イチボは牛肉のどの部位?ランプとの違いや食べ方をご紹介
作成日: 2021/10/03
牛肉にはさまざまな部位がありますが、ひとつに「イチボ」という部位があります。
ステーキや焼肉のメニューで見かけることもあるため、食べたことがある方もいるかもしれません。サシが入っていて柔らかく、旨味のあるジューシーな味わいが特徴ですが、どの部分の肉なのかご存じでしょうか。
この記事では、イチボについてやランプとの違い、イチボのおいしい食べ方などをご紹介します。
イチボについて
イチボとは牛肉のどの部位で、どのような特徴があるのかみていきましょう。
イチボとは
イチボは牛のもも肉のひとつで、お尻の先にある部位です。
牛もも肉というと固いイメージがあるかもしれませんが、イチボはお尻の方の肉なので柔らかいのが特徴です。
しっかりとした味わいであることから、焼肉などでも人気の部位になっています。
1頭から少量しか取れない希少部位のため、値段は高めです。
イチボの味・食感
イチボはお尻の先にある部位のため、適度に脂肪が入っていて柔らかく、しっかりとした旨味が感じられます。
赤身の部分は歯ごたえがあり、噛むほどに味が出てきます。
イチボは、赤身と脂肪のバランスがサーロインに似ています。
サーロインは背中の部位で、ステーキにして食べるのが人気です。イチボも肉の味が濃いので、ステーキにするとおいしいですよ。
イチボの名前の由来
イチボという名前は、お尻の骨の形が由来になっています。
牛のお尻の骨は、英語で「aitchbone(エイチボーン)」といい、「aitch」はアルファベットのH、「born」は骨を表します。
牛のお尻の骨がHの形をしていることから、このように呼ばれています。
日本では「aitchbone(エイチボーン)」がなまって「イチボ」と呼ばれるようになりました。
イチボとランプの違い
イチボとランプの違いについてご紹介します。
ランプとは
ランプは、イチボと隣り合っている部位です。
イチボと同じもも肉に分類され、お尻の部分ではありますが、ランプは腰に近いところにあります。
イチボよりも脂肪が少なく、筋があるのが特徴です。
味・食感の違い
ランプには筋があるため、イチボより固めの食感です。
また、イチボよりも脂肪が少ないことからあっさりとした味わいで、濃厚な赤身の旨味を堪能できます。
値段の違い
牛肉はブランドやランクによって値段が大きく変動します。
同じのランクの牛肉では、ランプの方がイチボよりも手頃な値段になっています。
ランプはイチボよりも大きな部位なので、希少価値が低くなることが値段に関わっています。
イチボのおいしい食べ方
イチボは、ステーキやローストビーフ、焼肉で食べるのがおすすめです。
サーロインに似ているイチボは、ステーキに向いている部位です。
サシが入っているため、ステーキにするとジューシーに仕上がります。旨味が強い肉なので、食べごたえがありますよ。
イチボの肉質は、ローストビーフにもぴったりです。
筋がほとんどなく脂肪があるため、固くなりにくく、しっとりしたローストビーフを作ることができます。赤身の部分は弾力があり、噛むほどに肉の味を楽しめます。
また、イチボは焼肉でも人気の部位です。
焼くことで、外はカリッと中はジューシーなイチボを楽しめます。旨味が強い部位なので、塩でいただくのがおすすめですよ。
脂肪があるので、焼くときに網やプレートにくっつきにくいという特徴もあります。
イチボはお尻の先にある希少部位
イチボは牛もも肉にあたり、お尻の先にある部位です。
1頭からわずかしか取れない希少な部位で、脂肪がありしっかりとした肉の旨味を感じられます。
イチボの肉質はサーロインに似ており、ステーキや焼肉など焼いて食べるとジューシーな味わいを楽しめます。
また、固くなりにくいためローストビーフにもおすすめですよ。イチボが手に入ったら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。