道明寺粉とは?作り方や桜餅のレシピをご紹介
作成日: 2021/07/24
更新日: 2024/04/24
和菓子などによく使われている食材のひとつに「道明寺粉」があります。
道明寺粉は、つぶつぶとしていてもちもちの食感ですが、もち米とはどのように違うのでしょうか。また、桜餅を作るのに使われることの多い道明寺粉ですが、余ってしまったときなど和菓子のほかに使い道はあるのかも知りたいですね。
この記事では、道明寺粉について特徴や名前の由来、道明寺粉を使った桜餅のレシピ、道明寺粉の活用方法などをご紹介します。
道明寺粉について
道明寺粉について特徴や、名前の由来などをご紹介します。
道明寺粉とは
道明寺粉は、もち米を主原料とした和菓子などによく使われる粒状の食材です。
炊いたご飯を乾燥させた「乾飯」の一種で、水に浸したもち米を蒸して乾燥させたあと、目の粗い石臼ですり潰して作られます。
粒が小さい順に、6割、5割、4割、3割などの種類があり、粒が細かいほど加熱した際、餅に近いなめらかな状態になります。
和菓子の中でも特に、もち部分のつぶつぶとした食感が特徴的な関西風の桜餅には欠かせない食材で、ほかにもおはぎなどに用いられています。
名前の由来・発祥
道明寺とは、大阪に実在するお寺の名前です。
道明寺粉は、道明寺ではじめて作られたといわれており、当時は献上品とするほど貴重なものでした。
道明寺粉を使った和菓子
蒸したもち米を乾燥させ、粗めに砕いた道明寺粉は、つぶつぶとした食感が大きな特徴のひとつです。
道明寺粉を使った食感が楽しい和菓子をいくつかご紹介します。
桜餅
一般的に広く知られている道明寺粉の使い方として、関西風の桜餅があげられます。
関西風の桜餅は、道明寺粉を使ったもちもちとした食感の生地に、あんこを包んで作られるのに対し、関東風の桜餅は、小麦粉などで作ったクレープ状の生地に、あんこをくるんで作ります。
おはぎ
道明寺粉の使い道として、おはぎがあります。
おはぎは、蒸したもち米をお好みの粒の大きさまでつぶして作られることが多いですが、もち米の代わりに道明寺粉でも作ることができます。
道明寺粉は、すでに加熱されたもち米を原料としているため、もち米と違って水に浸しておく時間や加熱時間が短く済みます。
その他の和菓子
道明寺粉は、ほかにもいろいろな和菓子のアレンジに活用できます。
道明寺粉で作った餅をひとくち大にしたものを串に刺し、表面を少し焼いてあんこやみたらしだれをかければ、つぶつぶ食感の団子になります。
また、あんこと苺を包んで苺大福風にしたり、栗の甘露煮などと混ぜ合わせれば、つぶつぶ食感が楽しめる栗きんとんが作れます。
道明寺粉を使ったDELISH KITCHENのレシピ
道明寺粉を使った関西風の桜餅を、レンジを使って簡単に作れるレシピをご紹介します。
桜餅(関西風)
桜の葉の塩漬けは、水に漬けて塩抜きをしておきましょう。
餅は、耐熱容器に道明寺粉や砂糖などを入れて、レンジで加熱するだけで仕上がります。加熱時間はレンジによって異なるので、様子を見ながら調整してください。
粗熱が取れたら餅であんこを包み、桜の葉を巻けばできあがりです。
道明寺粉の活用方法
道明寺粉の一般的な使い方は桜餅のため、春ごろになるとスーパーなどで道明寺粉が広く並ぶようになります。
しかし、道明寺粉を全て桜餅として消費するのは、少し大変な場合もあるかもしれません。
余ってしまった道明寺粉を使って、和菓子以外のおかずに活用できる使い方をご紹介します。
小麦粉を使った皮の代わりに、道明寺粉を使ってシュウマイが作れます。
肉だねの周りにもち米をつける、もち米シュウマイのような雰囲気に仕上がります。
また、揚げ物の衣に道明寺粉を使う、道明寺揚げもおすすめです。
道明寺揚げとは変わり揚げの一種で、ザクザクとした食感が楽しめる揚げ物です。
ほかにも、食材に道明寺粉まぶして蒸しあげる、道明寺蒸しといった蒸し物にも使うことができます。
道明寺粉の特徴的なつぶつぶ食感が楽しめます。
もち米を原料にした道明寺粉は和菓子のほかにも使える!
この記事では、道明寺粉についてや、代表的な使い方である関西風の桜餅の作り方などをご紹介しました。
道明寺粉はもち米を主原料とした食材で、和菓子などに使われています。名前の道明寺は実在するお寺に由来し、道明寺粉は献上品とされるほど貴重なものでした。
ご家庭で購入し、余ってしまった場合などは、和菓子のほかにもシュウマイや揚げ物、蒸し物などに使うことができます。
つぶつぶとした食感が魅力的な道明寺粉は、おかずに活用するのもおすすめですよ。