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フランス料理一覧!代表料理20種類について解説します

作成日: 2023/11/24

「フランス料理」と聞くと、コース料理を思い浮かべるという方は多いのではないでしょうか。前菜から始まり、魚料理や肉料理、デザートなど数多くの料理が一皿ずつ提供されるスタイルが特徴です。

ホテルなどで食べることが多く格式高いというイメージがあるフランス料理ですが、最近では気軽に楽しめる「ビストロ」というスタイルも定着しています。身近になってきたフランス料理ですが「テリーヌ」や「ムニエル」「コンフィ」など聞き慣れない名前も多く、どのような料理か分からないという方もいるかと思います。

この記事では、フランス料理のコースで出される料理についてご紹介します。代表的な料理20種類について詳しく解説するので、ぜひチェックしてみてください。

目次

  1. フランス料理について
  2. フランスの代表的な料理
    1. テリーヌ
    2. ムニエル
    3. ビーフシチュー
    4. ビーフストロガノフ
    5. コンフィ
    6. ポトフ
    7. ラタトゥイユ
    8. ポワレ
    9. ピカタ
    10. パテドカンパーニュ
    11. ブイヤベース
    12. フリカッセ
    13. リエット
    14. コック・オ・ヴァン
    15. ファルシ
    16. ビシソワーズ
    17. スープドポワソン
    18. カスレ
    19. タブレ
    20. ガレット
  3. フランス料理は多くの調理法や食材で味わう芸術品!

フランス料理について

フランス料理は、中華料理やトルコ料理とともに「世界三大料理」として有名です。豊富な調理技法や、調味料にこだわって作る料理は洗練された味わいで、美しい盛り付けも加わって、世界でも高く評価されています。

また、使う食材の種類も豊富でフォアグラやエスカルゴ、トリュフなどが代表的なものとしてあげられます。フランス料理は、素材を豊富な調理技法で調理することで、色彩や形、風味、味を芸術的なレベルにまで昇華しています。

フランス料理は、コースによって品数が決まっています。格式の高いフルコースでは11品、一般的なコースでは7,8品、現代的な簡易版フランス料理では3品程度です。

フランス料理のコース内容について知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

フランスの代表的な料理

ここからはフランス料理を代表する料理20種類について解説します。それぞれの料理の概要や美味しさ、豆知識などをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

テリーヌ

テリーヌとは、内側にバターを塗った型に肉や魚、野菜などの具材を詰めて、オーブンで焼いたり、蒸し焼きにした料理です。テリーヌという料理の名前の元になったのは、フランス料理で使う陶器でできた蓋付きの容器です。

テリーヌ型で作られた料理であれば、全て「テリーヌ」という名前になるため、テリーヌ型で焼いたチーズケーキもテリーヌとして扱われます。

ムニエル

ムニエルとは、魚を焼く調理法のひとつで、小麦粉などの粉をまぶした食材をバターで焼く調理法です。ムニエルはフランス語で「粉屋」を意味するように、食材の表面に小麦粉をまぶして焼くことで旨味を閉じ込めて香ばしい焼き上がりに仕上げます。

おもに舌平目やスズキ、鮭などの魚を焼くときに使われる調理法で焼き上がったムニエルには、レモン汁やソースをかけて食べます。

ビーフシチュー

牛肉や人参、じゃがいもなどの野菜をブラウンソースで煮込んだ料理が、ビーフシチューです。牛肉や野菜を煮込んで作るブイヨンに野菜ピュレや赤ワインを加えて、手間ひまかけて作るブラウンソースは豊かな味わいが楽しめます。

フランスはブルゴーニュ地方の郷土料理である「ブッフ・ブルギニョン」がビーフシチューの原型と言われています。

ビーフストロガノフ

ビーフストロガノフは、薄く切った牛肉や玉ねぎ、マッシュルームを炒めてサワークリームのソースを絡めた料理です。フランス発祥の料理ではなくロシアに伝わる料理として知られています。

料理名の由来は、ロシアの「アレクサーンドル・グリゴーリエヴィチ・ストローガノフ伯」に仕える料理人が考案したという説、ストローガノフ家に代々伝わる料理だったという説など様々です。

コンフィ

コンフィは、食材を低い温度の油でじっくりと煮た料理です。低温の油で時間をかけて調理することで、素材の水分を逃さずジューシーに、やわらかい食感に仕上げます。

もとは、食品の冷蔵技術が発達していない時代に生まれた調理技術です。コンフィによって食材の表面を油脂でコーティングし、外気や水分が入ってこないようにすることで、長く保存できるようになりました。

ポトフ

大きめの肉や野菜をじっくりと煮込んだ料理が、ポトフです。日本でも親しまれているポトフとは少し異なり、フランス料理では牛肉を使ったものを「ポトフ」と呼びます。

使う肉の種類によって名前が変わり、鶏肉を使えば「プロポ」、豚肉なら「ポー・ド・ポ」や「ポテ」です。牛肉や野菜を食べるだけでなく、残ったスープには赤ワインなどを加えて味わいます。

ラタトゥイユ

ラタトゥイユは南フランスの代表的な家庭料理ですが、現在ではフランス料理の定番と言えるほど有名な料理です。

もとは、残り物の野菜や野菜くずを使って作る料理で、刑務所などで食べられていたという説もあります。玉ねぎやパプリカ、トマト、ナスなど野菜をたっぷり加えて煮込んだ味わいは、滋味にあふれ思わずほっとする味わいです。

ポワレ

ポワレとは、食材の表面をカリッと焼いて中はふっくらと仕上げる調理法です。調理法の名称ですが、フランス料理では「スズキのポワレ」など料理の名前としても使われます。

ポワレにはカレイやタイなどの白身魚が使われることが多いですが、鶏もも肉や豚ロース肉のポワレも人気があります。ポワレした食材にはソースをかけて、付け合わせと一緒にいただきます。

ピカタ

薄切りにした肉に小麦粉をまぶして、バターで焼いた料理がピカタです。もとはイタリア発祥の料理で、イタリアでは「ピッカータ」と呼ばれます。

日本で親しまれているピカタは肉に卵液をつけて焼きますが、一般的なフランス料理のピカタは小麦粉をまぶすのみです。シンプルにレモン汁をかけたり、トマトソースをかけたりしていただきます。

パテドカンパーニュ

パテドカンパーニュは、レバーペーストに豚肉のマリネを混ぜ、型に入れて焼いた料理です。フランスの伝統料理と知られ、パテドカンパーニュには「田舎風パテ」という意味があります。

フランス料理では前菜として赤ワインと一緒に食べたり、スライスしてフランスパンにはさんだりとさまざまなアレンジで味わいます。

ブイヤベース

ブイヤベースは、南フランスの港町マルセイユの伝統料理です。サフランやニンニクを風味づけに使い、数種類の魚介をじっくりと煮込んで作ります。

フランス料理店では、まずスープを味わったあと魚はメイン料理として提供されます。魚介の旨みとサフランの香りが風味豊かで「トムヤンクン」や「フカヒレスープ」とともに世界三大スープと呼ばれています。

フリカッセ

フリカッセは、牛乳や生クリームで煮込んだ白い煮込み料理です。見た目はシチューに似ていますが、スープを味わうシチューに対してフリカッセは肉の旨味を味わう点が異なります。

肉の表面を焼いてから煮込むため、肉の旨みを味わえることが特徴です。鶏肉が使われることが多いですが、ウサギの肉や仔牛などを使うこともあります。

リエット

ラードや塩と一緒に煮込んだ豚肉をほぐしてペースト状にした料理が、リエットです。フランスでは伝統的な保存食として知られています。

バゲットに塗ったりサンドイッチに挟んだりして食べられることが多く、塩が効いた味わいがワインによく合います。豚肉で作ることが多いですが、サバやサーモンなどの魚で作ったリエットもあります。

コック・オ・ヴァン

鴨肉を赤ワインで煮込んだ料理です。もとは、肉質が硬く食べにくい雄鶏を、柔らかく煮込んで食べやすくした料理と言われています。

フランスはブルゴーニュ地方の伝統料理で、料理を食べる際には煮込みに使ったものと同じブルゴーニュ産の赤ワインと一緒に味わうなどの決まりがあります。じゃがいもやパスタなどを添えて食べます。

ファルシ

ファルシとは、肉や野菜の内側に別の食材を詰めた料理で、トマトやピーマン、丸鶏などの材料を使います。

たとえば、トマトの中身をくり抜いて肉や野菜の炒め物などを詰めた料理は「トマト・ファルシ」です。ファルシは、南フランスの郷土料理のひとつです。詰める食材によって、さまざまな味が楽しめます。

ビシソワーズ

ビシソワーズとは、じゃがいもの冷製ポタージュのことです。煮込んだポワローとじゃがいもに、生クリームを加えたクリーミーな味わいのスープです。

フランスには以前から、ポワローとじゃがいもで作る温かいスープはありましたが、冷たい牛乳を注いで冷製スープにしたのは、当時アメリカのリッツ・カールトンに勤めていたフランス人シェフだと言われています。

スープドポワソン

スープドポワソンは、フランスのプロヴァンス地方の港町マルセイユが発祥の料理です。スープドポワソンとは「魚のスープ」という意味で、さまざまな種類の魚介を使ったスープです。

ブイヤベースと似ていますが、煮込んだ魚介をすり潰して裏ごしする点が異なります。具材をすり潰した濃度が高いスープが特徴です。

カスレ

カスレは、フランス南西部ラングドック地方で食べられる白インゲン豆と豚肉の煮込み料理です。名前の由来は、煮込みに使われる「カソール」という底の深い土鍋と言われています。使う材料は、白インゲン豆と豚肉は共通ですが、地方ごとに具材のバリエーションが異なります。

たとえば、カステルノダリー地方では鴨のオイル煮、カルカソンヌ地方ではヨーロッパヤマウズラの蒸し煮が入ります。

タブレ

タブレは、クスクスという小さなパスタを使った料理です。もとはイスラエルやシリアが発祥の料理ですがフランスに伝わり、現在では国民食と言われるほど浸透しています。

クスクスに刻んだ赤玉ねぎやきゅうり、トマト、ハーブなどを混ぜます。味付けは、塩こしょうやオリーブオイル、レモン汁でさっぱりとした口当たりに仕上げます。

ガレット

ガレットは、そば粉で作るクレープのような料理です。ガレットは、雨が多く小麦の栽培に不向きだったフランスのブルターニュ地方で生まれた郷土料理です。

そばの栽培には適していたので、ブルターニュ地方ではそば粉を使ったガレットが昔から食べられていました。ハムや卵、チーズをのせて食べることが多く、フランスでは「シードル」というりんごの発泡酒と味わうのが定番です。

フランス料理は多くの調理法や食材で味わう芸術品!

フランス料理は、ポワレやコンフィなど様々な調理法で食材を味わう料理で、調味料や調理技法にこだわり、世界でも高く評価されている料理のひとつです。フレンチのお店では、料理が冷めないよう一皿ずつコース料理として提供されます。

フレンチには、テリーヌやコンフィ、ビーフシチュー、ブイヤベースなどさまざまな種類の料理があります。ここでご紹介した料理を参考にしながら、本格的なフレンチを味わってみてはいかがでしょうか。

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