DELISH KITCHEN

レストランでフランス料理を食べる時の基本のマナー

作成日: 2024/03/29

更新日: 2024/07/05

初めてお店でフランス料理を食べる時は緊張しませんか?
会食やパーティーなど大勢の人が集まる中で、自分だけがマナーを知らない、という状況は少し恥ずかしいですよね。
そこでこの記事ではフランス料理を食べる時の基本のマナーをご紹介します。
服装からカトラリーの使い方、料理の食べ方など基本的なマナーをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

目次

  1. 服装のマナー
  2. フランス料理におけるコースの流れを知っておこう
  3. 正しいナプキンの使い方
  4. ワインの選び方やワイングラスの持ち方
  5. ナイフ・フォーク・スプーンの使い方
  6. 料理の食べ方のマナー
  7. その他のマナー
  8. フランス料理のマナーを正しく知りましょう!

服装のマナー

フランス料理のレストランでの服装のマナーについてお答えします。フランス料理のレストランは、しばしばフォーマルな雰囲気を持っているため、以下の点に注意して服装を選ぶと良いでしょう。

【男性の服装】
ビジネススーツやブレザーとスラックスの組み合わせが一般的です。スーツやブレザーの中は白や淡い色のドレスシャツもしくはYシャツを着用します。ネクタイは必須ではない場合もありますが、フォーマルなレストランでは推奨されます。また、きちんと磨かれた革靴を履きましょう。カジュアルなスニーカーやサンダルは避けるべきです。

【女性の服装】
ワンピースやカクテルドレスが適しています。または上品なブラウスとスカート、スラックスの組み合わせも良い選択です。靴はパンプスやヒールのある靴を履きましょう。

以下の点には注意が必要です。

①カジュアルすぎる服装は避ける:ジーンズ、Tシャツ、スポーツウェアなどは避けましょう。
②清潔感と整った外見:服装はもちろん、髪型や爪なども清潔に整えておくことが重要です。
③アクセサリーの控えめな選択:ジュエリーや時計などのアクセサリーは、派手すぎず上品なものを選びましょう。
④香水の使い過ぎに注意:香水は控えめに使用し、他のゲストの迷惑にならないようにしましょう。

フランス料理におけるコースの流れを知っておこう

食べ方や食器類のマナーについて説明する前に、まずはフランス料理のコースの流れについて知っておきましょう!
一般的なフランス料理のコースは、以下のような流れで提供されます。

①小前菜(アミューズ)
小さな一口サイズの前菜で、食事の始まりを告げます。ブーシュとも呼ばれます
日本風に言えば「お通し」のようなものです。

②前菜(アントレ)
軽い料理で食欲を刺激します。レストランによって冷たい前菜が提供されるか温かい前菜が提供されるか分かれます。もしくは両方が出されることもあります。

③魚料理(ポワソン)
メインディッシュとして、まずは新鮮な魚介を使った料理が登場します。ポワソンともいいます。

④肉料理(ヴィアンド)
ポワソンの後に提供されるメインディッシュです。肉料理が提供されます。
ヴィアンドといいます。

⑤チーズ(フロマージュ)
様々な種類のチーズを楽しむことができます。フロマージュといいます。

⑥デザート(デセール)
甘いデザートで食事を締めくくります。フランス料理で提供されるデザートのことをデセールといいます。

⑦食後の飲み物(カフェ・ブティフール)
コーヒーや紅茶、そしてちょっとしたお茶菓子でリラックスした時間を過ごします。
フランス語でカフェ・ブティフールといいます。

以上が提供されるコースの流れです。
7、8品で構成されるのが基本で、格式の高いお店などで提供される、いわゆるフルコースの場合は10品、11品で構成されます。

フルコースには上記であげた料理に加え、スープやパン、魚料理と肉料理の間に食べるソルベなどが提供されます。ソルベには魚料理で食べたソースや風味が次の肉料理に影響を与えないように、口の中をリセットする役割があります。

正しいナプキンの使い方

ナプキンは最初はテーブルの上に綺麗に折った状態で置かれているので、まずは広げて半分に折ります。その後は折り目が自分の方に向くように膝の上に置いてください。

そして食事中に口元を拭く際に使用します。その際は、汚れが他の人に見えないように、内側の端の方を使いましょう。ちなみに、持参したハンカチで拭いてしまうと「お店のナプキンは汚くて使えない」という意味として伝わってしまうので、提供されたナプキンを使うようにしてください。

食事中に席を立つ時は、軽くたたんで背もたれや椅子に置くのがルールです。テーブルの上に置いてしまうと食事が終わったことを意味してしまうので注意してください。

食事が終わったら、折りたたまずに軽くたたんでテーブルの左側に置きましょう。端と端をあわせて綺麗に折りたたんで置いてしまうと、「美味しくなかった」「サービスが悪かった」ということを意味してしまうので、注意してください。

ワインの選び方やワイングラスの持ち方

ワインの選び方とテイスティングのエチケットは、料理に合わせた選択が重要です。
前菜や魚料理などには白ワイン、肉料理には赤ワインを選ぶと良いでしょう。

ワイングラスは、ステム(脚)を親指、人差し指、中指の3本で持つのが基本です。薬指も添えても問題はありません。乾杯の際は、相手の目を見て軽くグラスを合わせるのがマナーです。

ナイフ・フォーク・スプーンの使い方

一番心配される方が多いカトラリーの使い方をご紹介します。
まず、ナイフやフォーク、スプーンといったカトラリーは料理の数ごとに用意がされています。そのため一度使ったフォークやナイフを次の料理でも使用するといったことはありません。
カトラリーの使い方は、ナイフを右手、フォークを左手で使用し、テーブルにセッティングされている順でいうと外側から順番に使います。

食事中、ナイフやフォークを手から話す時はお皿の上に「ハ」の字になるように置きましょう。こうすることで食事中であることを意味します。この際はナイフの刃の部分を自分の内側に、フォークの丸くなっている背の部分を上側に向くように置いてください。

逆に、食事が終わった際は、ナイフとフォークをプレートの中央に置きましょう。こうすることで食事が終了したことを伝えます。この時、ナイフの刃は内側に、フォークの背は今度は下向きに置くのがマナーです。また、ナイフの刃先やフォークの先端は時計の「10時」の方向に向けてください。

もしも、カトラリーを落としてしまったら、店員さんから新しい物をもらいましょう。自分で拾うことはマナー違反となります。
また、カトラリーを持ったままナプキンで口を拭いたり、グラスを持つこともマナー違反なので注意してください。

料理の食べ方のマナー

続いてフランス料理、特にコース料理の基本的な食べ方について説明します。

①スープの飲み方
スープはスプーンを使い、手前側から奥側に向かってすくい、静かに口に運びます。スープ皿を傾ける際は、自分から遠い方向に軽く傾けるのがマナーです。

②パンの食べ方
フランスではパンをナイフで切らず、手で小さくちぎって食べます。バターを塗る際も、一口分のパンに塗り、その都度食べるのが一般的です。

③魚料理の食べ方
魚の身を崩さずに上品に食べることが求められます。魚の「筋」に沿って切っていくと切りやすいです。

④肉料理の食べ方
肉料理を食べる際は、ナイフとフォークを使い、小さく切り分けて食べます。
最初に全部を切り分けるのはマナー違反なので注意してください。

その他のマナー

フランスの食事では、会話も楽しみの一つです。しかし、場の雰囲気には合わない大声での談笑などは控えましょう。また、食事中はスマートフォンや携帯電話などを使わないなど、周囲への配慮も大切なマナーとされています。また、料理のシェアなども控えましょう。

フランス料理のマナーを正しく知りましょう!

フランス料理は、その味わいだけでなく、食事を取り巻くマナーや文化にも深い意味が込められています。この記事を通じて、フランス料理のマナーについての理解を深め、コース料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。フランス料理の世界は、知識と経験を積むほどに、その魅力が増していくことでしょう。

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