「マルメロ」とはどんなフルーツ?味わいや保存方法など詳しく解説♪
作成日: 2024/07/02
「マルメロ」というフルーツをご存知でしょうか?黄色くツヤっとした皮を持ち、日本では、その形から「かりん」とよく混同されるフルーツでもあります。そんなマルメロはフルーツの中でも生で食べることには向かないという特徴を持っています。この記事では、「マルメロ」とは何か、カリンとの違い、味わい、栄養素など詳しくご紹介します。ぜひ最後までご確認ください♪
マルメロの基本情報
ここではマルメロの概要・旬・味わいなど、基本的な情報をご紹介します。
マルメロとは?
マルメロとは、バラ科の落葉高木に属する果実で、原産はイランやトルコ周辺になります。生で食べることはほとんどなく、主にジャムやシロップ漬けに利用されることが多い果物です。長野県や秋田県などを中心に、日本全国で栽培されています。
見た目は、黄色くツヤっとハリのある皮があり、果実の中身は薄い黄色をしています。
江戸時代に長崎に渡来したフルーツで、「マーマレード」の語源となったフルーツだと言われています。
マルメロの旬
マルメロの旬は秋から冬にかけてです。10月から12月にかけて収穫されます。この時期の果実は最も香りが強く、加工に適しています 。
マルメロの味わい・食べ方
マルメロの味わいは非常に酸味が強く、生で食べると渋みも感じられるため、一般的にはそのまま食べることはありません。ジャムやゼリー、シロップ漬けなど、加工して甘みを加えることで美味しくいただけます。ポルトガルやスペインでは、伝統的なお菓子に使用されることも多いそうです。
マルメロの栄養素
マルメロにはパントテン酸というビタミンB群に含まれているパントテン酸や、カリウムが多く含まれています。
パントテン酸
パントテン酸はエネルギー代謝に欠かせない栄養素です。免疫力を高める他、脂質の代謝を促す善玉コレステロールを増加させる働きを持っています。
カリウム
人体に必要なミネラルの一種で、体内で浸透圧の調節に働きます。
体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
マルメロの保存方法
マルメロが熟すまでは常温での保存をおすすめします。実が熟したら、ジャムやシロップ漬けにして保存をしましょう。
マルメロとかりんの違い
マルメロとかりんは、見た目や味が非常に似ていますが、異なる果実です。かりんは同じバラ科ですがボケ属になります。ですが、マルメロもかりんも、喉の痛みや咳止めに効果があることは類似しています。
マルメロはジャムやシロップ漬けに向いたフルーツ
マルメロはジャムやシロップ漬けに加工することで、その魅力が最大限に生かされます。パントテン酸や、カリウムを多く含むだけでなく、喉の痛みやせき止めにも効果があります。新鮮なマルメロをみた場合は、ぜひ手にとってみてくださいね♪
【参考】
厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html