湯煎とは?基本の方法やポイントについて解説
作成日: 2021/09/02
お菓子を作るときなどによく使われる方法に「湯煎」があります。
チョコレートを湯煎で溶かしたことがある人は、ボソボソになってしまった経験はないでしょうか。湯煎には、いくつか気をつけるポイントがありますよ。
この記事では、湯煎についてや湯煎の方法、湯煎するときの注意点などを解説します。
湯煎について
まずは、湯煎と湯煎焼きについてご紹介します。
湯煎とは
湯煎は、お菓子作りでバターやチョコレートを溶かすときや、料理でローストビーフを作るときなどに使われる方法です。
また、レトルト食品を温めるときにも湯煎する場合が多くなっています。
容器や保存袋に入れた食材を、温めたお湯の中で間接的に加熱します。
直接加熱しないので、バターやチョコレートなどの材料を焦がすことなく、なめらかに均一に溶かすことができます。
ほかにも、ローストビーフを作るときに湯煎すると、肉がしっとり仕上がります。
はちみつが固まってしまったときも、湯煎することでなめらかになります。
湯煎焼きとは
湯煎焼きとは、生地を入れた型をバットにのせてお湯を張り、バットごとオーブンで焼き上げる方法です。
オーブン内で蒸気が発生して蒸し焼き状態になり、生地がしっとり仕上がります。
プリンやカステラ、ケーキなどを作るときに役立ちます。
湯煎焼きについては、こちらの動画を参考にしてください。
・湯煎焼きの方法
湯煎はどんなときに必要か
湯煎は、材料を溶かしたり食品の解凍や温めたりするときに役立ちます。
間接的に熱を伝導させるため、材料をゆっくり温めることができます。
材料を溶かす
バターやチョコレート、ゼラチンなどの材料を溶かすときに湯煎しましょう。
湯煎によって材料をゆっくり温めることで、失敗なくなめらかに溶かすことができます。
食品の解凍や温め
湯煎で食品を解凍したり、温めたりすることができます。
レトルト食品を湯煎で温めたことがある人も多いのではないでしょうか。湯煎だと、一度に複数を温められるので便利な方法です。
また、缶詰も湯煎で温められますよ。
缶詰をそのまま温めるときにレンジは使えないので、湯煎で温めましょう。
湯煎の方法
ボウルを使った、基本的な湯煎の方法をご紹介します。
湯煎をするときに重要な温度についても確認しておきましょう。
基本の湯煎方法
お湯をはったボウルに、材料を入れたボウルを重ねて湯煎するのが一般的な方法です。
工程は簡単ですが、お湯の温度に注意が必要です。
材料に合わせた適切な温度で、ゆっくり熱を加えていきましょう。
こちらの動画では、湯煎することの多いチョコレートの溶かし方をご紹介していますので、参考にしてください。
湯煎は温度がポイント
湯煎に使うお湯の温度は、約50〜60℃程度が目安です。
食材によって適切な温度が違うので、あくまでも目安として考えましょう。
レシピに湯煎の温度が書かれている場合は、そちらを参照してください。
沸騰しているお湯は、材料が急激に熱くなりすぎてしまうので湯煎には適しません。
反対に温度が低すぎると、材料の温めに時間がかかってしまいます。
また、温度の伝わり方は、使用する調理器具の素材によっても変わるので注意が必要です。
ステンレスなどの金属製は熱伝導率がよいため、すぐに温まります。
厚手のガラスのボウルは、温まるのに時間がかかるので覚えておくとよいでしょう。
湯煎はお湯の温度や調理器具に注意!
湯煎は、お湯の中で食材を間接的に加熱する方法で、材料を溶かしたり食品の解凍や温めたりするときに役立ちます。
湯煎をするときは、お湯の温度が重要です。沸騰していたり温度が低すぎたりすると、うまく湯煎することができないため注意しましょう。
目安の温度は約50〜60℃ほどですが、食材によって湯煎の適切な温度が異なります。
また、湯煎に使う調理器具の素材によっても、熱の伝わり方が変わるので気をつけましょう。