根室名物のエスカロップとは?ご家庭で作れるレシピもご紹介
作成日: 2021/06/27
北海道根室市の名物として親しまれている「エスカロップ」という料理をご存じですか。
初めて聞くと、その名前からはどんな料理なのか想像しにくいでしょう。
この記事では、エスカロップについて発祥や由来を交えてみていきましょう。
ご家庭でできる、おすすめの作り方も合わせてご紹介しますので、どんな味か気になるという人は、ぜひチャレンジしてくださいね。
エスカロップについて
エスカロップとは、どのような料理なのでしょうか。
エスカロップとは
エスカロップは、北海道根室市でよく食べられている名物料理です。
料理名の響きはおしゃれなイメージですが、バターやケチャップなどで炒めたライスの上に、とんかつを乗せ、デミグラスソースをかけたボリュームのある料理です。
それらにサラダを添えたワンプレートで提供されるのも特徴です。
エスカロップを略して「エスカ」と呼ぶこともあります。
ライスの部分がケチャップライスになっているものは「赤エスカ」、バターライスになっているものは「白エスカ」と呼ばれています。
赤エスカの方が先に生まれたと言われていますが、現在は赤エスカよりも白エスカの方が主流とされています。
白エスカのバターライスの具材には、みじん切りにしたたけのこが使われることが一般的で、普通のバターライスとはまた違った味わいが人気を集めています。
発祥
エスカロップが日本で親しまれるようになったのは、根室市の洋食店である「モンブラン」が発祥と言われています。
毎日の仕事が忙しく、体力の消耗が激しい漁師の方々に向けてのメニューとして、モンブランのシェフが考案したところ、瞬く間に人気が出て名物料理となりました。
販売当初は、トンカツではなく牛を使ったカツレツ、炒めたライスではなくパスタを使ったメニューだったそうですが、流通の影響などで現在の形に落ちついたと言われています。
名前の由来
エスカロップという少し変わった料理名ですが、名前の由来は諸説あります。
ひとつはフランス語の「エスカロープ (escalope)」からきているというものです。
エスカロープとは、肉の薄切りという意味があります。
薄切りといっても、しゃぶしゃぶなどに使うような厚みの薄切りではなく、1cm前後の厚みを指します。
フランス料理では、この薄切りされた肉をとんかつのようにパン粉などを付けて揚げることがあり、とんかつを乗せるエスカロップの由来となったと言われています。
また、イタリア料理である「エスカロッピーニ」が由来という説もあります。
エスカロップを考案したシェフが働いていたお店で、肉料理であるエスカロッピーニが提供されており、その料理を元にエスカロップが作られたと言われています。
北海道根室市の郷土料理が、フランスやイタリアとも関係があるのは少し意外かもしれません。
トルコライスとの違い
とんかつを使ったボリュームのあるワンプレート料理といえば、長崎のご当地グルメである「トルコライス」があげられます。
トルコライスはカレー味のピラフ、ナポリタン、とんかつの3つを合わせた料理です。
エスカロップとは、とんかつを使うという共通点がありますが、トルコライスはケチャップライスやバターライス、サラダは盛り付けないという違いがあります。
DELISH KITCHENのエスカロップレシピ
エスカロップをご家庭でも作りやすいようにアレンジした、おすすめレシピをご紹介します。
デミグラスソースのトンカツプレート
サクッと揚がったとんかつと、たけのこの食感が楽しいバターライスに、濃厚なソースが相性抜群です。
ソースはケチャップ、ウスターソース、しょうゆ、赤ワイン、有塩バターを使ってレンジで手軽に作ります。ボリューム満点のエスカロップですが、さっぱりとしたサラダを添えることでバランスよく食べられますよ。
根室名物のエスカロップはとんかつを乗せたワンプレート料理
今回は、北海道根室市の郷土料理である、エスカロップについてみていきました。
ケチャップライスやバターライスの上にとんかつを乗せ、デミグラスソースをたっぷりとかけていただくエスカロップは、ボリュームのある1皿で大満足の料理です。サラダも添えられているので、バランスよく食べられますよ。
手軽に作ることができるので、ご紹介したレシピを参考に、ぜひその味をご家庭で楽しんでみましょう。