
コンフィチュールとは?ジャムとの違いや食べ方・レシピもご紹介
作成日: 2020/09/16
更新日: 2025/09/08
パン屋さんや輸入食品店などで見かける、ジャムによく似た瓶詰め「コンフィチュール」。
コンフィチュールを食卓で活用していても、その定義やジャムとの違いを知っている人は少ないかもしれません。
この記事では、コンフィチュールの基礎知識や基本の作り方、おすすめの活用方法、ジャムやコンポートとの違いを解説します。

コンフィチュールとは?
コンフィチュールとは、煮た果物を瓶などに保存した食品のことで、見た目はジャムとよく似ています。
「コンフィチュール」という言葉はフランス語の「コンフィ(confit)」が語源です。
コンフィは果物や野菜を砂糖や酢に漬ける、肉を脂肪に漬けるなどして、風味をよくしつつ保存する調理法を指しています。有名なコンフィには、鴨肉を脂で煮た「鴨のコンフィ」などがありますね。
このコンフィから派生したコンフィチュールは、砂糖で浸出させた果汁を煮詰めて果肉を漬ける、もしくは果物を砂糖と一緒に煮詰める製法の保存食と定義されます。
ジャム、コンポートとの違い
コンフィチュールは、見ただけではジャムやコンポートとの違いがわかりにくい食品です。ジャムやコンポートとの違いについて解説します。
ジャムとの違い
ジャムは英語で「ぎっしりと詰め込む」という意味があります。調理法を意味するフランス語のコンフィチュールに対し、ジャムは形状を意味する英語です。
コンポートとの違い
コンポートはフランス語を語源とする食品で、ワインやシロップで果物を煮たものです。ジャムやコンフィチュールより糖度が低く、煮詰めないので果物の原型が残っています。
コンフィチュールの食べ方
コンフィチュールを日常の食卓で活用できるよう、おすすめの食べ方を紹介します。
パンにつける
コンフィチュールはジャムと同様、パンとの相性が抜群です。
果肉のゴロゴロ感が残っている固めのタイプなら、サンドイッチの具としてパンにはさんでも存在感を楽しめます。
ヨーグルトに入れる
コンフィチュールはヨーグルトとも好相性です。とろみがあるので全体によくなじみ、ヨーグルトを優しい甘さにしてくれます。
ドリンクに加える
ゆるいテクスチャーのコンフィチュールなら液体に加えてもよくなじみます。ソーダに加えればフルーツソーダに、紅茶に加えればフルーツティーになりますよ。
優しい甘さが加わり、ゴロっと入った果肉が見た目をおしゃれに格上げしてくれます。
肉料理のソースとして
コンフィチュールは調味料としても重宝します。
ワインや醤油、バターと一緒にフライパンでさっと煮詰めれば、ステーキやローストポークを引き立てるおいしいソースになります。
デリッシュキッチンのコンフィチュールレシピ
今回は梨を使ったデリッシュキッチンのレシピをご紹介します。
梨のキャラメル風味コンフィチュール
キャラメル風味のジャムに梨を合わせたコンフィチュール。梨は加熱しながらつぶすことで果肉が残り、パンやヨーグルトに入れても存在感のある仕上がりです。簡単な手順でちょっと贅沢な気分を味わってみませんか?
保存がきくコンフィチュールを毎日の食卓に活用しよう
コンフィチュールの一般的な定義や基本の作り方、おすすめの使い方などを解説しました。家庭でも手軽に作れるので、果物がたくさん手に入ったときはコンフィチュールにすると無駄なく活用できます。
デザートとしてだけでなく、味に深みを加える調味料としても利用しましょう。
さまざまなシーンでコンフィチュールを活用し、毎日の食卓を豊かにしてください。