ。カルメ焼きに型で好きな模様をつけましょう。そのまま味わうのはもちろん、模様のラインに沿ってきれいにくり抜く「型抜き」を楽しむのもおすすめです。

自宅でカルメ焼きを作ってみよう

今回はカルメ焼きの特徴や作り方についてご紹介しました。カルメ焼きはサクサクとした食感と香ばしい風味が特徴の砂糖菓子です。ポイントを押さえれば、自宅でも美味しいカルメ焼きを楽しむことができます。ぜひこの機会に、懐かしい味わいを楽しんでみてください。

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