DELISH KITCHEN

ジェノワーズ生地とは?スポンジケーキやビスキュイ生地との違いもご紹介

作成日: 2024/04/12

ジェノワーズ生地は、洋菓子の世界で欠かせない基本の生地の一つです。この記事では、ジェノワーズ生地の魅力とその歴史、活用方法、そして他の生地との違いについて詳しく解説します。また、自宅で簡単に作れるレシピもご紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. ジェノワーズ生地とは?
    1. ジェノワーズ生地の定義と特徴
    2. ジェノワーズ生地の歴史や由来
    3. ジェノワーズ生地を使ったスイーツ
  2. ジェノワーズ生地と他の生地との違いは?
    1. ジェノワーズ生地とスポンジケーキとの違い
    2. ジェノワーズ生地とビスキュイ生地との違い
  3. ジェノワーズ生地の作り方をご紹介!
    1. 材料【18cm丸型(底取)1台分】
    2. 手順
    3. ジェノワーズ生地作りのポイント
  4. ジェノワーズ生地作りでよくある質問
    1. Q.1 バターや牛乳を湯煎にかけてあたためておく理由を教えてください
    2. Q.2 卵は常温に戻しておく必要がありますか?
    3. Q.3 卵は湯煎にかけずに混ぜても美味しく仕上がりますか?
    4. Q.4 型にクッキングシートを敷かない場合はどうなりますか?
    5. Q.5 型を変えてつくりたい場合の分量を教えてください
  5. ジェノワーズ生地の魅力と活用の幅広さ

ジェノワーズ生地とは?

ジェノワーズ生地について詳しく見ていきましょう。

ジェノワーズ生地の定義と特徴

ジェノワーズ生地は、その名の通りイタリアのジェノバが発祥とされる、しっとりとした食感が特徴のスポンジケーキ生地です。バターを使用し、風味豊かで、様々なスイーツのベースとして活躍します。

ジェノワーズ生地は、卵、砂糖、小麦粉、そしてバターを主材料として作られます。卵と砂糖をしっかりと泡立ててから、ふるった小麦粉を加え、溶かしバターを混ぜ込むことで、独特のしっとりとした食感を生み出します。この生地は、空気を含ませることでふんわりと軽い仕上がりになり、ケーキやロールケーキなど、多くのデザートに使用されます。

ジェノワーズ生地の歴史や由来

ジェノワーズ生地は、イタリアのジェノバで生まれたとされています。ジェノワーズという名前は、この地域に由来しており、16世紀にはすでにこの地で愛されていたと言われています。当時の航海技術の発展により、この生地はフランスや他のヨーロッパ諸国にも伝わり、各地でアレンジされながら広まっていきました。

ジェノワーズ生地を使ったスイーツ

ジェノワーズ生地は、その柔軟性と風味の良さから、多種多様なスイーツに活用されます。代表的なものには、オペラケーキやシャルロット、さらにはロールケーキの生地としても使用されます。また、フルーツやクリームを挟んでシンプルなレイヤーケーキとしても楽しめます。

ジェノワーズ生地と他の生地との違いは?

ジェノワーズ生地は他のスポンジケーキ生地やビスキュイ生地と比較しても、その特徴が際立っています。それぞれの生地との違いを見ていくことで、ジェノワーズ生地の独自性がより明確になります。

ジェノワーズ生地とスポンジケーキとの違い

ジェノワーズ生地とスポンジケーキの最大の違いは、バターの使用有無です。

スポンジケーキはバターを使用せず、卵、砂糖、小麦粉のみで作られることが多いです。これにより、スポンジケーキはより軽い食感を持ち、ジェノワーズはしっとりとしていて豊かなバターの風味があります。

また、作り方においても、スポンジケーキは泡立てた卵に小麦粉等を加えるだけなのに対して、ジェノワーズは溶いた卵に溶かしバターを加える工程があり、これが生地の風味と食感に大きく影響を与えます。

ジェノワーズ生地とビスキュイ生地との違い

ビスキュイ生地も一般的にバターを使用しない点で、ジェノワーズ生地と違いますが、一番の違いは作り方です。ビスキュイの生地は卵白と卵黄を分けて泡立てることが一般的な作り方です。これにより、ビスキュイ生地はより軽やかでサクサクした食感を持ちます。

一方ジェノワーズ生地は卵全体を泡立てるため、よりしっとりとした食感になります。また、ビスキュイ生地はしばしばアーモンド粉を加えることで、ナッツの風味を生地に加えることがあります。

ジェノワーズ生地の作り方をご紹介!

ジェノワーズ生地は自宅でも手作りすることができます!
必要な食材を揃えてぜひ作ってみてください!

材料【18cm丸型(底取)1台分】

卵・・・・・・・・3個
砂糖・・・・・・・70g
薄力粉・・・・・・100g
無塩バター・・・・30g
牛乳・・・・・・・大さじ2

手順

①《下準備》薄力粉はふるう。耐熱容器にバター、牛乳を入れて湯煎にかけてあたためておく。型にクッキングシートを敷く。オーブンを170℃に予熱する。
②ボウルに卵を入れてコシを切るように混ぜる。砂糖を加えて混ぜる。
③湯煎にかけながらハンドミキサーで白くもったりとするまで泡立てる。
④薄力粉を再度ふるいながら加え、ゴムベラで切るように混ぜる。あたためておいたバターと牛乳に少量を加えて混ぜ合わせる。ボウルに戻し入れて全体になじませるように混ぜる(生地)。
⑤クッキングシートを敷いた型に生地を流し入れる。型を2〜3回落として大きな気泡を抜き、170℃に予熱したオーブンで28〜30分焼く。
⑥粗熱をとり、型からはずして冷ます。冷めたらクッキングシートをはずして完成。

ジェノワーズ生地作りのポイント

❶バターは溶ける程度にあたためましょう。
❷卵を温める際は、生地を触ってみて人肌程度のあたたかさになったら湯煎からはずしましょう。生地を持ち上げたときにリボン状に落ちるくらいまで泡立てましょう。
❸卵を泡立てる際、砂糖も同時に加えることで、卵に熱が入りすぎるのを防ぎ、また砂糖が溶けて生地にムラなく混ざります。
❹ゴムベラを動かすと同時にボウルを逆方向に回しながら混ぜると素早く混ぜ合わすことができます。
❺表面の生地を指で軽く押し、弾力があれば焼き上がりの目安です。

今回ご紹介したレシピは以下のページで動画でも確認できます。
よりわかりやすく見たい方はぜひチェックしてみてください!

ジェノワーズ生地作りでよくある質問

ジェノワーズ生地を作る際には、いくつかの疑問が浮かぶかもしれません。ここでは、よくある質問とその回答をご紹介します。

Q.1 バターや牛乳を湯煎にかけてあたためておく理由を教えてください

A.バターや牛乳を湯煎にかけて温めることで、生地になめらかに混ざりやすくなります。また、温めることで生地が冷えすぎず、オーブンで均一に焼き上がるのを助けます。

Q.2 卵は常温に戻しておく必要がありますか?

A.はい、卵を常温に戻して泡立てると仕上がりが良くなります。冷たい卵は泡立ちにくく、理想的な生地の状態になりにくいため、常温に戻してから使用することをお勧めします。

Q.3 卵は湯煎にかけずに混ぜても美味しく仕上がりますか?

A.卵を湯煎にかけずに混ぜる方法もありますが、湯煎にかけることで、そのままでは泡立ちづらい全卵を素早く泡立てることができます。そのため、湯煎を使用することを推奨します。

Q.4 型にクッキングシートを敷かない場合はどうなりますか?

A.型にクッキングシートを敷かないと、焼き上がった生地が型にくっついてしまい、取り出す際に生地が破れる原因になります。また、型からスムーズに取り出すためにも、クッキングシートを敷くことをお勧めします。

Q.5 型を変えてつくりたい場合の分量を教えてください

A.以下のページで型の大きさを変更する場合の分量の計算方法を解説していますので、そちらを参考にしてみてください。

ジェノワーズ生地の魅力と活用の幅広さ

ジェノワーズ生地は、その豊かな風味としっとりとした食感で、多くのスイーツに欠かせない存在です。今回ご紹介したレシピを参考に、自宅で本格的なジェノワーズ生地を作ってみてはいかがでしょうか。また、他の生地との違いを理解することで、より多彩なデザート作りに役立てることができます。ジェノワーズ生地を使ったスイーツで、特別なひとときをお楽しみください。

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