コンフィチュールの活用方法は?ジャムとの違いも解説
作成日: 2020/09/16
パン屋さんや輸入食品店などで見かける、ジャムによく似た瓶詰め「コンフィチュール」。
コンフィチュールを食卓で活用していても、その定義やジャムとの違いを知っている人は少ないかもしれません。
この記事では、コンフィチュールの基礎知識や基本の作り方、おすすめの活用方法、ジャムやコンポートとの違いを解説します。
コンフィチュールとは?
コンフィチュールとは、煮た果物を瓶などに保存した食品のことで、見た目はジャムとよく似ています。
「コンフィチュール」という言葉はフランス語の「コンフィ(confit)」が語源です。
コンフィは果物や野菜を砂糖や酢に漬ける、肉を脂肪に漬けるなどして、風味をよくしつつ保存する調理法を指しています。有名なコンフィには、鴨肉を脂で煮た「鴨のコンフィ」などがありますね。
このコンフィから派生したコンフィチュールは、砂糖で浸出させた果汁を煮詰めて果肉を漬ける、もしくは果物を砂糖と一緒に煮詰める製法の保存食と定義されます。
コンフィチュールの作り方
家庭でも挑戦しやすいコンフィチュールの一般的な作り方を紹介します。
1. 果物は洗って、ふきんなどで水分をよく取ります
2. ボウルに果物とグラニュー糖を入れてまぜ、果汁がしみ出すまで30~60分ほどおきます
3. ボウルの中身をすべて鍋に移し、蓋をして中火で熱し、沸騰したら弱火にします
4. アクを丁寧にとりつつ、15~30分ほど煮こみます
砂糖の量は、ゆるめの仕上がりにするなら果物の2割程度、ジャムのような固い仕上がりにするなら果物と同量がおすすめです。ただし、砂糖の量が少ないほど保存性も低くなります。
また、雑菌の繁殖を避けるため、保存する瓶はあらかじめ煮沸消毒などで清潔にしておきましょう。
コンフィチュールの使い方(食べ方)
コンフィチュールを日常の食卓で活用できるよう、おすすめの使い方(食べ方)を紹介します。
パンにつける
コンフィチュールはジャムと同様、パンとの相性が抜群です。
果肉のゴロゴロ感が残っている固めのタイプなら、サンドイッチの具としてパンにはさんでも存在感を楽しめます。
ヨーグルトに入れる
コンフィチュールはヨーグルトとも好相性です。とろみがあるので全体によくなじみ、ヨーグルトを優しい甘さにしてくれます。
ドリンクに加える
ゆるいテクスチャーのコンフィチュールなら液体に加えてもよくなじみます。ソーダに加えればフルーツソーダに、紅茶に加えればフルーツティーになりますよ。
優しい甘さが加わり、ゴロっと入った果肉が見た目をおしゃれに格上げしてくれます。
肉料理のソースとして
コンフィチュールは調味料としても重宝します。
ワインや醤油、バターと一緒にフライパンでさっと煮詰めれば、ステーキやローストポークを引き立てるおいしいソースになります。
ジャム、コンポートとの違い
コンフィチュールは、見ただけではジャムやコンポートとの違いがわかりにくい食品です。ジャムやコンポートとの違いについて解説します。
ジャムとの違い
ジャムは英語で「ぎっしりと詰め込む」という意味があります。調理法を意味するフランス語のコンフィチュールに対し、ジャムは形状を意味する英語です。
一般的にジャムはテクスチャーが固くゼリー状で、果物の原型が残らないほど煮込まれています。一方多くのコンフィチュールはジャムよりも甘さ控えめでとろみがあり、果物のゴロゴロ感が残っています。
コンポートとの違い
コンポートはフランス語を語源とする食品で、ワインやシロップで果物を煮たものです。ジャムやコンフィチュールより糖度が低く、煮詰めないので果物の原型が残っています。
保存がきくコンフィチュールを毎日の食卓に活用しよう
コンフィチュールの一般的な定義や基本の作り方、おすすめの使い方などを解説しました。家庭でも手軽に作れるので、果物がたくさん手に入ったときはコンフィチュールにすると無駄なく活用できます。
デザートとしてだけでなく、味に深みを加える調味料としても利用しましょう。
さまざまなシーンでコンフィチュールを活用し、毎日の食卓を豊かにしてください。