DELISH KITCHEN

玉ねぎで目がしみるのはなぜ?防止策をご紹介!

作成日: 2024/01/31

玉ねぎは料理に欠かせない野菜の一つですが、切る際に目にしみて涙が出ることで有名ですよね?

今回は、なぜ玉ねぎを切ると目がしみて痛くなってしまうのか、その原因と対処法、さらには玉ねぎの辛味を抜く方法まで、詳しくご紹介します。これを読めば、玉ねぎとの上手な付き合い方がわかるはずです!

目次

  1. 玉ねぎを切る時に目がしみる原因
    1. 目がしみる原因は玉ねぎに含まれるある成分
  2. 目がしみて痛くならないための対策
    1. 一度冷凍庫・冷蔵庫で冷やしてから切る
    2. レンジで温めてから切る
    3. 水にさらしながら切る
    4. 玉ねぎの繊維に沿って切る
    5. 切る前に包丁を研いでおく
    6. ゴーグルをつける
    7. 鼻を塞ぐ
    8. 対策時のポイント
  3. 玉ねぎの辛味も硫化アリルが原因?
    1. 玉ねぎの辛味成分について
  4. 辛味抜きの方法をご紹介
  5. 玉ねぎを切る際は防止策を実践しましょう!

玉ねぎを切る時に目がしみる原因

早速、目がしみてしまう原因をご説明します。

目がしみる原因は玉ねぎに含まれるある成分

結論から言うと、目がしみる原因は玉ねぎに含まれる硫化アリルと呼ばれる成分です。
玉ねぎには硫化アリルという催涙成分が含まれています。玉ねぎを切ることで、玉ねぎの細胞が破壊され、中に含まれていた硫化アリルが気化することで空気中に漂います。

これが目や鼻の粘膜を刺激し、痛みや涙を引き起こします。ちなみに、玉ねぎの皮を剥いただけでは硫化アリルは出ません。

目がしみて痛くならないための対策

玉ねぎを切っても目がしみないようにする対策方法をご紹介します。

一度冷凍庫・冷蔵庫で冷やしてから切る

硫化アリルは温度が低いと気化しにくい性質を持っています。
冷えた状態で玉ねぎを切ることで、空気中に気化しにくくなり、目の痛みを抑えられます。冷蔵庫で冷やす場合は30分〜1時間程度、冷凍庫で冷やす場合は5分~10分程度が適切です。

ただし、冷凍庫で冷やす場合は、凍らせることで切りにくくなることがあるので注意が必要です。

また、冷やした玉ねぎを冷蔵庫・冷凍庫から取り出してから時間が空いてしまうと、硫化アリルが気化しやすい状態に戻ってしまうため、取り出した後はすぐに切りましょう。

レンジで温めてから切る

玉ねぎを温めることで、水分と一緒に硫化アリルが気化します。ラップをかけて電子レンジで20秒ほど温めてから切ることで、実際に切るタイミングでは硫化アリルの揮発量を抑えることができます。ただし温めすぎると火傷をしてしまう可能性があるので注意しましょう。

水にさらしながら切る

硫化アリルは水に溶けやすい性質があります。
玉ねぎの断面を水につけながら切ることで、気化を抑えられ、目への刺激が少なくなります。

玉ねぎの繊維に沿って切る

硫化アリルが気化する原因は玉ねぎの細胞を破壊するためです。細胞を壊さないように繊維と同じ方向に包丁を入れて切ることで、気化を抑えられます。
ただし、作る料理によっては微塵切りが必要な場合もあるので、他の対策と併用すると良いでしょう。

切る前に包丁を研いでおく

包丁が切れ味鋭い状態であれば、玉ねぎの細胞を破壊せずに切ることができます。刃こぼれしていると、硫化アリルが気化しやすくなるため、包丁のメンテナンスも重要です。
ただし忙しい時には時間がかかってしまうため、こちらの対策は余力があればやっておきましょう。

ゴーグルをつける

物理的に目を保護する最も確実な方法はゴーグルをつけることです。しかし、調理中にゴーグルをつけるのは手間がかかるため、他の対策で効果が見られない場合の最終手段として考えましょう。
また次にご説明しますが、目だけでは鼻の粘膜に硫化アリルが付着するだけでも痛みを引き起こすことがあります。
そのためゴーグルを使用する場合は鼻の粘膜への付着対策も考えなければいけません。

鼻を塞ぐ

先ほどご説明したとおり硫化アリルが鼻の粘膜に付着すると鼻水だけではなく、目の痛みも目の粘膜に付着した時同様の痛みを引き起こします。
鼻の粘膜への付着を防ぐために有効な手段はやはり鼻を塞ぐことです。
ティッシュを詰める対策が一番効果を感じられるかもしれませんが、不恰好な見た目になってしまうので、効果は薄れますが周りに人がいる場合はマスクを付けるのがよいでしょう。
また詰め物や被せ物をせずとも鼻呼吸を止めて口だけで呼吸ができる場合は、それでも問題ありません。

対策時のポイント

①調理で使う物以外の物を使った方法は最後に行う
調理で使う物以外の物を用意するのは大変なため、冷やしたり温めたり、水でさらすといったやり方でまずは硫化アリルの気化を抑えるアプローチをしましょう。


②いくつかの方法を併用してみる
上でご紹介した方法はどれも一定効果が見込めますが、完全に痛みを無くしたいということであればいくつかの方法を併用してやってみてください。

玉ねぎの辛味も硫化アリルが原因?

ここまでは玉ねぎを切る際に目がしみて、涙が出てしまう場合の対策についてご紹介してきました。
少し話は変わりますが、みなさまは玉ねぎサラダなどを食べると強い辛味を感じることはありませんか?
実はこの辛味も硫化アリルが原因で引き起こされるものなのです。
ここでは硫化アリルがもたらすもう一つの側面である辛味と辛味抜きの方法もご紹介します。

玉ねぎの辛味成分について

硫化アリルは目が痛くなる成分であると同時に辛味を感じさせる成分も含んでいます。
ここまで聞くと痛いし、辛いしと良くない印象を持ってしまうかもしれません。
しかし、硫化アリルには殺菌作用があることも知られ、硫化アリルの一種は、ビタミンB₁の吸収を高め、消化液の分泌を促して食欲を増進させると考えられています。



<参考元>独立行政法人農畜産業振興機構「野菜ブック2019」

健康のためにも玉ねぎの辛味はできる限り受け入れましょう!

辛味抜きの方法をご紹介

とはいいつつ、実際に玉ねぎサラダなどを食べる際、辛すぎると食欲を無くしてしまうことになりかねません。
そこで、DELISH KITCHENがおすすめする辛味抜きの方法をご紹介します。
繊維方向に切る、切った後で水にさらすなど、先ほどの目の痛み対策でご紹介した方法で、辛味も抜くことができるのでぜひお試しください。

玉ねぎを切る際は防止策を実践しましょう!

玉ねぎを切る際の目の痛みや涙、辛味に悩まされることなく、快適に料理を楽しむための対策をご紹介しました。これらの方法を試して、玉ねぎとの上手な付き合い方を見つけてくださいね。美味しい料理のためにも、玉ねぎを上手に扱いましょう!

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