トルコの伝統菓子バクラヴァって何?特徴を解説します!
作成日: 2023/12/29
更新日: 2024/02/27
トルコの伝統菓子である「バクラヴァ」を食べたことはありますか?バクラヴァは、パイ生地よりもさらに薄い生地を何層にも重ね、ピスタチオやアーモンドなどを挟んで焼き上げたお菓子です。
仕上げに甘いシロップをかけて食べるのが特徴で、その味は非常に甘いですが、一度食べるとやみつきになるのです。サクサクとした食感ながらも噛むと濃厚な甘みと油が口の中に広がります。
今回は、そんなトルコの伝統菓子のバクラヴァとは一体どんな料理なのか、その特徴について詳しく解説します。また、バクラヴァの基本の作り方やおすすめのレシピについてもご紹介します!
バクラヴァの基礎知識
ここでは、バクラヴァの基礎知識について解説します。
バクラヴァとはどんなお菓子?
バクラヴァとはトルコの伝統菓子のひとつであり、パイ生地よりもさらに薄い生地であるフィロ生地を何層にも重ね、その層の間にクルミ、ピスタチオ、アーモンドなどのナッツをふんだんに詰め込んで焼き上げたものです。
仕上げに甘いシロップなどをかけて食べるのが特徴で、表面はサクサク、噛むとシロップの甘みが染み出すバクラヴァはトルコで親しまれている伝統菓子です。
日本ではあまりなじみのなかったスイーツですが、2022年にバクラヴァを取り扱う老舗ブランド洋菓子店が日本に上陸したことで注目を集めています。
バクラヴァの歴史
バクラヴァの歴史についてはっきりとは分かっていませんが、その歴史は古く原型が誕生したのは紀元前のころだったのだとか。古代ローマ帝国で親しまれていた、「プラセンタケーキ」という何層にも重ねた薄い生地を、はちみつやチーズで味つけしたスイーツが起源だそうですよ。
その後、プラセンタケーキはオスマン帝国へと広がり「バクラヴァ」に発展していったと言われています。オスマン帝国時代スルタンが兵士達をトプカプ宮殿へと招き、バクラヴァをプレゼントとして振る舞う「バクラヴァセレモニー」という儀式があったという諸説もあります。
現在ではトルコだけでなく、中近東や中央アジアなどの幅広い地域にも広まり親しまれています。
バクラヴァの特徴
では、バクラヴァの見た目、味などの特徴について解説します。
バクラヴァの見た目や味わい
バクラヴァの見た目は、薄い生地を何層にも重ねて焼き上げていることから、ミルフィーユのような見た目をしています。形は2~3センチ角の四角形のものが多いですが、地域やお店などによって様々で、焼き上げる前に俵型、ひし形、円筒形、三角形などに切り分けられ、色々な形のものがあります。
生地の隅々にまでシロップが浸透しており、強烈な甘味を感じるものの、フィロ生地のパリパリ、サクサクとした食感が程よく残っており、ほろほろと生地がこぼれ落ちます。
フィロ生地とは酵母を加えていない薄い生地のことで、パイ生地と似た食感を楽しむことができますよ。
バクラヴァに入れておすすめのナッツ類
バクラヴァには様々な種類がありどれを選ぼうか迷ってしまいます。ここではバクラヴァに入れるナッツの種類ごとの味、風味、食感などについて解説します。
ピスタチオ
ピスタチオ入りのバクラヴァは非常に香り高く、噛むたびに上品な香りが口いっぱいに広がります。バターの風味との相性がよく満足感があります。
くるみ
サクッとした香ばしさがありながらも、くるみ独特な食感とほのかな苦みが感じられます。
アーモンド
カリカリとした固さがあるアーモンドですが、シロップがしみこむことで粘着性が高くなり、その食感と甘さがやみつきになります。
自宅で作れるバクラヴァのレシピをご紹介!
トルコの伝統菓子として知られているバクラヴァですが、実は自宅でも簡単に作ることができます。今回はスーパーマーケットなどで購入することができる冷凍パイシートを使ったバクラヴァのレシピをご紹介します!
材料 【15×20cm耐熱バット1台分】
くるみ (ロースト) 60g
ピスタチオ 60g
冷凍パイシート(20×20cm) 1枚
溶かしバター(無塩) 40g
☆シロップ
水 100cc
砂糖 80g
レモン汁 小さじ1
オールスパイス 小さじ1/4
カルダモン(パウダー) 小さじ1/4
手順
《下準備》耐熱バットにクッキングシートを敷く。オーブンを190℃に予熱する。パイシートは、常温に3〜5分ほどおいてやわらかくする。
②くるみ、ピスタチオはそれぞれ細かく刻む。ピスタチオは、トッピング用に少量取り分ける。
③まな板に打ち粉(薄力粉:分量外:適量)をし、冷凍パイシートを4等分に切る。1枚ずつ打ち粉をしながら、耐熱バットよりひとまわり小さくなるように薄くのばす。残りも同様に繰り返す。
※のばしたパイシートがだれたら、冷蔵庫に入れておきましょう。
④耐熱バットにのばしたパイシートを1枚のせる。溶かしバターを1/4量ぬる。刻んだくるみ、ピスタチオを1/3量ずつまんべんなくのせる。残りも同様に繰り返す。一番上のパイシートの表面に、包丁で格子状に薄く切り込みを入れる。残りの溶かしバターをぬる。
⑤190℃に予熱したオーブンで20〜25分焼く(パイ)。
⑥鍋に水、砂糖を入れ、混ぜながら中火で熱する。沸騰したら、弱火にし、少しとろみがつくまで5分ほど煮詰める。火を止め、レモン汁、オールスパイス、カルダモンパウダーを加え、混ぜる(シロップ)。
⑦パイが熱いうちに、シロップをまわしかける。トッピング用のピスタチオを飾り、粗熱をとる。
ポイント
焼き色が薄いと感じる場合は、追加で5分程加熱していきながら様子を見てください。
手間がかかりそうですが、パイ生地を焼いている間にシロップを作っておくと早くできますよ。また、無塩バターは有塩バターでも代用することが可能です。
有塩バターは塩味が少し感じられる味わいに仕上がります。
レシピはこちら
トルコの伝統菓子バクラヴァを日本でも気軽に食べてみよう!
今回はトルコの伝統菓子であるバクラヴァの特徴について詳しく解説しました。バクラヴァはトルコを始めとし色々な国で広まっており、地域によって、生地、ナッツ、シロップなど色々な違いがあると分かりました。国ごとに味や食感が違うので食べ比べをしてもいいですね。
初めて食べたときは、その甘さに驚いてしまうかもしれませんが、また食べたくなるのがバクラヴァの魅力です。今は日本でもバクラヴァを購入することができるので、お気に入りのバクラヴァを見つけてください。
また、今回ご紹介したレシピを参考に、おうちでも本格的バクラヴァを作ってみましょう!サクサクの生地とナッツの香ばしい風味、甘いシロップがマッチした美味しいトルコの伝統菓子を気軽に楽しみましょう♪