無洗米をおいしく炊くためには水加減が重要!
作成日: 2020/08/11
洗わずに炊飯できる便利な無洗米ですが、中には無洗米はパサついているといったイメージを持っている人も多いかもしれません。無洗米がどのようなお米かを知れば、おいしく炊くためのポイントも自ずとわかるでしょう。
こちらの記事では、無洗米の特徴や精米との違い、おいしく炊くためのポイントなどについてご紹介します。
無洗米とは?
無洗米とは
無洗米とは、研がずにそのまま炊飯できるお米のことです。忙しくてお米を研ぐのも面倒という人にも人気が高く、手軽に炊飯できるのが特徴です。一般的に出回っている精米は、玄米から胚芽を含むヌカを取り除いたものです。
実は、精米後のお米の表面には肌ヌカと呼ばれる薄いヌカがわずかに残っており、この肌ヌカまで取り除いたものが無洗米となります。無洗米は専用の機械で精米のヌカをしっかりと取り除いて乾燥させて作られます。
精米は炊飯する前に研ぐ工程が必要ですが、これは肌ヌカを取り除くためだったのです。精米を研ぐと白い研ぎ汁が出るためつい研ぎすぎてしまいがちですが、研ぎすぎるとお米の旨味まで洗い流してしまいます。
無洗米は研がずにそのまま炊飯できるため、お米の栄養成分や旨味などを失うことなく炊飯できるというメリットもあるのです。
無洗米はパサパサしがちというイメージを持つ人は多いかもしれませんが、実は水加減さえ気をつければ精米に劣らずふっくらと炊き上がります。
精米との違いは
精米と無洗米の違いは、肌ヌカの有無にあります。無洗米は米を研ぐ必要がありませんが、精米は炊飯する前に研ぐ工程が必要です。
また、無洗米は肌ヌカを取り除く工程でしっかりと磨かれるため体積が減り、精米に比べてカップで多く計量できます。
そのため、炊飯の際の水加減は精米に比べて多目にするのもポイントです。さらに、精米を研ぐためには水が必要ですが、たとえば10キロの精米を研ぐためには約100リットルの水が必要になるといわれています。
無洗米を使用することでこれだけの量の水を節約することもできるのです。
水の使用量や排水量も削減できるため、環境の観点からも無洗米は注目を集めています。手軽に炊飯できる無洗米は、アウトドアやキャンプ、災害時にもとても便利です。
無洗米を研いでしまうとどうなる?
洗米が不要な無洗米を研いでしまうと、お米が余計な水分を吸ってしまうため炊き上がりがベチャベチャになってしまいます。無洗米に水を加えると白濁することがありますが、これはヌカではなくお米のデンプンが溶け出したものです。
そのため、そのまま炊いても問題ありません。無洗米は研がずに炊けるよう作られたお米なので、袋の表示通りに炊くことをおすすめします。
無洗米のおいしい炊き方は?
無洗米をおいしく炊くためには水加減の調整が重要です。無洗米は精米に比べ米粒が小さく体積が少ないため、計量カップに多く入ります。そのため、精米用の計量カップを使用する場合には水分量を増やす必要があります。
ただし、無洗米用の計量カップを使用する場合は、カップのメモリ通りで炊飯して構いません。水分を多めにすることで、焦げや炊きムラを防ぐことができます。
無洗米を水に浸したら、研ぐ必要はありませんがさっとかき混ぜて米の固まりをほぐしましょう。
無洗米は洗わないため炊飯器の底に空気が溜まりやすく、米が水をしっかりと吸うのを邪魔してしまいます。
夏は30分程度、冬は1〜2時間程度浸水させることもポイントです。浸水させることで、よりお米がふっくらと炊き上がります。あとは炊飯器に任せて炊飯し、炊き上がったらそのまま10分程度蒸らしましょう。
炊飯直後の米は表面に水分をまとっていますが、蒸らすことで再度ご飯がこの水分を吸収してふっくらと炊き上がるのです。蒸らし後は、釜の底から大きくすくい、切るようにして混ぜます。
お米を使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここでは、お米を使ったDELISH KITCHENのレシピを3つご紹介します。
5分でできる♪バター炒めごはん
ささっと作れる炒めご飯は忙しいときの味方!ベーコンの旨味とバターの風味、塩気がご飯に絡み、お代わり必至のおいしさです。
さらにめんつゆを加えて、コクと香ばしさをプラスしましょう。
ごはんがすすむ!基本の豚丼
豚のこま切れ肉を使った基本の豚丼のご紹介です。しょうがの風味がきいた豚肉と、炒めて甘みが出た玉ねぎは相性バッチリ!ボリュームがありますが、さっぱりとしているのでぺろっと食べられるでしょう。
ぜひ炊きたてのご飯にのせて召し上がってください。
風味豊か♪焼きねこまんまチーズおにぎり
いつものおにぎりもチーズとおかかで旨味アップ!ご飯に混ぜ込んだチーズとしょうゆが焼けた部分が香ばしく、白ごまの風味もおいしい一品です。
ご飯にはもちろん、お酒のシメにもおすすめですよ。
炊飯ポイントを押さえて無洗米をおいしく炊こう!
研ぐ必要がない無洗米は、手軽に炊飯できることから人気を集めているお米です。炊飯の時間を節約できることはもちろん、栄養面や環境の観点からも注目されています。
無洗米と一言でいってもさまざまな品種があるので、ぜひいろいろと食べ比べてみてはいかがでしょうか。
こちらでご紹介した無洗米の炊飯ポイントを押さえて、ふっくらとおいしいお米を炊きましょう。