ラクサとはどんな料理?自宅で作れるレシピもご紹介!
作成日: 2023/10/22
皆さんはラクサという料理を食べたことがありますか?マレーシアやシンガポールを代表する麺料理なのですが、酸味系とクリーミー系の2種類のスープや使われる香辛料などで地域によってさまざまな味わいが楽しまれています。
そこでこの記事では、ラクサの特徴と自宅で作れるレシピも合わせてご紹介します。ぜひ最後までチェックしてみてください。
ラクサってどんな料理?
ラクサとはどんな料理なのか見ていきましょう。
ラクサは東南アジアの麺料理
ラクサはマレーシアやシンガポールを代表する麺料理で、様々な香辛料や果物の酸味がきいたスープが特徴です。日本ではカップ麺の変わり種としてラクサ風のものが売られたりしているので、見たことがある方も多いかもしれません。
現地では日本のラーメンのように地域やお店ごとで味わいが違うので、食べ比べると違いが分かって面白いですよ。
ラクサの意味は?
ラクサの語源は諸説ありますが、古代インドの言語であるサンスクリッド語「LAKH(ラク)=多くの」から由来された説と古代ペルシャ語の「LAKHSHA(ラクシャ)=ツルッとした」という言葉から由来された説があります。
知っておきたい!ラクサの特徴
ラクサには地域によって2種類の味わいの特徴があります。
ラクサの味は大きく2つある!
ラクサの味は大きく「酸味系」と「クリーミー系」の2つに分けられます。それぞれの特徴を見てみましょう。
酸味系ラクサの特徴
酸味系ラクサの代表としては、マレーシアのペナン州発祥の「アッサムラクサ」があります。スープは魚介類からとった出汁を使用しているのが特徴で、タマリンドという酸味が強い食材や唐辛子を使用しているため、酸味の中に辛味が合わさってクセになる味わいです。
また、エビなどの魚介を発酵させたソースが入っており、具材には魚をじっくり煮込んで実をほぐしたものや、きゅうり、パイナップルなどが入っています。スープはかなり刺激的な香りがするなど特徴が強いので、食感がしっかりしている太めの米粉麺が使われていることが多いです。
ここでご紹介した以外にも様々な酸味系ラクサがあるので、現地に行った時には味の違いをお楽しみくださいね。
クリーミー系ラクサの特徴
クリーミー系ラクサの代表には「カレーラクサ」があります。マレーシアの首都であるクアラルンプールにあるお店でラクサといえば出てくるのがカレーラクサです。私たちがイメージするラクサはこちらの方が多いのではないでしょうか。
クリーミー系ラクサの最大の特徴はスープにココナッツミルクが入っていることです。さらにエビからとった出汁とカレースパイスが合わさったスパイシーなスープが使われています。
アッサムラクサと同じようにじわじわとした辛さが口の中に広がりますが、ココナッツミルクによって味わいをマイルドにしてくれるので初心者の方も食べやすい味わいです。
カレーラクサの麺は中太の米麺や卵麺で、具材はチキンや野菜、油揚げなどが入っているのが一般的です。さらにカレーラクサのココナッツミルクをさらに濃厚にしたものが「シンガポールラクサ」です。
シンガポールラクサはスープの色からホワイトラクサとも呼ばれており、マレーシアのカレーラクサよりもさらに優しい甘さが特徴です。
ラクサに入っている具材は?
ここではラクサに入れる具材で定番のものから変わり種のものまで幅広くご紹介します。
定番の具材
・鶏肉
しっとりとジューシーな鶏肉はラクサの中でも定番の具材です。さまざまな味があるラクサのどんなスープとも相性がよく、食べ応えをプラスしてくれます。
・エビ
エビは殻ごと潰してだし汁に使ったり、そのまま具材として使われるなど幅広く使用されています。濃厚な味噌が溶けだしたスープは香りや旨味が強く、スパイシーなスープともココナッツミルクのまろやかなスープとも相性抜群です。
・油揚げ
油揚げもラクサに入れる定番の具材のひとつです。そのまま入れてやわらかくジューシーな味わいを楽しんだり、焼いて加えることで香ばしさがプラスされ、食感も楽しむことができます。
・もやし
シャキシャキしたもやしはラクサにアクセントを与えてくれます。ゆでるだけで具材として完成するので、お手軽にプラスできるのもうれしいですね。
・パクチー
独特な香りで日本では好みが分かれがちなパクチー。エスニックの香りと相性がよく彩りも鮮やかになるので、本場のラクサには定番具材としてよくトッピングされています。
変わり種の具材
・フィッシュボール(魚のすり身)
シンガポールラクサには日本でいうさつま揚げのような具材も使われます。魚の旨味がスープに溶けだし、旨味をプラスしてくれますよ。
・きゅうり
ラクサにトッピングされている野菜の中にはきゅうりが入っていることもあります。やわらかい麺を食べている中にポリポリとした食感の変化があり、味わいを楽しむことができます。
・パイナップル
少し意外にも思えるのがパイナップル。酸味系ラクサに使われていることが多く、パイナップルのやさしい甘味と酸味が独特の味わいでクセになる方も多いそうです。スープの辛みを和らげてくれる効果もあります。
自家製簡単ラクサのレシピをご紹介!
今回はDELISH KITCHENに掲載しているラクサのレシピをご紹介します。後ほどご紹介するレシピページでは動画でわかりやすく説明していますので、ぜひそちらもご確認くださいね。自宅で簡単にラクサを作ってみましょう!
材料 【2人分】
・中華麺(生):2玉
・有頭えび:2尾(140g)
・厚揚げ:1枚(120g)
・玉ねぎ:1/2個(100g)
・パクチー:1/4袋(10g)
・しょうが:1かけ
・にんにく:1かけ
・もやし:1/2袋(100g)
・干しえび:20g
・ココナッツミルク:100cc
・サラダ油:大さじ1/2
☆ラクサペースト用
・唐辛子:2本
・ターメリック:小さじ1/4
・クミン(パウダー):小さじ1/4
・サラダ油:大さじ1/2
★スープベース用
・サラダ油:大さじ1/2
・水:400cc
・塩:小さじ1/2
仕上げ用
・パクチー:適量
・ゆで卵:1個
手順
①玉ねぎは2cmほどの角切りにする。
パクチーは根元を切り分け、茎と葉は粗く刻む。
1/2量はラクサペースト用、残りの1/2量はトッピング用に取り分ける。根元はよく洗って細かく刻み、ラクサペースト用と合わせる。
しょうがは汚れをこそげ取り、半分に切る。
にんにくは縦半分に切って芯を取り除く。
②ゆで卵は縦半分に切る。
厚揚げはキッチンペーパーで油をふきとり、1cm幅に切る。
干しえびはボウルに入れ、干しえびがひたる程度の水(分量外:適量)を入れて戻す。
③有頭えびはボウルに入れ、片栗粉、塩(分量外:各小さじ1)を加えてもみこみ、水で洗う。
頭を取って殻をむき、それぞれ取り分けておく。
身は、背わたを取り除いて水で洗う。
キッチンペーパーで水気をふきとる。
④鍋にサラダ油(大さじ1/2)、3の有頭えびの頭と殻を入れて中火で熱する。2分炒めて水、塩を加える。
煮立ったら弱火にして7〜8分煮て、こす。
(スープベースの完成)
⑤フードプロセッサーに玉ねぎ、パクチー(ラクサペースト用)、しょうが、にんにく、干しえびを戻し汁ごと入れ、ラクサペースト用の材料を加えて攪拌(かくはん)する(ラクサペースト)。
⑥鍋にサラダ油(大さじ1/2)を入れて熱し、ラクサペーストを加えて弱めの中火で香りが立つまで炒める。④でできたスープベース、ココナッツミルクを加え、煮立ったら厚揚げ、えびを加えてえびの色が変わるまで煮る
(ラクサスープの完成)。
⑦鍋にたっぷりの湯をわかし、もやしを入れて1分ゆでる。
もやしを取り出し、中華麺を袋の表示時間通りにゆで、水気を切る。
⑧器に麺を盛り、ラクサスープをかける。厚揚げ、えび、もやしを盛り、ゆで卵、パクチーをのせる。
DELISH KITCHENのラクサのレシピをご紹介!
ここからはおうちで作れるラクサのレシピをご紹介します。意外と簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
エスニック香る!ココナッツカレーラーメン
今日のランチにカレーラクサ風のラーメンを作ってみましょう!カレー粉とココナッツミルクを使ったスープにナンプラーとパクチーでエスニックの風味をプラスしました。いつもとひと味違う麺料理を食べたいときにおすすめです。
本場の香り♪ココナッツミルクのラクサ
干しエビからだしを取った本場に近い味わいのラクサのレシピをご紹介します。香味野菜やターメリック、クミンを使っているので香りがよく、ココナッツミルクでマイルドな味わいですよ。
ラクサを作ってエスニック気分を味わおう!
今回は、ラクサというマレーシアやシンガポールを代表する麺料理の特徴と自宅で簡単に作れるレシピをご紹介しました。
ラクサには、地域によって酸味系とクリーミー系の2種類があります。食べるお店によって味わいが異なるので、ぜひさまざまな味をお楽しみください。お手軽に楽しみたい方は、ご紹介したレシピで作ってみるのもおすすめですよ。