DELISH KITCHEN

知ってて良かった!フランス料理の食事マナーをご紹介

作成日: 2024/03/29

フランス料理はその繊細さと洗練された味わいで世界中に愛されています。しかし、ただ食べるだけではなく、そのマナーを理解し守ることで、本場のフランス料理をより深く楽しむことができます。この記事では、フランス料理の基本情報からテーブルマナーまで詳しくご紹介します。

目次

  1. フランス料理の基本情報
    1. フランス料理の歴史と特徴
    2. フランス料理の種類
    3. フランス料理におけるコースの流れ
  2. フランス料理の食事マナーの基本
    1. テーブルセッティングと各アイテムの役割
    2. 正しいナプキンの使い方
    3. グラスと飲み物のマナー
    4. カトラリーの使い方
    5. 料理の食べ方
      1. スープの飲み方

      2. パンの食べ方

      3. 魚料理の食べ方

      4. 肉料理の食べ方

    6. 会話のエチケットとタブー
  3. フランス料理のマナーを正しく知りましょう!

フランス料理の基本情報

フランス料理は、その豊かな歴史と多様な地域ごとの特色を持ち合わせています。ここでは、フランス料理の起源から現代に至るまでの変遷、そしてその多彩な種類について掘り下げていきます。

フランス料理の歴史と特徴

フランス料理は、中世の宮廷料理から発展し、17世紀にフランス料理の起源「ヌーヴェル・キュイジーヌ」が生まれたことで知られるようになりました。地域の食材を活かした多様性と、料理の盛り付けや味付けにおける繊細さが最大の特徴です。また、フランス料理は「ガストロノミー」としての地位を確立し、食文化としても高く評価されています。

ちなみに、ガストロノミーとは食事を芸術や文化の視点で考えるという概念です。

フランス料理の種類

フランスには、ブルゴーニュのビーフブルギニョンやプロヴァンスのラタトゥイユなど、地方ごとに特色ある料理が存在します。

中でも馴染みのあるフランス料理といえば、ムニエル、テリーヌ、ポワレなどです。一度は聞いたことがある料理ではないでしょうか?

他にも、ミシュランガイドで星を獲得するようなハイクラス料理から、家庭で楽しむビストロ料理まで、幅広いジャンルが楽しめます。

フランス料理の代表的な料理について知りたい方は以下の記事もあわせて読んでみてください。

フランス料理におけるコースの流れ

一般的なフランス料理のコースは、以下のような流れで提供されます。

①小前菜(アミューズ)
小さな一口サイズの前菜で、食事の始まりを告げます。ブーシュとも呼ばれます
日本風に言えば「お通し」のようなものです。

②前菜(アントレ)
軽い料理で食欲を刺激します。レストランによって冷たい前菜が提供されるか温かい前菜が提供されるか分かれます。もしくは両方が出されることもあります。

③魚料理(ポワソン)
メインディッシュとして、まずは新鮮な魚介を使った料理が登場します。ポワソンともいいます。

④肉料理(ヴィアンド)
ポワソンの後に提供されるメインディッシュです。肉料理が提供されます。
ヴィアンドといいます。

⑤チーズ(フロマージュ)
様々な種類のチーズを楽しむことができます。フロマージュといいます。

⑥デザート(デセール)
甘いデザートで食事を締めくくります。フランス料理で提供されるデザートのことをデセールといいます。

⑦食後の飲み物(カフェ・ブティフール)
コーヒーや紅茶、そしてちょっとしたお茶菓子でリラックスした時間を過ごします。
フランス語でカフェ・ブティフールといいます。

7、8品で構成されるのが基本で、格式の高いお店などで提供される、いわゆるフルコースの場合は10品、11品で構成されます。

フルコースには上記であげた料理に加え、スープやパン、魚料理と肉料理の間に食べるソルベなどが提供されます。ソルベには魚料理で食べたソースや風味が次の肉料理に影響を与えないように、口の中をリセットする役割があります。

フランス料理の食事マナーの基本

フランス料理を楽しむ上で、テーブルマナーは欠かせません。ここでは、テーブルセッティングからカトラリーの使い方、会話のエチケットまで、基本的なマナーをご紹介します。

テーブルセッティングと各アイテムの役割

フランス料理のテーブルセッティングは、美しさと機能性を兼ね備えています。プレート、ナイフ、フォーク、スプーン、グラスなどが整然と配置され、それぞれのアイテムが食事をスムーズに進めるための役割を果たします。

ちなみにナイフやフォーク、スプーンといったカトラリーは料理の数ごとに用意がされています。中央に配置されているお皿の上に料理が置かれていくイメージです。

次にそれぞれのアイテムに関するマナーをご紹介していきます。

正しいナプキンの使い方

ナプキンは最初はテーブルの上に綺麗に折った状態で置かれているので、まずは広げて半分に折ります。その後は折り目が自分の方に向くように膝の上に置いてください。

そして食事中に口元を拭く際に使用します。その際は、汚れが他の人に見えないように、内側の端の方を使いましょう。ちなみに、持参したハンカチで拭いてしまうと「お店のナプキンは汚くて使えない」という意味として伝わってしまうので、提供されたナプキンを使うようにしてください。

食事中に席を立つ時は、軽くたたんで背もたれや椅子に置くのがルールです。テーブルの上に置いてしまうと食事が終わったことを意味してしまうので注意してください。

食事が終わったら、折りたたまずに軽くたたんでテーブルの左側に置きましょう。端と端をあわせて綺麗に折りたたんで置いてしまうと、「美味しくなかった」「サービスが悪かった」ということを意味してしまうので、注意してください。

グラスと飲み物のマナー

ワインの選び方とテイスティングのエチケットは、料理に合わせた選択が重要です。

前菜や魚料理などには白ワイン、肉料理には赤ワインを選ぶと良いでしょう。迷った際はシャンパンが無難です。

ワイングラスは、ステム(脚)を親指、人差し指、中指の3本で持つのが基本です。この持ち方をすることでワインの温度を保ちます。乾杯の際は、相手の目を見て軽くグラスを合わせるのがマナーです。

カトラリーの使い方

カトラリーの使い方は、ナイフを右手、フォークを左手で使用し、テーブルにセッティングされている順でいうと外側から順番に使います。

食事中、ナイフやフォークを手から話す時はお皿の上に「ハ」の字になるように置きましょう。こうすることで食事中であることを意味します。

また、この際はナイフの刃の部分を自分の内側に、フォークの丸くなっている背の部分を上側に向くように置いてください。

食事が終わった際は、ナイフとフォークをプレートの中央に置くことで、食事が終了したことを伝えます。この時、ナイフの刃は内側に、フォークの背は今度は下向きに置くのがマナーです。また、ナイフの刃先やフォークの先端は時計の「10時」の方向に向けてください。

もしも、カトラリーを落としてしまったら、店員さんから新しい物をもらいましょう。自分で拾うことはマナー違反となります。

また、カトラリーを持ったままナプキンで口を拭いたり、グラスを持つこともマナー違反なので注意してください。

料理の食べ方

続いてフランス料理、特にコース料理の基本的な食べ方について説明します。

スープの飲み方

スープはスプーンを使い、手前側から奥側に向かってすくい、静かに口に運びます。スープ皿を傾ける際は、自分から遠い方向に軽く傾けるのがマナーです。

パンの食べ方

フランスではパンをナイフで切らず、手で小さくちぎって食べます。バターを塗る際も、一口分のパンに塗り、その都度食べるのが一般的です。

魚料理の食べ方

魚の身を崩さずに上品に食べることが求められます。魚の「筋」に沿って切っていくと切りやすいです。

肉料理の食べ方

肉料理を食べる際は、ナイフとフォークを使い、小さく切り分けて食べます。
最初に全部を切り分けるのはマナー違反なので注意してください。

会話のエチケットとタブー

フランスの食事では、会話も楽しみの一つです。しかし、場の雰囲気には合わない大声での談笑などは控えましょう。また、食事中はスマートフォンや携帯電話などを使わないなど、周囲への配慮も大切なマナーとされています。また、料理のシェアなども控えましょう。

フランス料理のマナーを正しく知りましょう!

フランス料理は、その味わいだけでなく、食事を取り巻くマナーや文化にも深い意味が込められています。この記事を通じて、フランス料理のマナーについての理解を深め、コース料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。フランス料理の世界は、知識と経験を積むほどに、その魅力が増していくことでしょう。

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