DELISH KITCHEN

ところてんは何をかけて食べる?地域ごとで違う食べ方をご紹介

作成日: 2024/08/27

ところてんは、日本の伝統的な食品であり、夏の暑さを和らげる爽やかな食感が特徴です。ところが、ところてんの食べ方は地域や個人の好みによって大きく異なります。実は地域によっては酢醤油をかけたり黒蜜をかけて食べるところもあるんです!このような地域ごとの違いは、旅行や引っ越しなどで驚きを感じることもあるでしょう。この記事では、ところてんの食べ方の違いを解説し、それぞれの食べ方の魅力をお伝えします。ぜひ自分に合った食べ方で楽しんでみてください。

目次

  1. ところてんの歴史と由来
  2. 地域ごとのところてんの食べ方
    1. 関東地方:酢醤油でさっぱりと
    2. 関西地方:黒蜜で甘く
    3. 箸1本で食べる食べ方もある?
  3. 関東と関西で食べ方が違うのはなぜ?
  4. 手作りところてんのレシピをご紹介
    1. 材料【4〜5人分】
    2. 作り方
  5. 地域ごとで味わい方が変わるところてん

ところてんの歴史と由来

ところてんは、古くから日本で親しまれてきた食品で、特に江戸時代には庶民の間で広まりました。ところてんの名前の由来は、寒天を細く切り出す際の「突く」という動作に由来すると言われています。江戸時代には、ところてん屋台が街角に並び、手軽に買えるおやつとして親しまれていました。

地域ごとのところてんの食べ方

さっそく地域ごとで違うところてんの食べ方を紹介していきます。

関東地方:酢醤油でさっぱりと

関東地方では、ところてんに酢醤油をかけて食べるのが一般的です。この食べ方は、ところてんのコリコリとした食感に、さっぱりとした酸味と塩味がよく合うとされています。また、からしを添えることで風味が増し、さらに美味しくいただけます。

関西地方:黒蜜で甘く

一方、関西地方では黒蜜をかけて食べるのが主流です。この甘い食べ方は、ところてんの独特の食感にまろやかな甘さを加え、デザート感覚で楽しむことができます。黒蜜をかけることで、ところてんが和菓子のような雰囲気を持ち、夏のおやつとしても親しまれています。関西の人々にとって、黒蜜をかけたところてんは、昔ながらの懐かしい味わいでもあります。
またその他にも、中部地方では三杯酢をかけたり、四国の方ではかつお出汁やめんつゆをかけて食べる食べ方もあったりと様々な食べ方があります。

箸1本で食べる食べ方もある?

東海地方や北越の方ではお箸をを1本だけ使って食べる風習があるそうです。これは、ところてんが広まった江戸時代では箸がとても高価であったために1本しか使うことができなかったという説や、2本で挟むようにして食べると切れやすく、1本食べるのがちょうど良かったという説、また、江戸時代には楊枝で食べていたため、その名残で1本で食べる風習が残ったという説があります。

関東と関西で食べ方が違うのはなぜ?

関東と関西で食べ方が異なる理由にもいくつか諸説がありますが、そのうちの1つが、関西でいち早く砂糖が普及したためです。元々、ところてんが伝来したのは奈良時代〜平安時代だといわれており、当時のところてんは、酢や醤油で食べられていたとされていました。しかし、同年代に中国から伝わった砂糖が都があった関西で流行したことをきっかけに、黒蜜で甘みを加える食べ方が生まれ、関西では黒蜜で食べる文化が定着したとされています。
また、ところてんが庶民に広がっていった江戸時代には、砂糖の流通が関西に集中していたことも関連しているそうです。江戸時代では砂糖は高級品であり、薬として扱われていたそうです。そして薬を扱う商人などは「天下の台所」と呼ばれる大阪に集まっていたことで、定着していったとされています。

手作りところてんのレシピをご紹介

最後に手作りところてんのレシピをご紹介します。ところてんは購入してもよいですが、ところてん突きがあれば自宅でも作ることができますので、ぜひ以下のレシピを参考に作ってみてください!そしてお好みの味をお楽しみください!

材料【4〜5人分】

天草・・・・25g
水・・・・・1500cc
酢・・・・・大さじ1/2

作り方

①天草は軽く水(分量外:適量)でもみ洗いをし、水気をしぼる。

②深めの鍋に天草、水を入れて中火で熱する。煮立ったら酢を加えてさっと混ぜ、ふつふつとした状態を保つようにして40分ほど煮る(天草液)。
【ポイント】
煮る間はふきこぼれないように注意しましょう。

③大きめの鍋もしくは耐熱容器にざるをのせ、こし布をしく。天草液を熱いうちに通してこす。ざるごとこし布を引き上げ、耐熱ボウルに入れて箸でしごくようにしてこし布の中の水分をしぼる。
【ポイント】
やけどをしないように注意しましょう。こし布が熱い場合はトングを使用したり軍手を使用したりしましょう。

④バットなどに流し入れ、粗熱をとる。冷蔵庫でかたまるまで4時間ほど冷やす。

⑤型から抜き、ところてん突きの大きさに合わせて切り分ける。ところてん突きに入れ、突き棒で器に押し出す。
【ポイント】
お好みで酢じょうゆや黒みつなどをかけてお召し上がりください。

こちらの動画で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

地域ごとで味わい方が変わるところてん

ところてんは、地域ごとに異なる食べ方があるため、自分の好みに合った方法で楽しむことができます。関東のさっぱりとした酢醤油、関西の甘い黒蜜、など、どの地域の食べ方もそれぞれに魅力があります。これからは、ぜひいろいろな食べ方を試し、自分だけのお気に入りを見つけてください。ところてんは、シンプルながらも奥深い日本の伝統的な食べ物であり、これからも多くの人に愛され続けることでしょう。

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