銀シャリって何?普通のご飯との違いや炊き方をご紹介
作成日: 2024/04/16
銀シャリとは、その名の通り、輝く銀のような白さとツヤを持つ白飯のことを指します。この記事では、銀シャリの基本情報から、その炊き方までを詳しくご紹介します。美味しい銀シャリの秘訣を知りたい方、普通の白飯との違いに興味がある方はぜひ最後までお読みください。
銀シャリとは何?
まず、お米を「シャリ」と呼ぶのはなぜでしょうか?実は仏教との関連が深いとされています。
お釈迦様の遺骨である「仏舎利」が白く美しいことから、それに例えて米をシャリと呼ぶようになったという説があります。現代では、特にお寿司屋さんで使われることが多く、シャリはすし飯を指す言葉として親しまれています。
本題の「銀シャリ」とは、白米を炊いた白ご飯がピカピカとした輝きとツヤが出ていたことからそう呼ばれるようになったといわれています。
銀シャリという言葉は昭和初期の食糧難の時代に生まれ、当時は白米が貴重で、多くの人々が麦飯を食べていました。
そのような時代背景の中で、ご馳走である白米を炊いた時に光輝いていたことで、舎利(シャリ)以上のものであるとされる「銀舎利」が生まれたそうです。
銀シャリの特徴は、その美しい光沢と粒立ちの良さです。ちなみに寿司屋では銀シャリという言葉は通常使われません。
銀シャリの炊き方
土鍋で炊く場合
土鍋で炊いたご飯は、熱の伝導率が低いため、最初はゆっくりと熱を加え、その後強火で炊き上げます。この方法により、お米は甘みを増し、ふっくらとツヤツヤに仕上がります。土鍋を使ったご飯の炊き方は、以下のレシピを参考にしてみてください。
炊飯器の銀シャリコースで炊く場合
炊飯器に銀シャリ炊きのコースがある場合は、そのコースを選択して炊くことで、美味しい銀シャリを炊くことができます。このコースは、お米の甘みとツヤを最大限に引き出すための温度管理や水分量を自動で調整してくれます。
銀シャリコースがない場合の炊き方
銀シャリコースがない炊飯器でも、以下のポイントを押さえることで、銀シャリ風のご飯を炊くことができます。
①米を傷つけないように丁寧に洗う
米を洗う際は、汚れをしっかり取りつつ、米を傷つけないように丁寧に洗いましょう。強く洗いすぎると米が割れてしまうことがあります。
②十分に浸水させる
浸水時間は季節によって異なりますが、夏は30分程度、冬は1〜2時間程度が目安です。十分に浸水させることで、お米がふっくらと炊き上がります。無洗米を使用する場合は、専用のカップを使い、無洗米専用のカップがない場合は通常のカップでも代用できますが、1合につき大さじ1〜2の水を足しましょう。
③氷を4〜6個入れて炊く
ゆっくり熱を通して炊くことで、ふっくらかつツヤツヤの銀シャリになるため、炊飯器の水を沸騰させるのに通常炊飯よりも時間をかける必要があります。
そこで、氷を4〜6個入れることがポイントです。
氷を入れることで、沸騰までの時間を伸ばすことができ、美味しく炊くことができます。
ただし、水分量が多くなってしまうので、事前に少なめに水を入れる必要があるので、ご注意ください。
④蓋を開けてしゃもじで切るように混ぜる
本来、ご飯が炊き上がったら、すぐに蓋を開けるのではなく、10〜15分程度蒸らすことをおすすめします。蒸らすことで、お米に吸いこんだ水分量が調整され、さらに余熱を使って米の芯まで熱を通すことで、ふっくらとした銀シャリに炊き上げることができるからです。
しかし、最近の炊飯器は蒸らしの時間も含めてプログラムされているため、多くの炊飯器は蒸らしは必要ないとされています。
それを踏まえ、炊き上がった後には蓋を開けて「切るように混ぜる」ことがポイントです。
蓋を開けることで、まず余分な蒸気を逃すことができます。そして切るように混ぜることで、炊き上がりのムラをなくし、均一にすることで、べたつきや乾燥なども防ぐことができ、粒立ちのよい、ふんわりふっくらとした銀シャリにすることができます。
銀シャリの魅力を再発見!
この記事では、銀シャリの基本情報から炊き方までをご紹介しました。美味しい銀シャリを自宅で炊くためのコツを押さえて、毎日の食卓をより豊かなものにしましょう。美しい光沢と甘みのある銀シャリは、日本の食文化を象徴する一品です。ぜひ、この記事を参考にして、自宅での銀シャリ作りに挑戦してみてください。