DELISH KITCHEN

買った味噌から液体が出てきたら捨てるべき?原因や対処法をご紹介

作成日: 2024/02/05

お家で味噌汁を作ろうと思い味噌の蓋を開けてみたら、よくわからない液体が溜まっている...!

っといった経験はありませんか?

「なんとなく気持ち悪いから捨てている」
「そこまで気にならないから避けながら使っている」

などなど、家庭によって様々な対応をされているかもしれません。

この記事では味噌から出てくる液体の正体と原因、対処法についてご紹介します。

液体が出てくる現象以外にも、変色などの対処法や味噌の正しい保存方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

  1. 味噌から液体が出てくる原因と対処法
    1. 味噌から液体が出てくる原因は?
    2. 味噌から出てくる液体の正体
    3. たまりが出てきた時の対処法
  2. 味噌に関するその他の現象
    1. 味噌の色が濃くなる
    2. 未使用の味噌の表面に白い斑点状のものが出ている
  3. 味噌の保存方法をご紹介
    1. 未開封の味噌の保存方法
    2. 開封済みの味噌の保存方法
    3. 味噌は冷凍保存できる!?
  4. 味噌から液体が出てきたら一旦は状態を見てみましょう!

味噌から液体が出てくる原因と対処法

味噌から液体が出てきてしまう原因は何だと思いますか?

保存方法が違う?、賞味期限が切れてる?、はたまた異物の混入?
以下では液体が出てきてしまう原因について解説していますので、まずはそちらをご確認ください。

味噌から液体が出てくる原因は?

味噌から液体が出てくる原因は、固液分離と呼ばれる現象によるものです。この現象は味噌が作られる過程で主に発生します。味噌は大豆を煮て米から作られる麹と一緒に混ぜて発酵、熟成させることで作られます。

発酵・熟成の過程で豆などの固体から液体が分離されるのですが、これが固液分離と呼ばれるものです。本来は製造過程で出てくる液体なのですが、市販された後でも温度変化などによって熟成を続ける場合があるため、家庭でも同じような現象が起きてしまうというわけです。

では、出てきた液体はどういうものでしょうか?体とって害があるものなのでしょうか?


次で説明していきます。

味噌から出てくる液体の正体

上で説明した、味噌に溜まった液体には実は名があります。「たまり」、あるいは「みそたまり」と呼びます。

実はたまりの正体は、味噌の旨みが凝縮されたエキスです。そのため人間にとって害のあるものではなく、食べても問題はありません。

少し話はそれますが、「たまり醤油」という醤油を耳にしたことはありませんか?
「たまり醤油」のたまりも、味噌にできるたまりと同じような製法で作られます。それだけ旨みが凝縮された濃厚な醤油ということです。

たまりが出てきた時の対処法

上で説明をしたように、たまり部分は食べても問題ありません。
ただしそのまま食べると塩味が濃すぎてしまうので、カップの中で味噌の部分と混ぜて食べるようにしてください。

たまりの量が多く、見栄えが気になる場合はたまり部分を取り除いて捨ててしまっても問題ありません。

味噌に関するその他の現象

味噌の色が濃くなる

夏場などの高温多湿の環境で味噌を保存しておくと、褐変(あるいはメイラード反応)と呼ばれる、味噌が変色する現象が起きます。これは原料である大豆に含まれるアミノ酸が、同じく原料である麹の糖分とが反応することで起きる現象です。

風味には多少の影響がありますが、色が濃くなってしまっても問題なく食べることができます。ただし、賞味期限や消費期限が切れてしまっているものや、明らかに青黒いカビが生えている場合は大きく風味が変わっている可能性があるため捨てましょう。

変色がどうしても気になる方も捨てていただいて問題ありません。

また、周りの温度が高いほど褐変反応はどんどん進行してしまうため、おいしさを保つためにも開封、未開封にかかわらず、購入後は冷蔵庫で保存されることをおすすめします。

未使用の味噌の表面に白い斑点状のものが出ている

2つ可能性があります。

1つは熟成過程にできるチロシンというアミノ酸の1つです。もし出てきても体には無害なのでご安心ください。

チロシンは水に溶けにくい性質をもつため、結晶となって表面やカップの底に現れる場合があります。
見た目が気になる方は白くなっている部分だけ捨てて、ご使用になってください。


もう1つは産膜酵母と呼ばれる酵母菌の1つです。

産膜酵母があった場合でも体に害を及ぼすことはありませんが、チロシンとは違って味噌とは違う異臭を放っているため、風味を悪くする恐れがあります。臭いをかいでみて味噌とは違う匂いを感じた場合は、産膜酵母のついた部分は取り除いて使用してください。

産膜酵母は、褐変反応と同じく高温多湿の環境で、味噌の表面が空気に触れると発生しやすくなるため、防ぐためにも味噌は冷蔵庫に保存し、使用後もできる限り早くしまうようにしましょう。

また、開封後は味噌の表面をラップで覆うなど、できる限り空気に触れないように注意しましょう。

味噌の保存方法をご紹介

ここからは味噌の保存方法についてご紹介します。

未開封の味噌の保存方法

未開封であってもできるだけ冷蔵保存するのがおすすめです。
ただし温度の変化が少ない場所であれば常温保存でも問題ありません。

開封済みの味噌の保存方法

開封後、そして使用後の味噌の保存について説明します。
まず使用済みの場合は一度清潔なスプーンなどで表面を平らにならしてください。

その後ラップで表面をぴったりと密着させるように被せ、その上から元の容器の蓋をしてください。
しっかり蓋をしたら、冷蔵庫で保存をします。

この時可能であれば温度変化の少ないチルド室での保存がおすすめです。

※袋入りの味噌を使用されている場合は、清潔なタッパなどに一度移してから、同様の方法で保存すると良いでしょう。

味噌は冷凍保存できる!?

味噌は冷凍でも保存することが可能です。
未開封の場合はそのまま、開封済みの場合は冷凍保存袋に入れて空気を抜きながら袋の口を閉じて保存してください。
ただしいくつか注意事項があります。よく読んでから冷凍させてください。


※減塩みそや、だし入りみそ調味料は凍ってしまう可能性があるため、冷蔵保存をおすすめします。
※保存容器は耐冷温度を確認してください。
※風味はほとんど変わらず、購入時の鮮度を保ったまま保存可能です。ただし温度変化が要因で風味や味わいが低下するので、賞味期限内に使い切るようにしましょう。
※冷凍みそは塩分が高いため、冷凍庫に入れても完全には固まりません。清潔なスプーンなどで使う量を都度取り出してお使いください。


これまで説明した方法は、以下のページでもご紹介しています。
動画でわかりやすく見たい方はこちらも見てみてください

味噌から液体が出てきたら一旦は状態を見てみましょう!

味噌から液体がでている場合は、慌てずにまずは賞味期限や消費期限を確認しましょう!
期限内であれば味噌が熟成し旨みエキスが出ているだけなので、よくかき混ぜてから使いましょう!

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