中国・台湾の珍味「臭豆腐」とは?匂いや味についても解説します!
作成日: 2024/05/07
臭豆腐は東アジアで人気の高い珍味料理です。強烈な臭いと独特の味わいから、好き嫌いが分かれる食べ物でもあります。この記事では、臭豆腐の基本的な知識から匂い、味わい、種類まで徹底解説します。
臭豆腐の基本知識
ここでは臭豆腐とは何なのか、どう作られるのかについてご紹介していきます。
臭豆腐とは?
「臭豆腐」とは、豆腐で作られた発酵臭の強い食品やその料理のこと。
その名前は強烈な腐敗臭から付けられましたが、その香りは好き嫌いが分かれるところでもあります。臭豆腐は中国南部が発祥の地とされる発酵豆腐料理で、台湾に渡ってからさらに発展を遂げ、現在は台湾を代表する路上のグルメとなっています。
臭豆腐の作り方
臭豆腐を作るには、まず普通の豆腐を用意します。
その後、特定の乳酸菌や酵母を使って発酵させます。この発酵過程で、独特の強烈な匂いが生まれるわけですが、その匂いが食欲をそそるという人も多いんですよ。発酵の時間や温度、使用する菌によって、臭豆腐の匂いや味にも違いが出てきます。
臭豆腐にも種類があり、また違った製法・食べ方をする臭豆腐もあります。それが「漬け臭豆腐」というものです。こちらは豆腐にケカビを生やしてから、塩水に漬けて作ります。こちらの漬け豆腐は特に塩辛いため、調味料として使ったり、少量を粥に乗せて食べたりします。
臭豆腐の匂い・味
臭豆腐の最大の特徴である強烈な匂いと独特の味わいについてご紹介します。
臭豆腐はどんな匂い?
臭豆腐の匂いは一般的に「腐敗臭」などと表現されます。しかし、実際はそれよりも複雑で、酸っぱいニオイとエグミがあります。慣れると「意外とくせになる匂いだ」と言う声もちらほらあり、好き嫌いが分かれます。臭豆腐は加熱の温度が高いほど匂いが和らぎます。そのため、初心者の方は揚げ豆腐から焼き豆腐、煮込み料理の順番で挑戦するのが良いですよ。
臭豆腐はどんな味?
臭豆腐は、豆腐を発酵させているため、濃厚でコクのある、クリーミーな味わいになります。一部ではブルーチーズのような味わいを感じるとの方もいらっしゃいます。
臭豆腐を使った料理
ここでは臭豆腐を使った料理をご紹介していきましょう。
揚げ臭豆腐
揚げ臭豆腐は最も一般的な種類で、サクサクした食感が楽しめます。外側のカラッと揚がった皮と、中のトロリとした豆腐の食感のコントラストが絶妙です。塩やラー油、酢など薬味を合わせて食べるのがおすすめです。
焼き臭豆腐
焼き臭豆腐は直火で焼いて食べる料理です。外側はカリカリに焼けていて、中はとろとろの半熟状態になっている絶妙な食感が人気です。塩や胡椒などで味付けがシンプルなのも魅力です。
煮込み臭豆腐
煮込み臭豆腐はスープに長時間煮込んだ料理で、豆腐がスープに溶け込んでいてとろとろの食感が特徴です。しょうゆや鶏がらスープ、香菜などでさっぱりした味付けが多いです。
臭豆腐は強烈な匂いとコクのある味わいが特徴!
臭豆腐は中国南部発祥の発酵豆腐料理で、強烈な臭いと独特の味わいが特徴です。腐敗臭とも表現される強烈な匂いは好き嫌いが分かれますが、発酵により生まれた風味の濃さとコクは絶品の味わいです。
作り方は発酵が最も重要なプロセスで、臭豆腐独自の香りと味は発酵工程で生まれます。揚げたり煮込んだりと、料理の種類によっても味わいは変化します。
料理の本場である中国や台湾では路上の屋台から高級店まで様々な形で親しまれています。強烈だが旨味たっぷりの臭豆腐は、一度は食べてみる価値ある珍味料理だと言えるでしょう。嗜好に合えば、ひとたび魅力に取りつかれてしまう珍味です。