鬼おろしと大根おろしは何が違う？適した料理もご紹介

そもそも「鬼おろし」とは？

「鬼おろし」は、歯がギザギザで鬼の歯のような形状を持つ大根おろし器の一種です。形状通り刃が鬼の歯のように並んでいることから、その名がついたといわれています。
この独特な形状により、大根を粗くおろすことができます。粗くおろすことで、水分が出にくく、シャキシャキとした食感が楽しめるのが特徴です。また、素材の風味や食感をそのまま楽しむことができるため、料理の味を引き立てます。
料理名で使われることが多い「鬼おろし」という言葉ですが、実は大根おろしそのものを表しているわけではなく、元々は調理器具の名前ということです。

普通の大根おろしとの違い

普通の大根おろしは、一般的に細かい歯のついたおろし金を使用します。このため、細かく滑らかな大根おろしができ、水分も多く含まれます。一方、鬼おろしですった大根おろしでは大根を粗くおろすため、食感が異なり、水分が少なくなります。これにより、大根の自然な甘みと食感がより楽しめるのです。

鬼おろしの使い方

鬼おろしを使う際には、次の手順を参考にしてください：

①大根を準備する：大根を適当な大きさに切り、皮をむきます。
②おろし始める：鬼おろしを手前に引くようにして、大根をおろします。最初は力が必要ですが、徐々に慣れてくるでしょう。
③仕上げ：おろした大根は、料理に合わせて使います。おろしの粗さが料理にアクセントを加えます。

鬼おろしの手入れ方法

竹製の鬼おろしは、使った後にさっと水洗いし、しっかりと乾かすことが重要です。直射日光を避け、風通しの良い場所で保管してください。食洗機の使用は避けましょう。プラスチック製のものも同様に手入れが必要ですが、竹製のものほどデリケートではありません。

鬼おろしが合う料理

・天ぷら
鬼おろしのシャキシャキとした食感が、揚げ物の油っぽさを中和し、爽やかな後味を与えます。

・焼き魚
特にサバや秋刀魚の塩焼きには鬼おろしがよく合います。魚の旨味を引き立て、さっぱりと楽しめます。

・ステーキ
肉のジューシーさと鬼おろしの食感が絶妙にマッチし、重たい肉料理をさっぱりと味わえます。

・鍋料理
鬼おろしを鍋に入れることで、鍋の具材とよく絡み、全体的な味を引き締めます。

・冷奴
シンプルな豆腐に鬼おろしを乗せるだけで、さっぱりとした風味豊かな一品になります。

・うどん / そば
うどんやそばに鬼おろしを入れることで、薬味としての役割を担い、さっぱりとした味わいになります。
特にざるうどんやざるそば、ぶっかけうどんなど冷たいうどんやそばにぴったりです。

鬼おろしを使ってさっぱりと食べよう！

鬼おろしは、大根おろしの食感や風味を格段に向上させる優れた調理器具です。普通の大根おろしとは異なり、粗くおろすことで水分が少なくなり、シャキシャキとした食感を楽しめます。手入れや保管方法に注意すれば、長く使うことができます。さまざまな料理に使って、大根の新たな魅力を発見してみてください。