エチオピア料理とは?代表的な料理と食文化をご紹介
作成日: 2024/12/20
アフリカ東部に位置し、国土の大部分を高原が占める「エチオピア」。エチオピアと聞くとコーヒーを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、料理についてはどのようなものがあるのかご存知でしょうか?
この記事ではエチオピアの食文化と代表的な料理を詳しくご紹介します。
※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
エチオピアの食文化とは
まずはエチオピアの食文化について3つご紹介します。
スパイスが生み出す独特の風味
エチオピアは、歴史的にアラビア半島やインドとの貿易が盛んだったため、スパイスの種類が豊富にあります。
特に「ベルベレ」と呼ばれる、唐辛子を中心にニンニクやカルダモン、クミンなどが含まれたスパイスミックスが代表的です。
独自の主食
エチオピアの主食は独特な発酵食品が特徴です。全国的に親しまれる「インジェラ」は、テフという穀物を発酵させて焼いたクレープのような薄い生地で、酸味と柔らかい食感が特徴です。
一方、南部では「コチョ」という、偽バナナと呼ばれるエンセーテの茎を発酵させて作る薄焼きの生地が主食として定着しています。
コーヒーセレモニー
エチオピアでは「コーヒーセレモニー」と呼ばれる、家族や近所の人々を招いてコーヒーを楽しむ文化があります。ホストは生豆を洗い焙煎するところから準備し、客人をもてなします。
コーヒーセレモニーは感謝や交流の場として大切にされており、異なる民族や宗教の人々も招き、和やかに楽しむことが特徴です。
エチオピアを代表する料理
エチオピアには、魅力的な伝統料理が数多く存在します。その中でも特におすすめの料理をご紹介します。
インジェラ
エチオピアの代表的な主食である「インジェラ」は、テフという穀物を水と混ぜて数日間発酵させて焼いた料理です。
見た目はタオルのようにも見えるクレープのような薄い生地で、酸味と柔らかい食感が特徴です。豆類やビーツなどの野菜をはじめ、ヨーグルトや牛乳、生肉などをのせて食べられます。
ワット
ワットはエチオピアを代表する煮込み料理で、インジェラとともに楽しまれることが多い一品です。特に「ドロ・ワット」は鶏肉を使ったシチューで、バターやタマネギ、スパイスミックス「ベルベレ」を使用した濃厚な味わいが特徴です。
ゆで卵を添えることが多く、祝祭や特別な日に欠かせない国民食として親しまれています。
テラ
テラはエチオピアで広く親しまれている伝統的な自家製ビールです。大麦やトウモロコシ、テフなどの穀物を発酵させて作られ、酵母が使われないことが特徴です。スパイスが入れられることもあり、家庭ごとに製法や風味が異なり、庶民の間で愛飲されています。
シロ
シロは、エチオピアで広く食べられる豆をベースにしたスパイシーなシチューです。ひよこ豆や丸豆などから作られる「シロ粉」を使用し、タマネギとニンニク、ベルベレ、バターを加えてじっくり煮込みます。
濃厚な味わいが特徴で、インジェラと組み合わせて楽しむのが一般的です。
エチオピア料理を試してみて!
エチオピア料理は、独特の発酵食品とスパイスを活用した、他にはない風味が魅力です。機会があれば本場の味をぜひ楽しんでみてください!
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