DELISH KITCHEN

ビャンビャン麺とはどんな料理?特徴・味わい・話題の漢字もご紹介!

作成日: 2023/10/16

更新日: 2023/11/09

ビャンビャン麺という、中華料理をご存じですか?あまり聞きなれない人も多いかもしれません。

ビャンビャン麺は、中華料理の一種です。興味をそそられるネーミングですが、実は漢字で書くと一文字で57画と、難読漢字としても知られています。本記事では、ビャンビャン麺の特徴やレシピに加え、食べ方など詳しくご紹介していきます。

目次

  1. ビャンビャン麺って?
    1. 具材・味付け
    2. 麺の特徴
    3. 名前の由来
  2. ビャンビャン麺の漢字
  3. ビャンビャン麺の食べ方
    1. ヨウポー麺
    2. ジャージャー麺
  4. ビャンビャン麺の作り方・レシピ
    1. 材料
    2. たれ
    3. 調理手順
  5. ビャンビャン麺はきしめんでも代用できる

ビャンビャン麺って?

ビャンビャン麺とは、中国の陝西省(せんせいしょう)の郷土料理を指します。小麦や水、塩を原料に作られた麺で、きしめんのように幅広い平麺なのが特徴です。たれを絡めて「汁なしの混ぜ麺」のようにして食べます。

麺の長さは伸ばす台の長さによって異なり、長いものだと1mを超えるものも珍しくありません。

具材・味付け

ビャンビャン麺の具材には、ねぎや豚肉、さっとゆがいたもやしや小松菜などが使われます。酢や塩、醤油、にんにく、唐辛子、花椒などで味付けされており、ピリッと辛いのが特徴です。日本では味付けに鶏がらスープが使われることもあります。

酢の酸味の中に具材の旨味、ラー油や花椒のピリッとした辛さが楽しめます。香辛料が効いているので、クセになる味わいです。がっつりとした見た目ですが、酢の酸味が効いているためするすると食べやすいのも魅力です。

麺の特徴

ビャンビャン麺の麺は基本的に小麦粉、塩、水で作られており、なめらかでもっちりとした食感が特徴です。日本でいうきしめんに近い麺ですが、きしめんやうどんとは作り方が異なります。

うどんは全ての材料を混ぜてこねた後、生地を少し寝かせます。寝かせた生地を伸ばして厚さを揃えて折りたたみ、切って成形する流れです。

しかし、ビャンビャン麺は材料を混ぜてこねるまでは同じですが、その後生地を寝かさずに成形します。平たく伸ばして細長く何枚かに切った生地を、両手でゴムのように引っ張りながら素早く何度も台に叩きつけることで麺を伸ばすのです。

長く幅の広いベルトのような見た目から、中国では「麺条賽腰帯」と例えて呼ばれることもあります。

名前の由来

面白い響きのビャンビャン麺ですが、名前の由来は定かではないようです。しかし、有力な説が2つあり、1つ目は中国語で平たいことを表す「扁扁」という言葉がなまったことで名前が付けられたという説。

2つ目はビャンビャンの作り方の特徴である、台に叩きつける音やビャンビャン麺の湯切りの音が「ビャンビャン」と聞こえるから名づけられたという説です。

ビャンビャン麺の漢字

ビャンビャン麺の漢字は、難しいことでも有名です。クイズなどに出題され話題となりました。

「ビャン」一文字の画数は57画と、何も見ずに書くのは難しそうですね。一文字の中に「糸」や「長」など、ビャンビャン麺の形を表すような漢字が入っているのも特徴です。

ビャンビャン麺の食べ方

きしめんのような形のビャンビャン麺は、中国ではどのように食べられるのでしょうか。ここからは、ビャンビャン麺の食べ方について、詳しくご紹介します。

ヨウポー麺

ヨウポー麺とは、前述したように酢や塩、醤油、にんにく、唐辛子、花椒などで味付けされたビャンビャン麺を使った料理のことです。

ヨウポーとは、中国語で「油溌」と書き、「油が弾ける」という意味があります。本場中国では仕上げにピーナッツ油をかけて食べるのですが、その際に「ジュッ」と音を立てる様子から名づけられたそうです。

具材である刻んだねぎや豚肉に熱した油がかかることで、より香りが引き立ち、食欲をそそります。

ジャージャー麺

日本でも馴染み深いジャージャー麺ですが、ビャンビャン麺を使って作られることもあります。ジャージャー麺の具材である、豚ひき肉のこってりとした肉みそがビャンビャン麺の平たい麺にしっかりと絡み、相性抜群です。

ビャンビャン麺の作り方・レシピ

ビャンビャン麺はなかなか手に入りにくいですが、きしめんでも代用可能です。ここからは、手に入りやすい食材で作れる、ビャンビャン麺のレシピをご紹介します。

材料

きしめん        :2玉
豚ひき肉       :150g
長ねぎ        :20cm(60g)
サラダ油       :小さじ1

☆豚ひき肉用調味料
酒          :大さじ1
砂糖         :小さじ1/2
オイスターソース   :大さじ1/2
しょうゆ       :小さじ1

たれ

酢          :大さじ1
しょうゆ       :大さじ1
鶏ガラスープの素   :小さじ1/2
おろしにんにく    :小さじ1
豆板醤        :小さじ1/2

仕上げ用
花椒[パウダー    :適量
ごま油        :大さじ3

調理手順

①ねぎはみじん切りにする。

②フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、豚ひき肉を入れて肉の色が変わるまでしっかり炒める。☆を加えて味がなじむまで水分をとばしながら炒める。

③鍋にたっぷりの湯をわかし、きしめんを入れて袋の表示時間通りにゆでて水気を切る。

④ボウルに★を入れて混ぜ、器に半量ずつ入れる。きしめん、2のひき肉、ねぎを半量ずつ順にのせ、花椒をかける。

⑤小さい鍋にごま油を入れて中火で熱し、香りが立ってうっすら煙が出るまで加熱する。
【ポイント】ごま油が非常に熱くなります。加熱中はその場から離れないでください。

⑥4のねぎの部分に半量ずつかける。
【ポイント】ごま油は熱々の状態でまわしかけるとねぎの香りが広がります。やけどにお気をつけください。あたたかいうちにしっかり混ぜてから食べましょう。

ビャンビャン麺はきしめんでも代用できる

難読漢字でも話題となったビャンビャン麺は、日本でいうきしめんのような平たい麺のことです。香辛料の風味と辛みがたまらない料理です。

ビャンビャン麺はなかなか手に入りにくいかもしれませんが、きしめんでも十分に代用できます。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひビャンビャン麺を自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか。

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